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お家デート?いえ、彼女の家で僕は料理を作ってます、なぜか  作者: EPO
第12章 もうすぐ一人暮らし生活が終わる、三学期後半……

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2月19日 (日) 犬カフェでダブルデート

 中間試験もバレンタインも終わり、次は妹、真琴の受験がある。

 25日の土曜にこっちに戻って来る。


 それまで時間があるのでどうしようかと京子さんと相談中。

 映画も今面白そうなのが上映されてないし、動物園のような屋外の施設は寒いし。水族館は屋内だけどちょっと遠いし、イルカショーとか見たいけど水を被りそうで冬にはちょっととなった。

 そこで以前ネコカフェに行ったので、今度は系列店の犬カフェに行きたいと京子さんが提案してきた。

 すぐに予約状況を確認して、空いてた次の日曜に行くことにし予約した。


 次の日の朝、宮崎と登校中、いつもの雑談。

 犬カフェを予約して4人まで行けるから、宮崎に都合を確認して見る。


「次の日曜に京子さんと犬カフェに行くんだけど、お前も吉村さんと一緒に行かね?」

「俺の予定は空いてるけど、吉村さん次第だな」

「あれから何か計画立てて、吉村さんと出かけたか?」

「いや、まだだけど」

「……まぁ、いいけどさ。吉村さんも楽しみにしてるからな。

 あと、宮崎のお母さんが吉村さんの事気に入ってるって言ったら喜んでたぞ。

 適度に家に連れて行ってあげるのもいいんじゃねぇの?」

「……」


 宮崎が考え込んでしまったので、仕方が無いからそのまま学校へ向かう。



 教室にはまだ山田達も京子さん達も来ていないので、机に座って今日の授業科目の確認をする。

 小テストもあるし教科書を見てると、大戸の彼女さんが来た。


「パウンドケーキ、ありがとうね。美味しかったよ」

「いいよ。大戸がお世話になってるから。

 あいつ、いいやつだからこれからもよろしくね」

「うん」

「何かあったら京子さんに相談して。力になるよ」

「そうするよ、じゃあね」


 大戸が教室に入れてきたので、そちらに行った。

 大戸が睨んでるようだけど、一緒に話してたのを見たのか?

