1月3日 (火) 岡田家の実家にて過ごす……2
京子さん達と遊び終わったら、そろそろ今日の夕飯はどうしようかという話になっていた。
僕としてはお任せなので、京子さんや健吾と話しながら大人達の話にも耳を傾けていた。
正月だしお客さんも居ることだし、出前とか買ってきたりするのかな?
作ってと言われれば簡単なものは作れますけど、パスタなんかやカレーとか簡単なものなら作れますけど。
とか思ってたら、健吾からリクエストされた。
「兄ちゃん、なんか作って」
「何がいい?京子さんも何がいい?」
「「カレーがいい」」
「大輔さん達は何がいいですか?カレー作るなら、肉じゃがにもできますよ?」
「肉じゃがか、いいなそれも」
「でも、もう一品欲しいですね。何がいいかな。具だくさんの味噌汁でいいですかね?」
「悪いね」
先ずは食材を。ジャガイモ、玉ねぎ、ニンジン、キャベツ、生椎茸、大根、鶏肉 (モモ肉)があった。
カレールー、めんつゆがあったので大丈夫だろう。
「京子さん、肉じゃが用にジャガイモ、玉ねぎ、ニンジン切っておいて」
「分かったぁ」
「味噌汁は大根は短冊切り、キャベツは食べやすい大きさでざく切りね。
量が多いけどよろしくね」
今回は京子さんに手伝ってもらうけど、健吾は見てるだけ。
鶏肉は食べやすい大きさに切って、椎茸はスライス。
ここからは同時進行。
鍋を2つで、それぞれに油を入れて、おろしニンニクとしょうがを入れて火を入れて香りが立ったら、鶏肉を投入しして炒める。
ジャガイモとニンジンは電子レンジであらかじめ火を通しておく。
それぞれにジャガイモとニンジン、玉ねぎを入れてさらに炒める。
塩コショウをして下味を付ける。
ここまでは両方一緒。
カレーの方はお湯を入れてしばらく煮て、カレールーを投入。しばらく煮るので京子さんに任せて完成。
肉じゃがは更に椎茸を入れて炒めて火が通ったら、お湯を入れる。
砂糖、酒、みりん、めんつゆで味を調整する。
しばらく煮て一旦火を止め味を染み込ませ、食べる前に温めて出す。
すき焼きのたれではないバージョンなので、京子さんに味見して覚えてもらう。
「すき焼きのたれじゃないとこんな味になるんだ。少しあっさりした感じだね」
後具だくさん味噌汁は、水から大根、椎茸を煮て火を通す。
沸騰して具材に火が通ったら、火を弱火にして味噌を溶き入れる。
出汁なしの味噌の場合は、出汁の素を入れたり、いりこで出汁を取ったりする。
食べる少し前にキャベツを入れて、適度に火が通った頃に出す。
味噌汁って結構具は何でも合うらしい。玉ねぎやニラなんかもいいし、百合根やジャガイモなんかもいい。
食べる前まで冷まして、味を染み込ませる時間を取る。
「京子さん、お疲れ様」
「うーー、量が多くて疲れたよ」
「すげぇな、カレーと肉じゃが、同時に作ってた」
「ほれ、肉じゃがの味見」
「肉じゃがも美味いな。カレーじゃなくてもいいかも」
夕飯の時間になるので温めつつ仕上げて、テーブルの方に出していった。
正月後半には、やっぱりカレーとかが食べたくなるよね。
「急に作ってもらってごめんなさいね、他人の家のキッチンは使いにくいでしょ?」
「そうですね、慣れてない分動きにくいですね、どこに何があるか分からなくて」
「作ってるのをちょっと見てたけど、それでも手際良く作ってて感心したわよ」
「それでもこれだけの味が出るなんてね、すごいよ」
「ありがとうございます」
なんとか満足してもらえる料理が出来たけど、京子さんなしで1人だったら手際良く出来なかったと思う。
やっぱり京子さんがいないとね。
健吾はカレーの量を減らして、肉じゃがも食べていた。
そんなに腹減ってたのかよというくらい、がつがつと。
「兄ちゃん、肉じゃがもカレーも美味いよ。
僕も料理を覚えようかな」
「健ちゃん、料理の出来る男の子はポイント高いよ。モテるかもよ?」
「別にモテたいからやろうと思ってるわけじゃないし」
「お母さんに教えてもらいな。凝ったものよりいつも食べてる物が出来る方が将来役に立つしな」
「うん」
健吾も料理を覚えたいと言っているが、僕的には嬉しいが犠牲者を増やしただけなのかもしれない。
こういう場で料理をさせられる犠牲者を。
