表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お家デート?いえ、彼女の家で僕は料理を作ってます、なぜか  作者: EPO
第10章 高校2年生の年末年始

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

78/242

12月24日 (土) 終業式後、クリスマスイブ……

 終業式の日、クリスマスイブ。

 今日は一度家に帰ってから京子さんの家に行く。

 プレゼントもあるけど、今日はちょっといい格好をしていかないと。

 と言っても、先日京子さんに見立ててもらった一式だけど。


 着替えてプレゼントも持ってさっそく京子さんの家に行く。

 料理の準備があるから。

 シチューは既に仕込んだものを漏れない容器に入れて運んでる。

 後はいくつか料理を作る。


「ただいま」

「正直くん、おかえりなさい」

「スーパーに行く前にちょっと待ってね」

「あっ、この間の服。着てくれたんだ」

「こういう時に最初に着ようと思ってたから。格好いい?」

「うんうん、格好いいよ」

「ありがと。ちょっとシチューを冷蔵庫に放り込んでくるね」


 リビングの方にも顔を出して、キッチンに行く。


「こんにちは」

「「いらっしゃい、服部くん」」

「この後すぐスーパーに行くんで、また」

「気を付けてね」

「そんなに急がなくてもいいんだよ」


 冷蔵庫にシチューを放り込んで、玄関に戻る。

 京子さんの手を取ってスーパーに向かった。



 やはりクリスマスイブだし、年末なので周りも慌ただしい。

 スーパーもいつもの午後より混み合っていた。


「今日は何を作るの?」

「牛肉とキノコの和風スープスパとこの間の鰺の餡かけコンソメ版、ガーリックトーストかな。

 既にシチューは仕込んであるし」

「いっぱいだね」

「皆少なく作るから多分大丈夫だと思う。食べきれるよ、ケーキも」

「ぷぅ、そんなに食いしん坊じゃないよ」

「ははは」


 シチューは多く作ってるから、明日のお昼にパスタにかけて食べれば良いかな。

 食材は牛の薄切り肉、玉ねぎ、舞茸、パスタ7mm、鰺の切り身、キャベツ、エリンギ、バゲット、ガーリックバターでいいか。


「鯵の切り身って今回捌かないの?」

「面倒だし、年末に向けてごみを減らしたいから。無かったら捌くけどね」


 食材のコーナーを次々回って手に入れていく。鰺も捌いたのがあったからそのまま購入。

 バゲットも小ぶりなのを2本買ってレジに。


「いらっしゃいませ。今日も二人で買い物かい?仲がいいね」

「今日は彼が料理を全部作ってくれるんで、うちの両親も楽しみにしてるんです」

「そうなのかい。凄いね、彼氏さん」

「そんなに大した物は作らないですよ?」


 レジを済ませて、ゆっくり帰る。

 ちょっと寒いけど手を繋いで、僕の上着のポケットに手を入れて、温めつついろいろ話ながら帰った。


「「ただいま」」

「お帰りなさい。早く入って暖まりなさい」


 食材を冷蔵庫に収めてからリビングに戻り、お茶をしながら話をしていた。

 京子さんのお父さんが「今年のクリスマスケーキはでかいのを買ったからな」と、僕が増えたこともあってかなり大きめのものを買ったようだ。

 今年は自分一人でもでかいホール1個を買って食べようと思ってはいたけど。


「そうだ、京子さん。冬休みも宿題をしに来るけどいいかな?」

「いいよ。どちらかというと来て一緒に宿題して下さいって、私がお願いする方だけど」

「じゃあ、夏休みと同じ時間に来るね。

 あと、28日に夏休みの時に言ったアイススケートに行かない?」

「私滑った事無いけど、大丈夫かな」

「教えるし、そんなにフィギュアスケートみたいに滑れるようにするつもりもないから」


「もう冬休みか。うちは28日まで仕事なんだよね。26と27日またバイトしない?」

「いいですよ。どのみちここには来てますから。宿題が終わっていればゆっくりしてるだけだし」

