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お家デート?いえ、彼女の家で僕は料理を作ってます、なぜか  作者: EPO
第9章 二学期後半戦スタート

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11月24日 (木) たまには普通の平日を……

 たまには平日の普通に過ごしている話をしよう。


 朝は宮崎と家の近くで待ち合わせ。

 山田の家ほどではないが、俺達の家は学校から結構な距離があるので自転車通学。

 住んでいる街は東京のように電車網があるわけではなく、基本車社会。なので学生は自転車必須である。

 俺たちも学校や他の所に行くには自転車を使う。

 今日も今日とて自転車に乗って学校のある丘の下まで到着し、坂道を自転車押していく。


「なぁ、服部。次の日曜27日暇?」

「京子さんと会う以外は特に予定は無いから、京子さんがOK出したらいいけど?何かあんの?」

「フットサルのメンバーが足りないから、どうかと思って。吉村さんも岡田さんを誘ってるはず」

「あのフットサルのチームにお前がいたの?」

「ああ、前に服部が呼ばれたときは俺が都合が悪かったから」


 宮崎の代わりだったのか。

 もうあの頃には宮崎と吉村さんが付き合ってたはずだから、サッカーが得意な宮崎が同じようにフットサルやっててもおかしくはないか。


「あの時チームに誘われたけど、京子さん優先だったから断ったんだよな」

「相手チームからも誘われたんだろ?」

「誘われたけど同じように断った」

「そうか。でも今回だけだから頼むよ」

「京子さんに聞いたからだから、回答は後でな?」


 話している内に丘を登り終え、最後の緩い上り坂を自転車に乗って学校へ入っていった。


 教室に入るといつも通りの賑わい。

 京子さんのところに女子が集まっているということもなく、吉村さん達と話してるみたいだった。

 自分の席に行くまでの途中に居る大戸に声をかけて、席に荷物を置く。

 京子さんが女子に囲まれていたら大戸に状況確認をするんだけど、特に無いようだったから軽く挨拶のみ。


 大戸も京子さんを好きだったが俺に取られてもまだ諦めないと言ってたけど、今はどうなんだろ。

 吉村さんとくっつけてもと思ってたけど、宮崎と付き合ってることが分かった以上どうにも出来ないし、新しく好きな子でも出来れば応援してやれるんだけど。


 荷物を置いたら一度京子さんのところへ向かう。


「京子さん、おはよ」

「正直くん、おはよ。吉村さんからまたフットサルのお誘いがあったんだけど」

「こっちも宮崎から聞いた。特に予定も決めてないから京子さんがOKならいいよ」

「じゃあ、いこうか。私も久しぶりにやってみたいし」


 という事で、27日はフットサルにいくことになった。道具とかはまたレンタルで一式借りればいいか。

 その後、山田達のところでマンガやアニメの話をホームルーム直前までしていた。


 午前中は授業の合間の休憩は山田達の所か京子さんの所に。

 流石にずっと京子さんの所にべったりとなると吉村さん達が怒りそうだし、山田達との男の付き合いにも問題が出てしまう。

 お昼の休憩も同じ感じで大抵山田達のところで話をしてる。


 朝のバイトをしていても居眠りすることはまず無く午後の授業をこなす。

 午後のホームルームが終わり帰ることになった。

 とはいえ、男の場合は放課後特に部活や委員会が無ければ早々に家に帰る所だが、女子はもうしばらく話をして帰るらしい。

 なので、しばらく待っている。内容によっては一緒に話をする事もある。


「京子のところはクリスマスどうすんの?」

「うちは家で正直くんと家族とで過ごすけど?」

「京ちゃんは服部くんの家で二人っきりでクリスマスを過ごしたくないの?」

「正直くんがいろいろ我慢出来なくなるかもって言うんで、今年はうちの親と一緒にって。

 何かあっても私はいいんだけどね」

「「「「「キャーキャー」」」」」

「服部くんはその辺ちゃんとしてくれそうだから、安心ですよね」


 何やら騒がしいけど何かあったのかな?

