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「そういや少し重いぞ。開けてみよう…」
岩口がテーブルの上へ贈答品の袋を置いた。
岩口が贈答紙を除くと、中から小ぶりの箱が現れた。
「食べ物じゃないみたいね…」
「ああ…」
箱の中身は30cmばかりの白大理石壺の貯金壺だった。壺の蓋に白豚が刻まれており、白豚の口から硬貨を入れるようになっていた。
「ははは…こりゃ、貯金箱じゃなく、貯金壺だっ!」
家族四人は思わず大笑いした。
「蓋を取れば、お札も入れられるねっ!」
「そうだな。二人の勉強部屋へ置きなさい」
「はぁ~~い!」「はぁ~~い!」
二人から明るい声が同時に響いた。




