第四話 「看病しなきゃ」
こんにちは、キャハたんです。学校が忙しく、投稿する余裕がなかったので、期間が空いてしまいました…。すみません。話自体は今のところ9話まで書いているので、少しずつ投稿しようと思います!
誤字脱字あると思いますが、よかったら読んでいってください!
時系列≫2日目の朝から
──早く起きろと言わんばかりに鳴くセミたちの声で私は目覚めた──
新城)パチッ…! 「ん、、、あ!」
⋯ガバッ
身体を起こすと、寝汗がほんのりと額ににじんでいた。
ひんやりとしたシーツに包まれていたせいか、昨日よりずっと体が軽い。喘息も治って、熱も下がったみたいだ。
枕元には、透明なコップに注がれた水と、ラップがふんわりかけられたお粥が置かれていた。
湯気はもう立っていないけれど、手を伸ばしてそっと触れると、器の底がまだほんのり温かい。
新城)「ありがたいなぁ…。」
(きっと、朝早くにおにーさんが作ってくれたんだ。)
その優しさに胸がぎゅっとなりながら、お粥をひと口すくって口に運ぶ。
柔らかくて、優しい味がした。
食後、私は少し汗ばんだパジャマを脱いで、さっぱりした服に着替えると階段を降り、一階の居間へ向かった。
新城)「おはようっっ…!あの、お粥とかありがとう。」
おにーさん)スゥースゥースゥー⋯
机に伏せるようにして、おにーさんは静かな寝息を立てていた。
窓から差し込む朝日がカーテンの隙間から洩れ、おにーさんの肩に斜めの光を落としている。
新城)(…寝てる。昨日夜まで看病してくれたのかっな…?そっとしておこう、、。)
少しだけその綺麗な寝顔を見つめたあと、そっと背を向けて部屋を出ようとした、その瞬間──
ガツッ!!
掃除機のコードに気づかず、思いっきり足で踏んでしまった。
新城)「っっ゛あ゛っ゛、痛゛った゛あ゛ぁぁ」(しまった!大きな声を出してしまった、おにーさんは起きて──)
おにーさん)「ユリっっ!!どうした!どこが痛いんだ!?」
おにーさんがまるで跳ね起きるようにして駆け寄ってくる。寝ぼけた様子もなく、完全に覚醒した目をしていた。
新城)「いやっ、あの、その、、。コンセント、足で踏んじゃってですね、、、」
おにーさん)「あぁ、そうか、、。すまん、昨日掃除したままになっていた。俺のせいだ。」
新城)「いやいや!私が周り見てなかっただけだから!!! それより、起こしてごめん!」
おにーさん)「え、俺のことは気にすんな!」
新城)「でも、明らかに寝不足でしょ。クマすごいもん。」
おにーさん)「えぇ、そうかぁ?ちょっと疲れてるだけだから大丈夫だよ゛。 」「ヴッ、ん゛っん゛ん。」
その時、おにーさんが喉の奥から、たんが絡まるような濁った音を出した。
新城)「ん!まって!おにーさん風邪ひいてるんじゃない?!」
おにーさん)「いやぁ気のせいだよ。それよか、お前は治ったのか?喘息とか熱は?」
新城)「もー!話をそらさない!私は寝たら治ったから!!」
おにーさん)「そうか、、よかった、、。」
フラッッッ
新城)「あっ!おにーさん!!」
おにーさん)「っと、あぶねぇあぶねぇ。」
おにーさんの身体が一瞬ふらついて、慌てて私は手を伸ばした。
新城)「やっぱり熱あるっ!うつっちゃってるじゃん…ほんとにごめん。私がこんなばかりに迷惑かけて。」
おにーさん)「しゃーないよ!すぐに治るさ…!じゃぁちょっと寝てくるわっ…。」
(正直、俺がが風邪をひくなんて思ってもいなかった。だから意外と焦っている自分がいる。)
新城)「あっうん。。なにか、わたしができることある?」
おにーさん)「じゃぁ、、。一緒に添い寝…してくれる?」
新城)「っえ?!何を言ってるですか?!冗談はやめてくださ──」
おにーさん)「冗談じゃねぇよ。俺もお前みたいに、ユリがいると安心するから一緒にいてほしい。」
熱で火照った顔を真っ直ぐに、でも少し上目遣いでこちらを見るその視線。
ずるい、顔がいいと、そういう言葉も破壊力が違う…。
新城)「っっあ…、わかったっ⋯!うつしたの私だし責任取るよぉぉ!!」
おにーさん)「責任ってw ありがとーな」
新城)「じゃあ2階に行くよっ、立てる?」
おにーさん)「おう、流石にか弱い女の子の肩を借りるわけにはいかないからなぁ! なんちゃって」
新城)「私、意外と強いからいけるよ!!使って、私の肩。」
おにーさん)(冗談伝わらなかったかーwwそういえば、ユリはそういうやつだったわw)
「じゃあ、少し借りるとするよ。」
