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お家デート?いえ、彼女の家で僕は料理を作ってます、なぜか  作者: EPO
第10章 高校2年生の年末年始

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12月31日 (土) 大晦日、今年最後の日……

 今年最後の日、大晦日が来た。

 今日も朝から岡田家に来ている。

 いつもと違うのは4日分の着替えと元日の朝のバイトの準備をして来ている。朝のバイトも2日は元々休みで、3,4日は例年通り休みを取っている。

 今日はもうおせち料理や年越しそば、お雑煮の準備くらいで、午前中はゆっくりと京子さんやその両親と話していた。


「そういえば、服部家の年末年始はどうしてるの?」

「うちですか?

 年越しそば食べて、元日と2日朝はお雑煮食べて、お昼は簡単に作れるもので、晩飯は焼き肉か鍋ですね。2日の午前中にばあちゃんのとこに行く感じですね。

 初詣は近所で済ましてますけど、行ったり行かなかったりですね。

 父親は海外赴任で滅多に帰って来ないし、母親も忙しいからおせち料理なんか作らないですね。ばあちゃんは作ってるけど。

 それに僕が中学時代から年末年始の準備はやらされてましたので、手間のかからないようにしてました」


 とにかくおせち料理を作るような大晦日に労働力を集中するようなことはしない。

 正月でも野菜を切るだけの焼き肉や切って煮るだけの鍋で、少ない労働で済ませる事にした。

 おせち料理を買うという選択肢はなかった、みんなあまり食べそうにない食材ばかりだから。


「基本食べて、おばあさんのところに行く感じね。

 でも、来年はおばあさんの所に行かなくてもいいの?お年玉の事もあるし」

「夏休みにも行ったし、ばあちゃんが京子さんの方を優先しろって言ってるので。

 お年玉は自転車で行ってもらってくればいいですから」

「ははは、やっぱりお年玉は欲しいか」


 そりゃあほしいですよ。デート資金にしないといけませんから。

 急ぎはしないですけど貰いに行きますよ。



「岡田家の年末年始はどうしてるんですか?」

「うちはわりと普通だよね?」

「そうだよね。

 年越しそば食べて、紅白観て、年明けてお雑煮食べて、毎年近くの大きい神社に初詣に行って、昼夕御飯におせちを食べる感じかな」

「おせち料理は作るの?」

「最近は作ってないわね、今回も注文してるわよ。

 服部くんが来るから、今年は洋風のにしてみたの」

「そうなんですか?ありがとうございます。

 ばあちゃんちは昔ながらの和風で、あまり食べれるのがなくて好きじゃなかったんですよね」


 結構好き嫌いがあるから食べたくないのが多い。ナマスとか昆布とか……

 海老とか蒲鉾、黒豆、椎茸は食べるけど、クワイは小学生ぐらいまで食べなかったりした。

 他にも大きくなってから食べる物が増えはしたけど、あまり好きではない。

 うちの母さんもそうだったから、うちはおせち料理を作らず、簡単にできるものや焼き肉、鍋となってる。


「じゃあ、年越しそばとお雑煮の準備は僕がしますね。

 うちみたいな適当バージョンではなくて、綺麗に盛り付けするバージョンで。

 お雑煮は吉村さん達と宮崎の分をプラスしていいのかな?」

「うん、それで大丈夫。大戸くんは別のグループで行くんだっけ?」

「そう昨日連絡が来た」


 スケートに行ったメンバーで行くらしい。あのときの子と大戸は一緒なのだろうか。

 そのままくっついちゃえばいいんだけど。


「服部くん、助かるわ。盛り付けは適当でもいいのよ」

「今年だけですので、お試しということで。

 作るのはそれ程変わらないんで」


 盛り付けしやすいように、下茹でした大根や乾燥椎茸、鶏肉をタッパーにかけつゆと入れて保管しておけばいい。


「忘れたたけど、岡田家の年越しそばはかけそば?それともつけそば?」

「かけそばだな。天ぷらは後で買ってくるよ」

「じゃあ、かけつゆ作っておけばいいですね」

「楽しみにしてるよ」



 お昼の前に京子さんとスーパーに行って、お雑煮と年越しそばの具材を買う。

 と言っても、大根、乾燥椎茸、細切れの鶏肉、水菜。餅はもう買ってある。めんつゆもあるし。

 今日はレジのおばさんも忙しいので、話しをしている暇もなくあいさつだけで済ませた。


 今日のお昼はファストフードで済ませる事になったので、京子さんと珍しくハンバーガーのセットを買って帰った。

 京子さんの家でファストフードを食べた事がなかったなぁ、半年以上経つけど。

 試験勉強会は何故か僕が作るのが当たり前になってたし、僕が遊びに来ている時も京子さんのお母さんとどちらかで作ってたし。


「ここでファストフード食べたの初めてなんですけど、もしかしていつも無理してたとかあります?」

「そんな事はないわよ。

 まぁ、京子がいない事も多かったから、もっと手を抜いてたけど」

「ああ、服部くんが来るようになって、休みのお昼のグレードが上がったくらいだよ」


 なんとなくちょっと申し訳ないかも。

 京子さんのお父さんの方は喜んでいたみたいだけど。




 さて、お昼も食べたし、年越しそばとお雑煮の準備を始めますか。


