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五百円硬貨一枚で神社境内の掃除を代わった智花は、掃きながら考えた。
『五百円で何を買おうかなぁ~…』
である。^^ 思いつくのはいつも食べているチョコレートの買い足しだが、それだと残りが僅かになることだけは分かっていた。
『菓子パンだとクリームパンが¥138だから… ¥? …かなり残るわねっ! そうしよっと!!』
智花には計算は無理だったが、お釣りが多いことだけは理解できた。お釣りが多いことはお金持ちになる秘訣と考える智花は、三才にしてはお利口さんだった。^^
岩口家では、神社境内の落ち葉を掃けば余得というものがあった。サツマイモが焼けるのである。サツマイモは多めに美登里が買っていた。智花はそれを楽しみにしていたのである。落ち葉焚きはさすがに子供には危険だということで、岩口か美登里がやっていた。この日、岩口は出勤していたから、その役は美登里がやった。
落ち葉を焼いているうちに少しづつサツマイモが焼けてきた。
「どれどれ…」
美登里は落ち葉の中に入れたサツマイモを火バサミで取り出して箸を突き刺した。
「もう、焼けたわね…」
美登里と智花は美味しい焼けたサツマイモを賞味した。
「一本、お兄ちゃんに残しておこうっと…」
智花は健気に焼けた三本の内、一本を残すことにした。感心、感心っ!!^^