 まぁ、彼女さんが説明するだろう。


 と思ってたら、今度は自分の番のようだ。大戸が入ってきた入口とは別の入口に京子さんが立っているのが見えた。

 なんだろう?呆然としてるけど。


「京子さん!おはよ!」


 京子さんが走ってこっちに来た。

 僕のそばに来たら、大戸の彼女さんの方を睨んでた。

 彼女さんは苦笑いをしてるのが見えた。


「パウンドケーキのお礼を言いに来ただけだよ。大戸が来たらすぐにそっちに行ったし、問題ないよ」

「そうなの?」

「ちゃんと大戸の事が好きみたいだから。

 何かあったら京子さんに相談するようにって言っておいたから、相談に乗ってあげて」

「ううー、優しいんだから」

「いや、僕にも都合がいいからだから」


 とりあえず落ち着いたみたいだし、しばらく頭を撫でつつ話をしながら吉村さんを待つ。

 宮崎は問題無いので、吉村さん次第。

 吉村さんが来たので確認したら、あっさりOKが出たので日曜の予定が決まった。

 渡辺さんと高橋さんはお土産よろしくねって。




 日曜は現地集合と宮崎と吉村さんには伝えておいたので、犬カフェに行けば来ているだろう。

 僕達は前日の内に僕の家に泊まり、一緒に行くことになっている。

 事前に大輔さん達の許可は取っている。

 最近はいつも京子さんとこに泊まると一緒に寝てるくらいなので、僕の家に泊まるとしても一緒に寝るだけなので、特に心配していないのだろう。

 それにナニかあったとしても、婿に来てくれることが分かってるからなんだと思う。



 2人して犬カフェに着いた時には宮崎しかいなかった……

 何やってんだ?宮崎。


「おはよ、宮崎。吉村さんは?」

「まだ着てない」

「迎えに行ってないのかよ!」

「え?ここまで1人で来れるだろ?」

「それでも迎えに行くんだよ」


 とか言ってたら吉村さんが来た。しかも、やっぱり怒ってるぞ。

 彼氏なんだから迎えに行けよ。


「み や ざ きぃ、迎えに来るぐらいしてくれてもいいだろ」

「今、服部にも怒られた」

「服部を見習え。今日も京子と一緒に来てるだろ」

「私達は昨日から正直くんの家に居たけどね」

「えっ?」

「揃ったから入ろうか」


 別の意味でも吉村さんを刺激しそうなので、さっさと犬カフェに入ってしまおう。


 前に行ったネコカフェの系列店なので、可愛い感じの店名のロゴがあり、掃除がしっかりされ綺麗だった。

 中も清潔にされていて、ネコカフェ同様に好感の持てる店内だった。

 予約している事を伝えて、お店の説明を受け席に案内される。


 店内は小型から中型犬、あと子犬が自由に遊んでいた。

 人懐っこい子が足元にじゃれてくるので、気をつけながら席まで移動した。

 まずは飲み物などの注文をする。

 しかし、京子さんも吉村さんももう犬の方に気がいってて、なかなか注文ができなかった。

 その後は京子さんはじゃれてくる子犬を可愛がり、吉村さんは小型、中型犬がいる方へゆっくり近付き観察していた。しばらくして警戒が解けたようで身体を撫でていた。


 僕は京子さんの様子を見つつ、宮崎と話す。


「裏庭があるんだけど、そっちは大型犬がいるんだってよ。

 それにトレーニングしてる時もあるんだって。保護された犬だからそうやってある程度のしつけと、次の里親との訓練や相性確認したりしてるんだって」

「そうなのか?見てくる」

「いってらー、よしっ」


 これで京子さんとゆっくり話せるな。

 といっても昨日の夜もたくさん話してたけど。


「正直くん、なんかわざと外に行かせたみたいなんだけど」

「ソンナコトナイヨって、宮崎の進路にプラスになることしてるってサイトに書いてたから教えたんだよ。

 吉村さんのとこも行かないし、座ったままだともったいないでしょ?」

「ほんとに宮崎くんのこと考えてならいいけどね」

「半分くらいは考えてるよ?」


 そんな事を話してたら、吉村さんが帰ってきた。

 かなり満足そうだ。


「宮崎は?」

「裏庭の方に行った。大型犬がいるし、もしかしたらトレーニングしてるからって言ったら行った」

「そうか。それにしても誘ってくれてありがとね。宮崎はこういうとこに行こうって誘ってくれないから」


 今の所、宮崎にそんなことを期待するのは難しい。

 宮崎と吉村さんが付き合ってるのを知って、時々言ってはいるけどあまりピンときていない所が多い。

 その辺が吉村さんを不満に思う所だと思う。


「吉村さんの方から言わないの?」

「彼氏なんだから、しっかりエスコートして欲しいんだけど。

 服部は出来るんだし」

「……そりゃあ難しいな。僕1人で行く所決めたりしてないよ。京子さんに相談してるし。

 まぁ、プレゼントみたいに相談出来ないのは、大きく差が出るけど」

「そうだね、正直くんも相談してくれるし、どこで待ち合わせるかも話をしてるよ。大抵うちが近いからうちで待ち合わせになるけど。

 犬カフェは正直くんの家の方が近いから、今日は正直くんの家に泊まってから来たけど」

「コミュニケーション不足じゃない?行きたいとことかやりたいこととか提案してもいいと思うよ」


 やっぱりお互い話をするのは必要だよ。

 吉村さんも思う所があったようで、少しうなだれてた。


「ちょっと、宮崎のとこに行ってくる」

「「いってらー」」

「ほんとに上手くいってるのかな」

「上手くいってるといいけどね。宮崎がちゃんと話が出来るかだけどね」


 僕らはそのまま室内で子犬と戯れていた。

 どういうわけか僕の所に多く寄ってきて、京子さんの方へは少なかったんで膨れてた。

 こっちに来た何匹かを京子さんの膝に乗せてあげて、なんとか落ち着かせた。

 ただ、他に来ているお客さんの小さい子の方にも行かないので、そっちにも悪いと思い子犬をあげた。

 そして、僕と京子さん、小さい子達で子犬を可愛がってあげて楽しんだ。

 そうやってわいわいしてると、気になった他の犬も来て大所帯になってしまった。


 そうこうしてると、宮崎と吉村さんが戻ってきた。

 吉村さんはとりあえず満足してそうだな。


「……服部……何やってんの?」

「みんなで犬を愛でてるんだけど?

