11月20日 (日) 久しぶりに映画に行こう……
朝のバイトを終え、朝食を食べた後しばらくしてから京子さんの家に行くことに。
その間に上映時間を確認する。
遅く行ってそれまでに録画してある一作目を観ていくか、もう10時頃の上映を観に行くか、京子さんの家に行ってから決めようか。
8時30分過ぎ頃に京子さんの家に行く。
彼氏だからといって普通ならこんな時間に行かないよな。
「おはようございます」
「いらっしゃい、京子は部屋にいるからどうぞ」
「はい、お邪魔します」
一度リビングに行って、京子さんのお父さんに挨拶をしてから京子さんの部屋に向かった。
部屋に入る前にドアをノックしたが、声はしたけど開けてくれない。
入っちゃだめなのかな?
「入るよ?」
「ああ、待って。片付いてないの」
「へっ?どうかしたの?入るよ?」
「待って待って……ああああ」
京子さんの部屋に服が散らばってた。
京子さんは服装を整えていたので、最低な男にはならずに済んだ。
ただ·······
「…………」
「正直くん?どうかしたの?」
「ああ、ごめん。見惚れてただけ……」
「えっ?えーー」
「凄く似合ってるよ。色合いもちょっと大人っぽい感じでいいなぁと」
「ひゃ?え?正直くん?何を言ってるの?」
「うん、いい感じに似合ってるよ」
顔が真っ赤で、頭から湯気が昇ってるような感じになってた。
ごめん。なんかぼくも我慢出来ないな。
勢いで抱きしめてしまった。
「京子、まだ服片付けてないの?あらあら。
京子良かったわね、今日のコーデは服部くんの好みにあったみたいよ」
「「ひゃ!」」
京子さんのお母さんがお茶を持ってきてくれたみたい。
こんな状態でいいのか?怒られたり……しない。
「あの、すみません。京子さんを抱きしめちゃって。別にエッチなことをしようと思ったりしていませんので……」
「そうなの?気にしなくてもいいからね?お互いに好きな時にね?」
「「へっ?」」
「じゃあ、ごゆっくりね」
いや、そんな事しませんよ。
はい、京子さんを離して、服装も整えて、元通り。
「京子さん、下に行ってるから片付け終わったら呼んで」
「……」
僕は逃げるように下のリビングに行って、言い訳をした。
リビングに居た京子さんのお父さんは笑って喜んでいたようだ。
「早く初孫が見れるかな」
「気が早いですよ。まだ学生なんですから」
「「ははは」」
やばい。なんか結婚をすっ飛ばして子供とかって話をしてる。
うちの母親も喜びそうだけど、気が早すぎるよ。
しばらく話していたら京子さんが降りてきた。
からかわれないように、すぐに僕の手を取って部屋に戻った。
「はあぁぁ、恥ずかしかった」
「ごめん、ちょっと我を忘れてた」
「私も同じだったから仕方がないけど。
またお父さんにからかわれたりした?」
「からかわれたりというより、初孫を期待してるような事を言われた」
「へ?またもう」
それより映画の話をしよう。
そうしないと上映時間がきてしまう。
「映画のことなんだけど、何時のを観に行こうかと相談したかったんだけど……」
「ごめんね。なんかこんなことになって」
「いや、僕のために綺麗にしてくれたのに、謝ることないよ。
タイミング悪かっただけだから。
で、最初が10時頃なんだけどそれに行くか、それとも一作目を観てからゆっくり行くか、どっちがいい?」
「すぐにでも行こう。今いたらからかわれるよ、絶対に」
「そう?じゃあ、もう行こうか」
すぐに準備して映画館に向かうことにした。
リビングの方に顔を出した。
「「いってきます」」
返事を待たずに急いで家を出た。
駅前まで行く途中、今日の状況を聴いてみた。普段はあんな事になってなかったのに。
「久しぶりの二人だけのデートだったから、どれを着ていこうかっていろいろ合わせてたから」
「そうなんだ。ありがとね。その割に僕の方はいつも通りな感じだけど」
京子さんは服だけでなく、プレゼントしたネックレスと婚約指輪 (仮)もして気合いが入っているのが分かる。
「そうだ、映画の後に僕の服見立ててよ」
「いいよ。あまりお金をかけないコーデでね」
「なんで?」
「バイトしてるからって無駄使いしそうだから」
「ははは、分かりました」
駅前に着いて映画館に向かう。
次の上映時間までまだまだ時間があるので、途中にある洋服の量販店に寄ってみた。
京子さんに似合いそうな服を見てもらいながら店内を歩く。
京子さんが「あれも良さそうだし、こっちも着せてみたい」とかつぶやきながら、普段僕が着ていないものを時々当てて確認している。
試着は映画を見終わってからにするので、今は当たりを付けているだけ。
そろそろいい時間になったんで映画館へ。
チケットを購入して、飲み物とポップコーンを買いに行く。
「飲み物は何がいい?」
「ミルクティー ホットで」