「せっかく二人っきりの時間が……なんて、午後はゆっくり一緒に居られるもんね?」

「うん、午後はゆっくりできるよ」


 そろそろいい時間になったので、食事の下準備でも始めますか。

 まずは食材を切る。


「京子さん、舞茸は割いて、玉ねぎはスライス、キャベツは小さめにざく切り、エリンギは短冊切りでお願い」

「はい」


 牛の薄切り肉は食べやすい大きさで短冊切りにしておく。

 キャベツは一旦冷蔵庫に入れて保管。


 牛肉とキノコの和風スープスパは、牛肉と玉ねぎ、舞茸を油で炒めて軽く塩コショウして下味を付ける。

 その後砂糖、みりん、酒、めんつゆを入れて水で味を調整。

 そばのかけつゆより飲める程度に気持ち濃いめに。


 鰺の餡かけコンソメ版は、エリンギと玉ねぎを油で炒める。このときにおろしたショウガとニンニクも少し入れて香り立つくらいまで炒める。

 塩コショウして下味を付けたら、水を適量入れコンソメを入れスープを作る。

 キャベツはあまり火を通すと食感が悪くなるから仕上げの時に。この際水溶き片栗粉を入れてとろみを付ける。


 鰺は塩を振ってしばらく置いておいて、出た水分を拭き取り、臭み取りに酒を振りかけ仕上げまで冷蔵庫で保管。


 下準備はこれでOK。

 後は食べる前に仕上げをすればいいので、またしばらくゆっくりすることにした。



 テレビ番組も夕方になるとクリスマス色の強い番組ばかりでどこを観ても同じだった。

 時間までまだまだあるので、京子さんの部屋で二人っきりの時間を過ごす。

 テレビの録画番組を観ることにする。今日は普段はお菓子を作る番組なんだけど、年末にスピンオフドラマを放映しているのでそれを観る。

 ドラマでもお菓子を作っているのは変わりはないのだが、京子さんが「あのお菓子美味しそう。正直くん作ってくれないかな」とか言ってた。

 お菓子は専門外なので、ちょっと期待には応えられないかと。



 時間が来たので本腰を入れて食事の準備をする。

 後はそれほど工程が残ってないので、時間はかからない。

 バゲットは2cm幅くらいでスライスし、ガーリックバターを塗って、トースターで軽く焼く。


 牛肉とキノコの和風スープスパは、先に作って置いたスープをフライパンに空けて温めつつ、パスタを湯がく。

 パスタが湯がけたら、スープの入ったフライパンに水気を切って投入しスープを絡め完成


 鯵は水分を拭き取って小麦粉をまぶし、多めにバターを使って揚げ焼きにする。

 先に作っていたコンソメスープも温めキャベツを入れ、ある程度火が通ったところで水溶き片栗粉を入れてとろみを付ける。

 それを揚げ焼きにした鰺にかけて完成。


 シチューは温めるだけ。



 出来上がった皿からテーブルに出していく。

 ガーリックトーストを中央に、それぞれにシチュー、スープスパ、鰺の餡かけの小皿が置かれた。

 これで準備完了。


 「出来ましたよ」

 「いつもと違うクリスマスの晩餐だ。美味しそうだね」

 「いつもチキンに市販のオードブルでしたからね。服部くん、ありがとうね」

 「味見をさせてもらったけど、皆美味しかったよ」

 「どうぞ、食べて下さい」


 今日の料理は、自分でいうのもなんだけど会心の出来だったかな。

 家でもこんなに作ることはまず無いですからね。彼女の家だから張り切ったというか。

 シチューにしても2日かけて作ってますから。


「和風のスープスパか、かけつゆにパスタを入れた感じ?

 ちょっと違うけど甘辛い味に出汁の香りがいいかもな」

「鰺の餡かけは前の和風と違って洋風にコンソメなのね。鰺の方も洋風にムニエルにしてあるのよ」

「シチューのお肉がとろとろなんですけど、なんで?」

「シチューは牛すじ肉を使ってるんだよ。牛すじ肉を煮るのに何度も水を替えて、さらに一晩かけて煮込みました。

 その上でシチューに入れてさらに煮込み、その後煮崩れないように別に火を通した野菜を入れて煮込んでみました。

 合計2日くらいかかってます」

「「「……」」」


 何か引いてる?やり過ぎたかな?