 変な燃料投下してないといいんだけど。


 女子達の話が終わり、京子さんと京子さんの家に帰る。

 京子さんは徒歩通学なので、僕は自転車を押しながら一緒に歩く。

 いつもはお互いの今日の事を話しながら歩いてるけど、ここ最近は山田と渡辺さんのことが多い。

 渡辺さんが山田にどういう事をしてどうなったかを僕が話し、それを京子さんが渡辺さんに話し対策を考える、というルーティンが出来上がりつつある。

 渡辺さんが山田を追い詰めるには、告らないと無理だというのが周囲の人間の共通見解なんだけど、そこへ渡辺さんの認識が達するにはまだまだ時間がかかりそうだ。



 帰る前にスーパーに寄って買い物をしていく。

 京子さんのお母さんに頼まれている食材などを買って帰るが、ほぼ毎日のように買い物をしているので、二人で顔を覚えられている。

 ちょっとした名物客として常連さんにも「夫婦」としてなぜか認識されてるとか。高校生なんですけどね?

 まぁ、いいか。僕も京子さんもいずれはと思ってるし。


 レジのおばさんが生暖かい目で僕達を祝福するようにいつも微笑んでいた。

 やや恥ずかしいけど、別に悪気はないはずだし······多分。

 会計を済ましてレジのおばさんに挨拶をして帰る。



「「ただいま」」

「おかえりなさい、二人とも。寒かったでしょ、早く中に入って暖まりなさい」


 もう「ただいま」というのが普通になってる。

 ほぼ毎日ここに来てるし、夕飯も一緒に食べてるから、もう家族認定されてるみたいだ。

 リビングで京子さんのお母さんとしばらく話してから、京子さんの部屋で宿題をする。試験前には試験勉強もしている。以前はほぼ一夜漬けだったけど。

 別にイチャコラするためのカモフラージュではない。ちゃんと勉強してる。


 勉強の後は二人してくっついてテレビ番組の録画を観てる。今日は天狗の末裔が1年間田舎にいる兄の元で生活し、畑仕事や料理を学ぶしみじみハートフルなドラマを観てた。

 京子さんがあんな弟が居たら·······とか言ってた。妹が居るけどそんなにいいもんじゃないけどね。



 京子さんのお父さんが帰ってきて、夕飯の時間になる。

 4人で食卓を囲み、今日の出来事など話しながら食事をする。

 一緒に食事をするようになって、一番喜んでいるのは京子さんのお父さんのようだ。

 女性の方が多い家ではいくらか肩身も狭かったのだろう、娘の彼氏とはいえ男が増えたこと、もう息子のように思っている僕が居るのが嬉しいらしい。

 食後もお茶をしながら雑談をしてる。


「ほんとにクリスマスは京子と二人っきりでなく、うちでいいのかい?

 私達としては嬉しいけど」

「そうね、本当にいいの?」

「二人で決めた事ですから。二人で僕の家ですることになったら、僕の理性が保てそうにないんで」

「それはそれでいいんじゃない?もう、うちの娘の婿なんだし」

「······お父さん······」

「別にからかってるんじゃないからな」

「もう、お父さんたら」


 京子さんのお父さんのからかいもいつものことで、京子さんに睨まれて終わる。

 これはこれで楽しい家族の団欒だ。


「服部くん、クリスマスの後、正月はどうするんだい?

 また、おばあさんの家に行くのかい?」

「来年は今のところ考えてないですね。夏に京子さんと行ったし。正月は京子さんと過ごしていようかと」

「それじゃあ、大晦日からうちに居るといい。二年参りでも初詣でもうちから行けばいいし」

「朝のバイトは休めませんけど、お世話になります」


 それなら年越しそばやお雑煮くらいは作らないとね。

 つゆや具材は同じでいいし、そばで天ぷらを乗せるかお餅にするかの違いかな。


「元旦の新聞配達って大変なの?」

「新聞自体が広告とかで3倍くらいにはなるからね」

「重そうね」

「重さより畳みにくいんだよね。ポストにも入りにくいし」


 いつもよりちょっと遅くはなるけど大した事はないよ。

 いい運動になるくらいだ。


 年末から年明けまでの予定も決まったし、しばらく雑談して更に京子さんと話し込んでから家に帰る。


 玄関先で京子さんのお父さんに、「また明日な」って言われた。

 やっぱり僕が来るのが楽しみらしい。


2025/09/02

現在次世代の話を連載中です。興味がある方はご覧いただければ幸いです。

「 遊園地デート?いえ、心霊スポットで私は除霊師みたいなことをしています。なぜか?」

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