 ちゃんと小さい子にやっちゃいけないことは教えてるよ」

「そっか、まるで若い子連れ夫婦の団欒みたいだな」

「将来的には子ども連れて来るのもいいな」

「……そうだな」


 なんか宮崎が呆れてるというか、引いてるという感じだった。

 いいだろ、京子さんも小さい子を可愛がってるんだし。

 犬も可愛がってるし、問題はないだろ?


 吉村さんに場所を譲って、宮崎と話をする。


「宮崎、お前の方はどうだった?トレーニングは見れたか?」

「やってなかったけど、トレーナーの人が居たから世話してるのを見ながら話をしてきた」

「吉村さん、行ったろ?」

「出かける時もいろいろと決めておくことがある事に気付いた。

 ちゃんと決めてから出かける事にする」

「ちゃんとコミュニケーション取れよ。

 ここに来るんなら、自分の家に来てもらってから一緒に来るか、吉村さんの家に行ってから一緒に来るか、話しとけ。吉村さんのことも考えてやれよ」

「分かった。ゆっくり話をする時間を作るよ」


 もうちょっと宮崎が積極的に吉村さんのことを考えてあげれればなぁ。

 吉村さんが姉御肌の性格もあるから甘えてんだろうか。

 吉村さんから宮崎に頼るように相談する事を増やせば改善するのかね?



