表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

57/111

-57-

 さて、そうこうして、岩口が最後の人形(ひとがた)を読み上げ、神事は終幕を迎えた。昨晩から祝詞(のりと)に精を出す岩口に疲労は、当然ながら蓄積されつつあった。骨太(ほねぶと)神社の雑務を済ませ、年が改まった午前一時過ぎ、岩口は家の玄関戸を開けた。

「お疲れさまでした…」

 美登里はいつものパターンで奥のダイニングから現れ、式台の上で岩口を迎え入れた。

「ああ…」

 幾らか疲れ気味の小声で岩口が口を開き、雪駄を脱いで上がり(かまち)へ上がった。

「あらっ! (ほころ)びが…。換えますっ!?」

 岩口の白足袋が少し綻んでいることに気づいた美登里が小さく言った。

「もう脱ぐんだから、次でいいよ…」

 岩口が足元に目を移しながら(つぶや)いた。

「分かりました…」

 素直に美登里は従い、二人は居間へ向かった。居間にはクローゼットがあり、いつもそこで着替えるのである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