新城)「どんとこいっ!」
おにーさん)「なんだそれw」
彼の身体が少しだけ重みをかけてくる。その熱は思っていたよりも高く、その辛さがひしひしと伝わってきた。
── なんとか2階の部屋についた──
新城)「ついたぁ、はぁはぁ」
おにーさん)「大丈夫か、重たかっただろ俺。」
新城)「いやっ!、全然!よゆーよゆー…!!」
おにーさん)「どこが余裕だよww息切らしてたじゃねーかw」
新城)
「ゔっ、、!それはっ、、!」
おにーさん)
「はいはい、それじゃ添い寝をお願いしようかな」
新城)「っあ!、そうだった忘れてた。。」
おにーさん)「忘れるなよーこっちが本命なんだから」
新城)「わかってるから!!早く横になって!」
おにーさん)「おおw強引だなぁ病人に」
「おいしょっと」
おにーさんは布団をめくり、ゆっくりともぐりこむ。動作はどこかだるそうで、熱のせいか少し汗ばんでいる。
新城)「じゃあ、わたしは畳で寝るから!おやすみ!」
おにーさん)「はぁ?何言ってんだお前、早く布団に入れよ」
新城)「え?!同じ布団に入るの?!」
おにーさん)「それじゃなきゃ、添い寝じゃねーだろうが」
新城)「っあ、そうだけど…ちょっと…できないよ…」
おにーさん)「ん〜?さてはお前には刺激が強すぎて、眠れなくなっちゃうか〜? かわええなぁー!」
新城)「っはぁぁあ?!んなわけないし!!いけるし!」
おにーさん)「そうかそうか、じゃー入っておいで」
新城)「うぐぐ…」
(覚悟を決めなきゃ…!)
もそもそと布団の中に入るユリ。隣に感じる体温と息づかいに、思わず心臓が跳ねる。
新城)(わぁ、、暖かい。。おにーさん、熱出てるから余計に…。)
布団のなか、ぬくもりがやたら近い。 そして、背中越しにおにーさんの呼吸が伝わってくる。
おにーさん)「ん、えらい。 あれ、顔こっち向かないの?」
新城)「流石ににそれはむり!!!!」
(だって、向いたら顔近いし…そんなの意識しないわけが…っ)
ユリが緊張してもぞもぞと動いていると、背後から突然、おにーさんの腕が伸びてきて──
ふわり。
新城)「ふぇっ?!なにをするですか?!?!」
おにーさん)「そんなビビるなよww 語尾おかしくなってるぞw 」
「……こーすると、安心するだろ?」
彼の腕が、手が、私を優しく包み込んだ。
新城)(恥ずかしすぎてっ)「むりぃぃっ…!」(いや!!逆効果だから!まじで?!)
背中に感じるおにーさんの鼓動と体温、そして低くて優しい声が、ユリの心臓をかき乱す。
おにーさん)「ユリの心音聞こえる…。どく、どく、どく…」
新城)「声にだすな!!ってか聞くな!!!」
おにーさん)「おお、早くなった」
新城)「ん゛も゛ー ほんとにむりぃぃ゛ーー」
おにーさん)「熱あがってきたな、すまん、からかいすぎた」
新城)「早く寝ろ!変態!」
おにーさん)「変態呼ばわりとは何だこの女子力皆無JK」
新城)「もう、そこいじるなぁぁあ!」
布団の中に響く会話なのに、心臓にガンガン響いてくるのはなんでだろうか…
殴((((風邪だから心拍数上がってんだよバカ主人公)ーサクシャトオリマースー⋯
おにーさん)「はいはいww 、っごほごほっ!」
突然の咳に、ユリは反射的に身体を起こしかけたが、おにーさんが手を振って大丈夫だと示した。
新城)「ほんとに寝よ、心配だし」
おにーさん)「ありがとーこんな俺心配してくれて。」
新城)「うわっどした、いきなりキャラ変かい」
おにーさん)「ひどすぎない?w」
そう言いながらも、彼はくすっと笑って、そっと目を閉じた。
隣で感じるぬくもりはとても温かい。
部屋の外では、昼にかけてセミの声が一層、賑やかになっていく──
布団の中はまるで別世界のように、静かで穏やかな時が流れていた。
ユリも少しずつ緊張が解けていき、呼吸がゆっくり落ち着いてくる。
そのうちに、まぶたが重くなってきて──
⋯⋯⋯⋯⋯。
──いつの間にか二人は眠っていた──
fin.
⋯おにーさんが風邪をひいてしまった第四話でした!これからちょっとずつ、話があれになってくるので、苦手な方は逃げてくださいっ!!!!
第四話「看病しなきゃ」終わり
第四話はいかがでしたか!! 深夜テンションで描いているのでだいぶ痛い内容になってるとは思いますが、楽しんでもらえたら光栄です!
これから少しずつ、内容がアブノーマルになる予定なので、苦手な方は今のうちに逃げて自衛してください…!!
それでは第五話もお楽しみに!