 僕は1度裏庭に出て、大型犬を見に行く。

 ちょっとしたドックランくらいのスペースがあった。

 ハスキーとか雑種、今はミックスって言うんだっけ?、とか結構大きいのがいる。

 大人しいというか、びくびくしてる感じだな。

 捨てられてたのか、いじめられていたか、去勢しないで飼って増えすぎ飼いきれなくなったか……どちらにしてもひどい話があるらしい。


 後ろから京子さんが来て抱きついてきた。


「どうかしたの?正直くん」

「ちょっとね。ここの犬たちがこれまでいい生活ではなかったんだなぁと思って」

「でも、今は良いところにいるから、これからもっと良くなるんだよ」

「だと良いね」


 うちで飼ったりは出来ないけど、この先良い人に巡り会えるといいな。


 その後、ドックランの中で犬と軽く走り回り、ボールを使って一緒に遊べるくらいに仲良くなった。

 京子さんは走って戻って来る勢いに負けて転んだけど。



 寒くなってきたので中に入ると、吉村さんがスタッフの人と話していた。

 トリマーの仕事について情報収集しているのだろう。この辺ではそんなに多い職種ではないし、聞きたいことがいろいろあるのかも。


 席に戻り、飲み物や食べ物を追加注文し、犬たちを眺めながら京子さんと食べていた。

 何匹か子犬がまたこちらに歩いて来たので、スタッフに確認して犬用の食べ物を購入した。

 犬用の食べ物が来たら子犬達が暴れ出したので、抑えるのが大変だった。

 可愛がりつつ食べ物を少しずつ与えて行った。

 そしたら、京子さんの顔や指をペロペロ舐められて、くすぐったがってたのが可愛かった。




 時間になったので名残惜しいが会計を済ませる。宮崎と僕とで折半にした。

 京子さんと吉村さんは払うと言ってるけど、デートなんで男が払うよと言って納得させた。

 あと、レジ横に保護犬のポストカードがあったので、渡辺さんと高橋さんへの土産にいくつか買った。これは京子さん達が払うと言って聞かないので任せることにした。

 ネコカフェの方はなかったんだけどな。


「ポストカードは最近始めたんですよ。ネコカフェの方であったら良いのにって言うお客さんが居たので、少しずつですけど増やしていこうって事になりまして。

 結構買ってくれる方がいて、ちょっとした収益に繋がりそうなんです」

「それはよかった。頑張ってください」


 お店から出てどうするかってなったけど、宮崎と吉村さんは宮崎の家に行くそうだ。いろいろ話をして、宮崎のお母さんとも打ち解けたいそうだ。

 ということで、僕らは僕の家に戻ってゆっくりすることに。

 帰りがけに寄ったスーパーでハヤシライス用の食材を買って帰る。

 京子さんと夕飯を食べてから送っていくので。


 ゆっくりしながら録画したテレビ番組を観る。

 戦国時代の武将達が犬に転生して、いろいろ騒動を起こす話を観ていた。

 京子さんが「なんで戦国武将が犬に?声が可愛くない」って言ってた。ベテラン声優で豪華なんだけどね。



 夕飯のハヤシライスは、ジャガイモや人参が無い分短時間に作れるので楽。


「京子さん、マッシュルームは薄くスライスに、玉ねぎはくし切りで」

「うん」


 お肉は奮発して牛肉で焼き肉にも使えるとこを食べやすい大きさに切る。

 1人だったりうちの家族なら、豚や鶏で済ませるけど。牛肉なんか贅沢で食べさせられない。


 鍋にオリーブオイルを入れて、少しおろしショウガとにんにくを入れて、肉を投入。

 肉が焼けすぎないうちに、玉ねぎとマッシュルームを入れて炒める。

 軽くしんなりする頃に粒コーンを入れ、もう少し炒めて、あらかじめ沸かしておいたお湯を適量入れる。

 後は、ハヤシライスのルーを割り入れ、溶けて煮込めば完成。



「京子さん、出来たよぉ」

「はーーい」


 2人で向かい合って食べた。2人しか居ないのをいいことに、「あーーん」をしまっくって食べた。




 食後にコーヒーを出してゆっくりした後、帰る準備をする。

 京子さんが「帰りたくない、ここの子になる」とか子供みたいな事を言い始めた。

 明日は学校なんで流石に帰らないとまずい。

 頭を撫でながらなだめて、京子さんの家に帰る。


「「ただいま」」

「おかえりなさい。楽しんできた?」

「うん、子犬とか小さい犬がいっぱい寄ってきて可愛かった」

「小さい子も寄ってきましたけどね」

「うん、子犬と遊んでる小さい子も可愛かった」

「良かったわね。寒いからから早く入りなさい」


 今日も家族同然に迎え入れられ、リビングでお茶をしつつ今日の犬カフェの話をした。

 小さい子達と子犬達と遊んでると、若い子連れ夫婦の団欒って言われたと話したら、微笑ましそうに笑われた。

 もう夫婦的な雰囲気があるんだろうか。


「そうだ、昨日の晩はどうだった?」

「というと?」

「そりゃあもう京子と……正直くんの家でお風呂も借りたんだし、一緒に入ったんだろ?」

「……お父さん……」

「えっ?一緒に入ってないの?正直くん、どういうこと?」

「いやぁ、いくらなんでも、ねぇ京子さん。入りたくないわけじゃないですけど」

「……お父さん……」


 また、怒られてるよ。

 そりゃあ一緒に入りたかったけど、度胸がなかっただけなんだけどね。

 次は……ね。




岡田さんSide

 昨日は正直くんの家に泊まってたんだけど、湯冷めすると良くないからって向こうでお風呂借りた方が良いって言ってたけど、そういう考えがあったのね。

 私も一緒に入っても良かったけど、やっぱり恥ずかしい。正直くんも流石に無理に入って来なかったのは、ちょっとホッとしてる。

 まだ、覚悟は出来てないよぉ。


 ただ、正直くんのベットで一緒に寝たけど、正直くんの匂いに包まれて最高に気分が良かったよ。

 次はそれだけで済まないかもしれないけど、近い内にまた泊まりに行きたいな。


 でもやっぱり一番なのは正直くんが作ってくれる朝食。

 今回はホットケーキアイス乗せだったけど、美味しかった。

 それだけのためにでも泊まりに来たい。


2025/09/03

現在次世代の話を連載中です。興味がある方はご覧いただければ幸いです。

「 遊園地デート?いえ、心霊スポットで私は除霊師みたいなことをしています。なぜか?」

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