「京子さん、大根は短冊切り、椎茸はお湯で戻してスライスで」

「ん」


 大根は下茹でして、鶏肉も一緒に火を通しておく。

 鶏肉のアクが出るから丁寧に取る。そうしないとつゆがにごる。

 椎茸の戻し汁も入れ、大根と鶏肉、椎茸をタッパーに取り上げておく。


 茹で汁からアクや鶏肉のクズを取り除き、必要な量のつゆになるように水を追加。今回はそば4人分、お雑煮9人分。男5人分は増量する。

 鶏ガラスープの顆粒と出汁の素を投入してしっかりと味をつけ、めんつゆ、みりん、酒、砂糖をいれかけつゆとして味を調える。

 京子さんには味見をしてもらって、大体の味を覚えてもらえればいいかな。

 出来たつゆを大根等を入れたタッパーに注いで、冷蔵庫で保管する。


 これで一旦完成。

 あとは食べる前につゆを温めればいい。



 夜までゆっくりする事になり、京子さんの部屋でテレビ番組の録画を観ることにした。

 今日は、男4人で喫茶店を経営し、なぜかよくトラブルに見舞われるけど、皆の経験や人柄で乗り切り繁盛していく話。

 京子さんがこんなお店があったら通うし、料理担当の人が正直くんみたいとか言ってた。

 僕はそんな美形じゃないからね?



 京子さんのお父さんが天ぷらを買って戻ってきた。

 海老天やかき揚げなどを買ってきたので、各自選んで乗せてもらうことにする。


 つゆを温めつつ、具は室温に戻し、水菜は適量食べやすいサイズで刻んでおく。

 そろそろいい時間なので、蕎麦を湯がく。

 蕎麦を湯がいてから一度水で締め、その後お湯で温め器に分ける。

 大根や鶏肉、椎茸を乗せ、つゆをかけてから水菜を乗せて完成。


 買ってきた天ぷらも出して、食べ始める。


「これが綺麗に盛り付けたバージョンかい。いいね」

「美味しそうね。じゃあ、食べましょうか」


 綺麗に盛り付けたバージョンはいい評価みたいだった。

 これに天ぷらをを乗せて食べる。


「今日のは鶏ガラと出汁の素ベースの出汁になってます。

 めんつゆも入ってるので昆布やカツオの出汁も含まれてるんで、それ程違和感はないと思いますよ」

「うん、美味しいね」

「お雑煮もこのつゆになります。大丈夫ですかね?」

「うん、大丈夫。このつゆでのお雑煮も樂しみだよ」


 今回は鶏ガラと出汁の素なので、今の京子さん的にはちょっと面倒だけど。


「京子さん、今日は鶏ガラと出汁の素がベースだけど、市販の鍋つゆをベースにしてもいいよ。

 あご出汁の鍋つゆにめんつゆで調整してもいいし、味噌系の鍋つゆを使ってもいいと思うよ。これなら京子さんでも味付けしやすいでしょ」

「そうだね。そういうのを使えるなら、かなり楽に美味しくできそう」


 京子さんにも出来るよ。

 こういうのは経験だからいろいろ試してみるといいよ。

 ピリ辛の味噌つゆがそばに合うかは分からないけど、お雑煮にはいいかもね。



 蕎麦なんでのびてしまうから、ゆっくり食べるわけにもいかないけど、いろいろと話しながら食べた。

 初詣や正月の過ごし方について……


「服部くん、正月2日から4日までうちの実家に行かないか?」

「へ?京子さんとこの実家ですか?」

「嫌なら別にいいんだけど」

「いや、京子さんにはうちの実家に行かせておいて、僕が京子さんの実家に行かないってのはないでしょう」


 流石にいかないとか言ったら、うちの母さんになんて言われるか……

 でも、お土産買ってないけど、どうしようかな。


「そう?行かないなら行かないでどうにでもなるよ?」

「行かせていただきます。でも、お土産買ってないけどどうしようかな。

 大晦日だから駅前ももう閉まってるよね?明日、買いに行ってこないとな」

「大丈夫だよ。気にしないと思うから」

「いえ、明日の午後にでも行ってきます。あと、朝のバイトで駅前に行くんで、閉まってないかも確認してきます」

「悪いね、気を使わせちゃって。昨日、実家に電話したら、4日まで居るんなら連れて来いって急に言われちゃって」

「いいですよ、緊張はしますけど」


 京子さんもうちの実家に来た時は緊張してたんだろうな。

 今度は僕の番だな。頑張ろう。


「正直くん、大丈夫?」

「京子さんが一緒にいてくれるから大丈夫だよ」

「じゃあ、一緒に居るようにする」

「ありがと」


 京子さんの実家に行く話がまとまったので、ゆっくり紅白を観ながらお茶をした。

 お気に入りの曲が流れたりしたので、いつの間にか鼻歌を歌ってた。

 それを見ていた京子さんが笑ってた。


 明日の朝のバイトがあるので先に寝ると伝えて、客間に移動しようとした。

 すると京子さんが……


「後で正直くんのとこに行くね」

「ぶっ!」

「ははは」


 笑ってたけど京子さんの顔は真っ赤だった。


「待ってるよ」


 と言って客間に移動したけど、後ろで京子さんのお父さんとお母さんが笑ってるのが聞こえた。


2025/09/02

現在次世代の話を連載中です。興味がある方はご覧いただければ幸いです。

「 遊園地デート?いえ、心霊スポットで私は除霊師みたいなことをしています。なぜか?」

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