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ただ、私、あなたと骨太神社における三竦みの事例は、世間とは違い刺々(トゲトゲ)しくはなく、やんわりと続いています」
「勝った! とか負けた! という関係ではない訳ですね?」
「そうなります。穏やかにジワァ~~っと続いてる訳ですね」
「分かりました…。そう考えれば、私はこれから神社とどういう風に係わっていけばいいんでしょう?」
「ははは…今まで通りでいいんですよ。私の自論を聞いたからといって意識されることはありません。聞かれたことは飽くまで私の独りよがりな自論ですから忘れて下さい」
「忘れて下さいと申されましても、現に聞いてしまったんですから、私の心の片隅には残ります」
「残りますか? 言わなけりゃよかったですかね…」
「いやいや、トラウマになるほどのことでもないですから、気にしないで下さい。そういや、コロナは神事や仏事と言った伝統行事にダメージを与えましたね」
「ええ…。神様や仏様としてはサッパリです」
「ははは…神様や仏様はどうかは分かりませんが、神社や仏閣、それの関係者は確かに堪えたはずです」
「私は楽が出来ましたが、大きな神社仏閣は、経営的にダウンしました」
「ダウンですか? はっはっはっはっ…確かに」
切川は大きく呵った。




