表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

38/44

-38-

 沈みゆく夕陽を見ながら、家族四人で露天風呂を楽しむ小一時間は、岩口にとって人生でそう何度も訪れない至福のときであった。

 家族四人は、美味な海の幸の食事を楽しみ、二泊三日の旅を堪能して帰宅した。

 人生とは上手く出来ている。楽しみのあとには苦が岩口を待ち構えていた。日曜が祝日だったこともあり、出発→土(泊)→日(泊)→月(帰宅)の行程は悠馬にとっても苦であった。学校の宿題を片づけていなかったからだ。悠馬は帰宅早々、勉強部屋へ籠りきりになった。

「お兄ちゃん、ねぇ~ねぇ~!」

「分かった、分かった! あと三十分したらな…」

 智花にせがまれた遊びも、それどころでない悠馬にとっては苦の一つだった。なんといっても、宿題を忘れ、学校で立たされるのは辛かったからである。

「ゲームの約束、したのに…」

 智花は愚痴を(こぼ)しながら勉強部屋から出ていった。

『つぎの ことばに もじを ひとつ いれて ことばを へんしんさせましょう、か…。そういや、へんしんグッズをパパにかってもらうの、いいわすれたな…』

 雑念が悠馬の心に巡り、いっこうに宿題は(はかど)らなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