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「砂場君が悩んでるとは?」
「はあ、それなんですがね…。自分が骨太神社の氏子になったのがボヤの原因じゃないかと…」
「消防はどう言ってるんです?」
「はあ、それが…。不審火らしき痕跡がなく、かといって火の不始末ということでもないようで…」
「出火原因が分からない・・ということですか?」
「ええ、まあ…」
「それを砂場君は自分が氏子になったからだと?」
「はい、そうなんです。骨太神社の神が自分を受け入れないんじゃないかと…」
「それで、砂場君はどうすると?」
「やはり、氏子になるのはやめることにしたと…」
「それは残念ですね…」
「氏子総代の私としても、それは不本意でして…。そこで宮司に翻意するようお願いしてもらおうと思いまして…」
「それで、来られたんですか?」
「はあ、まあ…。同じ職場とお聞きしていましたので…」
切川は真相を話し終え、少し落ち着きを取り戻した。