「そんなに気合い入れて作らなくても大丈夫よ?」

「こんなの滅多に作りませんから。次はいつ作るか分かりません」

「牛すじぷるぷるだ。美味しいよ、これ」

「明日のお昼はこれをパスタにかけますので、お楽しみに」


 ガーリックトーストにシチューを付けて食べると美味いなぁ。

 ガーリックトーストでなくても美味いけど。

 こんな時間のかかる面倒なシチュー作ったのいつぶりかな。

 中学時代に一度作ったきりか。叔父さんにもらった美味しんぼのコミックスで牛すじの話を読んだ時に。



 その後はいろいろ冬休み中にすることとかを話しながら、料理に舌鼓を打った。

 年末年始は二年参りではなく初詣になった。

 吉村さん達も来るとか。


「お雑煮食べたいんだって。みんなの分も作ってもらっていい?」

「いいけど、何人になるの?宮崎も来るよね?」

「多分、聞いてみるね」

「女子4人に男2人か、男女比的に宮崎が困るか?

 山田は来るのは厳しいし、西川も。呼ぶなら大戸くらいだけど」

「その辺も聞いてみるね」

「OKなら大戸にはこっちから声かけるよ」



 食事も終わり、ケーキを食べる前に京子さんにプレゼントを渡す。


「京子さん、クリスマスプレゼント。気に入ってもらえるといいけど」

「正直くんからのプレゼントなら何でも嬉しいよ」

「ちゃんとリサーチしたものだから」

「開けていい?」

「どうぞ」


 この間買い物に行った時に欲しそうに見てたものだから大丈夫だよ。

 でも、喜んでくれるとほんとに嬉しいな。


「ああ、この間私が見てたマフラーと手袋だ。いいの?」

「プレゼントだから。ただね……」

「ただ……?」

「宮崎も吉村さんに同じ物の色違いを贈ってるから、お揃いになるかと」

「大量生産のだから仕方ないよ」

「ならいいんだけど」


 この後京子さんからもプレゼントをもらった。

 今日の服に合うようなデイバックだった。


「デイバック欲しかったんだよね。今の結構古くなってたから。

 でも、高かったんじゃないの?」

「そうでもないよ。高かったとしても喜んでくれたなら嬉しいよ」

「すごく嬉しい」


 ちょうど狙ってたバックと同じ感じのデザインだった。

 もうちょっとしたら買い換えようと思ってたから、すごく嬉しい。

 普段から使わせてもらおう。



 プレゼントを渡し終えて、しばらくして京子さんのお父さんがケーキを準備してきた。

 さぁ、ケーキを食べよう。

 生チョコのブッシュドノエルだった。

 切り分けて食べ始めたら、京子さんがあーーんってしてきたのでそれを頂いた。

 お返しに僕も京子さんにあーーんをして食べさせたら、京子さんが顔をほころばせて喜んでいた。

 そばで京子さんの両親が微笑ましそうにこちらを見ていた。

 やっぱり急に恥ずかしくなる。京子さんも同じだったようで、顔を真っ赤にしながら笑っていた。


 その後も楽しく話しながらケーキを食べた……食べ過ぎた。

 僕と京子さんのお父さんは多く切り分けていたため結構多くなり、料理と併せて食べ過ぎだった。


「……服部くん、お腹大丈夫かい……?」

「……うっ、なんとか」

「急だけど……泊まっていきなさい。苦しいだろ?」

「……はい。……お言葉甘えさせていただきます。うっ」

「大丈夫?正直くん」

「結構苦しい」


 クリスマスとはいえ食べ過ぎには注意しよう。


2025/09/02

現在次世代の話を連載中です。興味がある方はご覧いただければ幸いです。

「 遊園地デート?いえ、心霊スポットで私は除霊師みたいなことをしています。なぜか?」

https://syosetu.com/usernovelmanage/top/ncode/2699744/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