表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

24/55

-24-

 骨太(ほねぶと)神社の例大祭は天候によってその(おもむき)を大きく異にする。雨天の場合は榊渡御となり、白装束に黒烏帽子姿の氏子四人が、軽い榊神輿を湿めやかに担いで短時間で幕を閉じる。今年のように晴れれば、賑やかな数十人が行列する神輿渡御となるが、問題は降るか? 降らないか? 分からない、ややこしい天候の場合だった。そんな朝ともなれば、宮司の岩口としては空を眺めながら心乱されることになる。いや、それ以上に心鬱になるのが氏子総代の切川で、クリニックを臨時休業するほど心を悩まされる訳だ。なんといっても氏子総代という立場上、例大祭の全責任が切川の肩にずっしりと重くのしかかっていた。

「ははは…今年も無事に終わり、ほっとしております」

 切川が赤ら顔で笑いながら本音を吐露した。

「いや、それは同じですよ、切川さん。ははは…」

 岩口も本音を吐いて同調した。

「ご返杯を。いや、ピールでしたか、ははは…」

 切川は銚子を置き、取っ手付2リットル・ビール缶を手にした。岩口は置かれたコップを手にして応じた。

「いや、お互いにやれやれですな。ははは…」

「ははは…確かに。今後ともよろしく」

 軽く一礼して、岩口は切川が注ぐ2リットル缶のピールをコップに受けた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