願わくば料理好きになって欲しい、嫌々作ることがないように。
「正直くん、味噌汁っていろんな具でも美味しいんだね。キャベツも美味しいよ」
「味噌汁は結構何でも具はいけるよ。試してみるといい。
具自体が味が強いとあわないかもしれないけど」
「うん、家で作ってみたい。正直くん、食べてね」
「うん、いいよ」
そろそろ河川敷に行って流星群を観に行ってみようか。
京子さんと健吾を伴って河川敷に向かう。
天気は雲がほとんど無いし、ちょうどほぼ新月なんで月明かりにも邪魔されないいいタイミングだ。
後はどれだけ観えるかだな。
流星群がどうして起きるかとか天体の不思議とかを話しながら歩く。
今でこそ天文学として不可思議なものではなくなったけど、大昔は心霊や都市伝説なんかと同じオカルトの分野だったと話すと健吾が食いつてきた。
男だからそういう分野は好きなんだろう。
京子さんはへぇーって顔をしてただけだけど。
河川敷に着いて夜空を見上げる。
あらかじめネットでしぶんぎ座の方角をチェックしておいたので、そちらを中心に観ていた。
回りに子供を連れた大人が一組居て、同じように観ていた。
しばらく観ていただけで3個流れ星が観れた。
真冬なんで風邪をひかないうちに帰らないと。
結局30分ぐらい夜空を見上げていた。
京子さんは手を繋いでいたからすぐ横にいているけど、健吾は離れた場所に居たので声をかけた。
「健吾、流星群観れたか?」
「流れ星が10個観れた。あんなに流れ星が観れるんだ!」
「普段どの位観れるか分からないけどな。多く観れてるはずだ。
京子さんはどの位観れた?」
「5個かな。正直くんの見上げてる横顔見てたから」
ぼっと顔が熱くなった。顔色は見えないけど京子さんもそんな感じだった。
話していると回りの一組の小さい子が、こちらに来て声をかけてきた。
「岡田くん?」
「誰?」
「阪口だよ。流星群観に来たの?」
「そうだよ。明日がピークらしいんだけど、観に行けないから今日観に来たんだ」
今度は大人の方がこちらに来た。
近くに来てようやく男の人だと分かった。
「岡田くんのお父さん達ですか?」
「いえ、健吾の従姉妹とその彼氏です」
「へっ?あ、すみません。仲がいいんでご家族なのかと」
「そちらも流星群の観測ですか?」
「ええ、うちも明日都合が悪くて、今日観れないかと」
「でも、今日はほぼ新月でちょうどいいですね」
「はい、街灯以外の明かりでも観えにくくなりますからね」
結構天文に詳しい感じだ。天体好きなのかな。
娘さんも付いてきてるから、あちらも仲が良いみたいだ。
「彼氏さんってまだ他人ですよね?彼女さんのところに結婚のあいさつに来られたんですか?」
「まだ高校生なんで、結婚の挨拶ではなくお呼ばれしたんです」
「へぇ、彼女さんのご両親にはもう認められてる感じですか」
「そうですね、うちの母親も彼女のことは認めてるので、特に問題がなければいずれは……」
「そうですか、末永く仲良くいてください」
「ありがとうございます」
お互い寒くなってきたので撤収することにした。
健吾は阪口さんの娘さんと仲良くなったようだった。
挨拶して別れ、家路につく。
「健吾は阪口さんと仲が良かったのか?」
「全然。今日初めてまともに話した。流星群や星座とか話した」
「そっか、阪口さんのお父さんも詳しそうだから、天文に興味が出たら聞いてみるのもいいかもな」
「うん」
家に帰り着き、お風呂に入って温まった。京子さんが先にだけど。
その後は、しばらくリビングで健吾が流星群の話をみんなにしてて盛り上がってた。
阪口さんのことをみんなに話したら、健吾の顔が真っ赤にしてた。
もしかしたら阪口さんが気になっているのかな。
夜も遅くなってきたので寝ることにしたが、今日も三人で同じ部屋に寝ることになった。
布団に入ったまましばらく話をしていると健吾が眠った。
するとまだ起きていた京子さんがまた「一緒に寝ていい?」と言ってきて、今日も一緒の布団に入りお互いの体温を感じて眠った。
2025/09/02
現在次世代の話を連載中です。興味がある方はご覧いただければ幸いです。
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