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お家デート?いえ、彼女の家で僕は料理を作ってます、なぜか  作者: EPO
第10章 高校2年生の年末年始

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1月1日 (日) 元日、初詣に行く……

 元日の朝が来た。まだ4時前だけど。

 昨夜は除夜の鐘を聞く前に眠っていた。

 流石に京子さんは来なかったようだ。


 さっさとバイトに行く。

 外は真っ暗で寒い。しっかり着込んで自転車で出かけた。

 元日の新聞は分厚い。折込広告等多く3倍くらいの厚みになる。

 2区域分配達しているが普段は一度で全部持っていけるのだが、今日は途中で取りに戻ることになっている。

 それでも普段より終わるのが少し遅くなるだけだ。

 途中、駅の土産物売り場の告知を確認するが、遅く開店し早く閉店する。午後遅くならなければ大丈夫だろう。

 配達を終えても、1月はまだ外は暗い。

 京子さんの家に戻り、客間に戻って時間までまた眠った。



 いい時間になったので着替えて、キッチンの方へ行った。

 お雑煮のため具を冷蔵庫からだし、つゆも温めはじめた。

 フライパンを取り出し、油を注ぐ。5mmくらい。まだ火はつけない。


 京子さん達が起きてきたのでお茶を出す。

 吉村さん達がまだ来ないので、お茶を飲みながらお茶請けに漬物を食べていた

 しばらくして、吉村さん達と宮崎が来た。


「「「「あけましておめでとうございます」」」」

「「「「あけましておめでとう」」」」


 さて、餅を揚げますか。

 つゆはもう温まってるので、油を温めて餅を揚げる。

 膨らんで薄いきつね色になるくらいで引き上げ、油を切る。

 油を切った餅をお椀に入れて、大根や鶏肉、椎茸を乗せ、つゆをかけて水菜を乗せる。

 揚げたての餅だとつゆをかけると、パチパチおとがするんだけどね。


 出来た順に出していく。

 皆の分が揃ってようやく食べ始めた。


「「「「「「いただきます」」」」」」

「普通の昆布と鰹節の出汁じゃあないし、出汁の素だけじゃないよね」

「美味しいけど、普通の和風じゃないというか……」

「揚げ餅なんですね。つゆが染み込んで美味しいです」

「瑛太叔父さんと同じだな」


 とりあえず美味しいということで良かった。

 京子さん達も昨日の蕎麦つゆで味わってるから、特に不満はない。

 京子さんは美味しそうに餅にかぶりついて、餅が伸びてた。


「揚げ餅の方が表面がサックリしてて、つゆが絡みやすくて餅が美味くていい」

「ちょっと体重が気になりそうだけど、ふふふ」

「美味しい」


「満足して頂けたようで良かった。

 つゆは今回は鶏ガラと出汁の素がベースで、めんつゆとかで調整した。

 揚げ餅なのはうちの叔父さんの影響かな。ばあちゃんとこは焼き餅なんだけど、叔父さんが硬くて嫌だったらしい。

 一人暮らしを始めて湯がいたらでろでろになったから、最終手段で揚げたら好みに合ったんだって。その影響でうちでは揚げてる。

 ワッフル焼く機械で餅を焼いて入れてもいいんじゃないかな。モチッフルとか言って、スイーツで出してたのを見たことあるけど」


 男性陣は足りないということでおかわりとなった。

 明日の分を残して、お雑煮は終了となった。


 僕達2人が着替えるのを待って、初詣に行く。

 今日の京子さんのコーデは、映画に行った時のに加えてプレゼントしたマフラーと手袋。

 色合いも合ってると思う。また、京子さんの姿を見てぽーっとしてた。

 それに気付いた京子さんが僕の腕に絡みついて、そのまま出かけた。

 京子さんの両親はニヤニヤして生暖かい目で見送ってたけど。


 しばらく歩いていると、渡辺さんがやっぱり気付いた。


「京ちゃんと吉村ちゃんのマフラーと手袋、色違いだけど同じだよね?お揃い?」

「こっちのは正直くんのプレゼントだよ」

「あたしのは宮崎のプレゼント」


 こうなるとは思ってたけどね。


「宮崎が真似た。

 クリスマスプレゼントを買いに行こうとした時に会って、一緒に買いに行ったんだよね。

 こっちはもう買う物決まってたけど、宮崎は決まってなくってさ。

 探すのに付き合ったけど、結局同じ物の色違いでいいやとか言って吉村さんのプレゼントが決まった」

「み や ざ きぃ、もうちょっと考えろ」

「来年はちゃんと考えるから」


 宮崎がまた尻を蹴られた。

 ちゃんとリサーチしておけば良かったのにな。


 この話はこれで終わり、宮崎はバシバシ背中を叩かれながら歩いていた。

