12月18日 (日) 大掃除をしよう……
もう二週間もしないうち年を越してしまう。
来週はクリスマスなので、岡田家は今日大掃除となった。
僕も参加するために朝から京子さんの家に来ている。
「おはようございます、どこからやりますか?」
「おはよう、今日はよろしくね。まずはキッチンでも掃除しながら、重い物の移動があれば呼ぶよ」
「はい」
換気扇の分解とガスコンロの五徳とかの取り外し。
ゴム手袋して分解し、ウルトラハードクリーナー油汚れ用を吹き付けしばらく放置。
五徳を取り外したガスコンロにもウルトラハードクリーナーを吹き付けておく。
これは強力に油を分解するので、キッチンペーパーで拭き取るなり、水やお湯で洗い流してもいい。凝り固まった油も溶かすので数年放置した油汚れも落ちる。
換気扇本体、壁に飛んだ油汚れも同じように油汚れを落とす。
シンクの方は重曹やクエン酸を使って、水垢や油を落とした。
キッチンの不用品は分からないので、後回しにする。
「キッチンの方、とりあえず油汚れとか落としおきましたけど」
「えっ?もう。落ちてる。なかなか落ちないのに」
「ウルトラハードクリーナー油汚れ用なら簡単に落ちますよ。家から持ってきたんで」
「そんな洗剤があるの?うちも今度買ってみようかしら」
「次はどうします?お風呂場の方やりますか?」
「いいの?」
「じゃあ、やってきます」
まずは壁の除菌。
キッチンブリーチとかドメストのような塩素系の洗剤を、適当なトレーに入れて適量の水で薄めた後、塗装用のローラーに付けて壁に塗っていく。
ローラーは柄の部分を延長して天井まで濡れるようにしている。
塗った後はしばらく放置して、洗い流し乾燥させる。
臭いがすごいんで手早く塗って、早く退避し風呂場を密閉する。
放置している間に重い物の移動を手伝い、合間を見て洗剤を洗い流す。
浴槽の湯垢はバスマジックリンを吹き付け、しばらく放置してからスポンジで擦り落とす。
普段から適度にバスマジックリン吹き付けて、洗い流していれば湯垢はあまり付かないかな。
最後に配管にパイプユニッシュ系の洗剤を流して配管の洗浄もしておく。
これであらかた掃除が終わった。
今日は作っておいたおにぎりやサンドウィッチでお昼を済ませた。
午後は軽く掃除すればいいそうだ。
「服部くんのとこは大掃除は済んだの?」
「そうですね。キッチンと風呂場は済ませましたから。
リビングもいつも適当に掃除してるので大丈夫かと」
「京子、一緒に行って確認してきなさい」
「えっ?大丈夫ですよ?どうせ僕しかいないんですから」
そうそう、充分掃除してますから。
3月にはうちの母さんが戻ってくるから、その時に掃除すればいいと思っているのですけど。
「英代さんに確認するように頼まれたのよ」
「分った、行ってくるね。正直くん、行くよ」
「うっ、分かりました」
ということで、京子さんがまたうちに来る事になり、今自転車で向かってる。
途中コンビニでスイーツをいくつか買っていく。
これが買収出来ればいいのだけど·····
「久しぶりに来たけど変わってないね」
「一人だしね。リビングやキッチンより自分の部屋に居る方が長いから」
「先ずはリビングの確認。散らかってはないけどホコリが……
後で拭き掃除ね」
「はい
「キッチンはうちでも綺麗になってたけど、大丈夫だね」
「よく使う所だからね」
次々とチェックが入っていく。キッチンと風呂場のような水回りは定期的に掃除しているから問題はないはず。
一番の問題は……やっぱり自分の部屋。
今年はパソコンのアップグレードはしていないので大きな箱は増えていないけど、ハードディスクやSSDの小さい箱がいくつか増えている。
これはそれでもそんなに目立たないからいいだろう。
しかし······しかし、マンガがコミックスが増えている。床に山積みになって。
雑誌はちょっと古いものはもう束ねて捨てたけど、コミックスはなかなか捨てられない。
見られると「片付けなさい」って言われるかな。
ついに僕の部屋にチェックが入った。
「……」
声にならないらしい。ごめんなさい。
「前に来た時はこんなことにはなってなかったよね?」
「ソウデスネ」
目を逸らして答えるしかなかった。
前回は事前に片付けてたからね、来るのが分かってたし。
「あれは私が来るから綺麗にしてくれたって事なのね?」
「ソウデスネ」
「仕方ないか……元々聞いてはいたし。先ずはリビングの拭き掃除をしてから考えましょう」
「Yes,Mam」
ということで速攻リビングの拭き掃除を終わらせる。その間に京子さんは僕の部屋の再チェックをしていたようだ。
