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 「ドォ~タラ(ドォノォ)~~コォ~タラァ(コォノォ)~~~」

 しばらくして、祭礼用の祝詞(のりと)を上げる上げる岩口の姿が拝殿にあった。

『今年もご苦労様ですわね…』

『ははは…まあ、ここに仕える職員のようなものですからな…』

 主祭神の天之常立(あめのとこたちの)神が春日大社から分祀(ぶんし)された比売(ひめの)神に応じて話しかけられた。今朝は珍しく天空ではなく神殿で過ごされている三柱(みはしら)の神、女神が祝詞を上げる岩口を窺いながら語り合っておられた。

『春になりましたのね…』

 そこへ、伊勢神宮から分祀(ぶんし)された天照大(あまてらすおおみかみ)神が寛いだ声で話に加わられた。

『岩口さんは、町役場とここのお務めで大変ですな…』

『ほほほ…切川さんの鋏で切られないよう、私達を守って頂かないと…』

『ほほほ…それは言えますわね』

 両側に挟まれ、二神の女神に語られては、さすがに天之常立神も語れず、笑顔で頷く他はなかった。^^ 天界でそんな話が盛り上がっていようとは、祝詞(のりと)を上げる宮司の岩口が知る(よし)もない。 

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