 しばらく歩いていると、近くの大きい神社に着いた。

 周辺でも一番大きい神社のため参拝客が多い。ついでに屋台も多い。

 先ずは参拝ということで並んで待つ。



服部Side

「宮崎はこの後どうすんの?」

「吉村さんとデートして帰る」

「そっか」

「お前の方はどうすんだ?」

「この後、土産物を買いに行く予定。開店時間までまだ結構あるから、どこかで時間を潰さないとな」

「土産物?なんでそんなものを?」

「明日、京子さんとこの実家に行くことになったから」


 始めて行くんだから土産物は必須だ。

 心証は良くしておかないと、京子さんに迷惑かけちゃうし。


「夏はお前の実家で、冬は岡田さんの実家か。すげぇな」

「京子さんにうちの実家に来させておいて、俺が行かないなんて言えないしな。それにいずれが早まっただけだし」

「そっか。お前は度胸があるな」

「宮崎は吉村さんを親に紹介しないのかよ?吉村さんも待ってんじゃねぇの?」

「うっ。まだ、恥ずかしいんだが」

「お前が恥ずかしい思いをするのは一回限りなんだからな。我慢しろよ」

「……」


 相変わらずヘタレだな。覚悟を決めてあげなよ。

 その方が断然喜ぶだろ。



岡田さんSide

正直くんと宮崎くんは後ろでコソコソと話してるみたい。

私達も女子でコソコソと話をしてた。


「京ちゃん、服部くんのお雑煮美味しかったね。鶏ガラスープが違和感なかったし」

「うん、揚げ餅だったのも良かったよね」

「キッチンやお風呂場の掃除もすごかったんですよね。

 一家に一台服部くんが欲しいです」

「いや、そんなに正直くんいないから。美味しかったのなら、喜ぶよ。

 大掃除は凄かったけど、自分の家だと手を抜いてるよ」

「そうなの?」


 私は正直くんのお母さんから片付けに問題がある事は聞いてたから分ってたけど。

 そうじゃないと驚くよね、普段の正直くんの姿を見ると。


「キッチンやお風呂場はうちと同じにきれいにしてたけど、リビングは片付いてたけどホコリが結構残ってたよ。

 自分の部屋も本が山積みだったし」

「へぇ、服部の部屋に行ったんだ」

「うん、行ったよ。正直くんの部屋でエロ本を探したけど、見つからなかった。どこかにあるはずなんだけど、宮崎くんは知らないかな?」

「へっ?流石に宮崎も知らないと思うよ」

「でも、服部くんでも持ってないってことはないですよね」

「だよね」


 そう思うよね。絶対に見つけてみせるよ。


「でも、服部の部屋で二人っきりで何も無かったの?」

「もしかして……もう経験しちゃった?」

「それはそれでいい絆になりますね」

「まだ、そんな事してないよ?」

「「「なぁんだ」」」

「信じてくれるの?」

「いやぁ、服部が無責任にそんな事しないだろうから。

 したならちゃんと言うだろうと思って」


 なんか服部くんは信用されてるんだね。

 いいのか悪いのか分からないけど。


「この後の三が日の予定は?」

「あたしは宮崎と出かけたりするよ」

「私は寝正月かな」

「ナベ、山田を誘って出かけたりしねぇの?」

「そんなことしねぇよ」


 こういうタイミングでアプローチすればいいのに。

 初詣っていい理由になると思うけどな。みんなでって言って二人っきりになることも出来るよ?


「私は家族と旅行ですね。お土産買ってきますよ。期待してて下さいね」

「うちは正直くんとうちの実家に急に行くことになったよ、明日から」

「えっ?」

「4日まで居るって言ったら、連れて来いって」

「服部くんも大変だねぇ」

「私も一緒なんだから大丈夫だよ」

「そりゃあそうだろうけどね」


 正直くんに負担をかけちゃうけど。でも一緒なんだから。

 一緒なら大丈夫だよ。



 それからしばらくすると順番が来た。

 皆で参拝し、僕は京子さんとの今後を願った。


 その後は屋台でいろいろ買い込んで、適当な所に陣取ってゆっくり話し込んでいた。


### 続く ###


今年のお雑煮は作中と同じ鶏ガラスープとだしの素でつゆを作りました。

みりんなり砂糖なりで、もうちょっと甘みを付けてもよかったとは思いますが、おいしくできました。

去年のはおでんのつゆがおいしいからとおでんのつゆの素で作りましたが、普通でした。

具の味が出ておでんのつゆがおいしかったようです。

鍋つゆも結構使えるのでお試しあれ。



2025/09/02

現在次世代の話を連載中です。興味がある方はご覧いただければ幸いです。

「 遊園地デート?いえ、心霊スポットで私は除霊師みたいなことをしています。なぜか?」

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