表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

95/110

-95-

 (わら)いが消えると、(かね)と太鼓が人の世を(いさ)めるように響くのみである。茶を飲みながら三人が沈黙する中、岩口は考えなくてもいいのに、また考え始めた。^^ 宵宮の神事が余計にそんな気分にさせたのも確かだった。

『いつまで自分はこの神社に包まれ続けるんだろう? 神様は、あなたはもう定年ですよ…とは申されないだろうから…』

 そんな考えがグツグツと岩口の脳裏を駆け巡り始めたとき、仮屋番の宮居がボソッ! と口を開いた。

「私が若衆会に入ったのは中学時代でしたが、あの頃の神輿(みこし)の担ぎ手は若衆だけで十分過ぎるほどでしたが…」

「そうそう、当時はアルバイトなど雇うことなど思いもしない時代でした…」

 岩口はふと、我に返り、宮居に同調した。

「社会人になるまではそうだった記憶があります…」

 切川が話に加わった。

「総代は、こちらへ来られて、まだ日が浅いですよね…」

「いやまあ、そうなりますか…。遠方の病院から父が亡くなってから戻ってきましたから」

 宮居が朧気(おぼろげ)に訊ねると、切川は否定もせず、朴訥(ぼくとつ)に答えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