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 砂場が引っ越してきた自宅は、岩口の自宅[骨太(ほねぶと)神社の敷地内]から割合と近く、僅か十分ばかりの所だった。悠馬が通う上戸小学校の運動場の裏手に位置し、何の因果か、低学年用の砂場の向かい側だった。砂場が砂場の向かい側に引っ越すというのも、妙と言えば妙な話だったが、偶然の一致と言えば、そうとも言えた。^^

 連休最後の月曜の夜の岩口家である。

「砂場さん、引っ越したようね…」

「そうだな、私はまだ引っ込したと聞いてないんだが…」

「そうなの?」

「最後に顔を見たのは先週の金曜だったからな。そのあと連休だったろ?」

「ああ、そうだったわね…」

 岩口と砂場が職場で顔を合わせたのは先週の金曜で、日曜が祝日と重なったため、月曜も振替休日となり、連休の三日間、出会っていない計算になる。考えられるのはその三日間のいずれかの日に引っ越したことになる。

「お前、その話、誰から聞いたんだ?」

 美登里の早耳の情報源が知りたくなった岩口は、食後の苺を齧りながらそれとなく訊ねた。

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