ドアを開けて覗き込むと……
「何やってんの?」
「えっ?ひゃあ。何もしてないよ」
「エロ本見つかった?」
僕の部屋のエロ本の隠し場所を探していたようだ。
部屋にエロ本なんて隠してないよ?物理的に。
そんなの親にも見つかりそうだし。
「ひゃあ。そんなの探してないよ?」
「この部屋にはそんな『本』は無いからね。ちょっとエロいのはあるけど、そこに山積みになってるマンガの中に年齢制限のない普通のが」
「へっ?ほんとに無いの?」
「うん、ないよ」
「……怪しい」
まぁ、見つけられはしないから、時間の無駄だと思うよ。
「リビングの方は終わったからチェックして。その後、おやつにしよう」
「……分った。チェックにいく」
リビングに戻りOKが出たので、来る途中に買ったスイーツを食べる。
僕の食べてるのを食べたそうに見てるので、
「あーーん」
京子さんの口元に取り分けたスイーツを持っていった。
すぐにかぶりつき満足そうにしてた。
「あーーん」
今度はお返しが来たので頂く。うん、美味しい。
その後も周りに人が居ないのをいいことに、何度も「あーーん」をした。
大戸が見てたら「バカップルめ」とか言われそうだな。
スイーツを食べ終え、僕の部屋については不問ということで、「今後は片付けるように」と注意で済んだ。
そのまましばらく僕の部屋に居たが、今度は堂々とエロ本探しを始め、僕はそれを眺めていた。
京子さんがベットの上に立って、上の収納を探していた時にバランスを崩した。
それを僕が支えたが、勢いがついていたこともあり支えきれずベットの上に倒れた。
事故とはいえ、押し倒してキスする格好になっていた。
「……」
そのまましばらく、目を閉じキスをしたままお互いを抱きしめあった。
そして、いたずらに京子さんの首筋にもキスをした……
二人とも満足するまで抱き合い、ようやく起き上がった。
「そろそろ帰ろうか、京子さん」
「……帰ろうか」
片付けを終えて、京子さんの家に帰る。
「「ただいま」」
「おかえりなさい……何かあった?」
京子さんのお母さんは、僕達が少しギクシャクしてるのを感じ取ったみたいだった。
急にリビングに戻り、お父さんに話し始めた。
「お父さん、京子が服部くんと『合体』したみたいよ」
「そうなのか?めでたいな。服部くんのお母さんにも連絡しないと。
今日は合体記念にいいお店で夕食だ」
「「??合体合体言うな!」」
「そんな事してませんからね、まだ」
「そうよ、抱き合ってキスしただけだから、事故のついでに」
京子さん、そんなに正直に話さなくても。まあ、いいけど。
この後、からかわれるんだろうな。
それから「合体記念」というわけでもなく、夕飯は外で食べる事になった。
和食系のファミレスに行くことにした。
久しぶりに鯖の塩焼きを食べて満足した。
流石に外でさっきのことを話すわけにもいかず、普通の話題でいろいろ話をし和やかな時間を過ごした……
しかし、帰ってきて京子さんのお父さんが、さっきの事でまたからかおうとし始めた。
「これはもう責任取ってもらって、うちに住んでもらおうか、ねぇ、母さん」
「あまり刺激しない方がいいかと思いますが、京子さんのお父さん」
「……」
「服部くんも『京子さんの』は取っていいんじゃないかな?」
「……」
「京子、どうした?」
「……いい加減にして……小学生や中学生じゃ無いんだからそんな風にからかうとかってないでしょ?子供なんだから」
「……うっ……」
京子さんは本格的に怒ったらしい。
これは長く続くのかな?京子さんのお母さんとお茶を飲みつつ待っていたが、終わりそうに無かった。
二学期も今週一杯なので学校も早く終わるし、また明日話をしよう。
という事で、京子さんのお母さんに挨拶をして帰ることにした。
岡田さんSide
いつの間にか正直くんが帰ってた。
ったく、お父さんのせいで……
今日は正直くんと二人っきりの時間が出来たし、久しぶりに……キスしてハグも出来たから嬉しい。
でも、正直くんの部屋にエロ本が無いというのはおかしい。
どこかにあるはずなんだけど、どこにあるんだろう?
宮崎くんなら知ってるかな?
2023年最後の更新となります。
この作品を読んで頂きありがとうございます。
2024年は1月4日以降火・木・土曜日更新に変更します。
よろしくお願いします。
2025/09/02
現在次世代の話を連載中です。興味がある方はご覧いただければ幸いです。
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