「分かった。ミルクティーと抹茶ラテ ホットで。ポップコーンはキャラメルを」
「支払いは?」
「いいよ。ここくらいは奢るよ」
「前も奢ってもらっちゃったけど、ありがと」
そろそろ上映となるので飲み物等を持って、京子さんに手を差し出した。
「お手をどうぞ」
京子さんの手を取り、席に向かった。
この映画の上映が始まってしばらく経つので、それ程混んではいなかった。
席に着いて新作映画のCMや上映中の注意を観ていたら、本編の上映が始まった。
一応始まる前に京子さんには軽く一作目の説明をして、笑って飲み物を噴かないように注意しておいた
話が進むにつれ周りで笑い声が聴こえてくる。僕も京子さんも笑って映画を楽しんだ。ただ、一度タイミングを誤って噴きそうになったけど。
ようやく映画も終わり席を立とうと思うと腹筋が痛かった。
かなり笑ってたらしい。
京子さんの方も同じみたいだった。お腹が痛いらしい。
映画館を出た頃にはいい時間になったので、お昼にしようということになった。
あまり二人だけで外で食べた事がない気がする。
どうしてだろう。
「ずっと一緒にいるのに二人だけで外で食べることが殆ど無いような気がするんだけど、どうしてだろう?」
「そうだよね。大体お家でデートになってるからかな」
「やっぱり?もっと二人だけで出かけた方がいいかな?」
「大丈夫だよ。ゆっくり二人で一緒にいるのも、うちの両親とも一緒に話してるのも楽しいよ」
「なら良かった。でも、もうちょっと出かけるようにしようか、二人で」
「うん」
喜んでくれてるならいいかな。
でもね、やっぱり二人でデートに出かける回数を増やして楽しんでもらいたいかな。
さてどこで食べようか?
ゆっくりするならファミレスの方がいいかな。スイーツ系もあるし。
「京子さん、どこにする?」
「正直くんは何食べたい?」
「何でもいいよ。ドリンクバーがあればゆっくりできるけど、家に戻ってもゆっくり出来るか」
「今戻るとからかわれそうなんだよね。じゃあファミレスに行こうか」
映画館近くは混み合ってたので、ちょっと離れた場所にある中華系のファミレスに入った。
いくつか頼んでシェアして食べることにした。
映画の話しをしたいところだけど、噴き出してしまうのは嫌なので食事中は封印することに。
お互い気になるのは山田と渡辺さんのことだけど、あれはもう僕達が頭を悩ませても仕方がない。なりゆきに任せるしかないんだよね。
「正直くん、もう来月はクリスマスだね」
「そうだね。京子さんとこでパーティーする?それとも、どこかで二人だけでする?」
「二人だけの方がいいけど、それはそれでお父さんが寂しがりそうだし」
「確かに。じゃあ京子さんのところで一緒にしようか」
「うん、そう話しとく。
でも二人だけだったらどうするつもりだったの?」
それはプラン的には2つ。そのうちの一つはちょっと自分がどこまで我慢出来るかが怪しいかもしれないプラン。
「その場合は、外食か僕の家でのどちらかかな。
外食なら軽いコース料理のとこを予約しようかと。
僕の家でなら市販のチキンに、シチューとか何品か作ろうかと」
「うっ、それなら正直くんの家での方が良かったかも」
「料理なら京子さんとこでも作るつもりだけど。
ただ、僕の家でだと二人だけだから……僕の精神がやばい状況になって我慢出来なくなるかも、とか心配してる」
「えっ?それは……それでもいいと……思うよ?」
「!!」
お互い顔を真っ赤にして、恥ずかしくてお互いの顔が見れなくなっていた。
一度許しちゃうと自分的に歯止めが効かなくなりそうで怖い。
ちゃんと準備はするけど、何かあったら京子さんに申し訳ないし……とかいろいろ仕方がない事を考えてしまう。
今は煩悩を祓わないと。
その後はスイーツを追加注文し、僕は愛玉子をたべながら、普通にクリスマスの話をした。
プレゼントを買う許可も取り付けたけど。何がいいかなぁ。
食べ終わりようやく映画の話をして、ゆっくりしたところでお店を出た。
行きに入った洋服の量販店に入り、京子さんが品定めしたコーデを試着しては写真を撮って確認し、京子さんが一番気に入ったのを1セットまとめて購入した。
その後、京子さんも欲しいものを見たいということで一緒に見て回る。
その欲しいものをクリスマスプレゼントにするとちょうどいいかなと思うけど、買うと怒られるかな。
買うものも買ったし、今日の目的は全て終わったので家に帰ろう。
その途中、京子さんが今日気になっていた事を質問してきた。
「今日の私のコーデで見惚れてたって言われたけど、どこが良かったの?」
「脚のラインがはっきり分かる所かな。
京子さんの脚は非常に好みだけど、それがレギンス?にショートパンツではっきり見えるから」
「その評価はちょっと恥ずかしいよ。でも、吉村さん達と話して決めたコーデは当たりだったって事かな」
「そうだね。後、上はゆったりとした大き目のブラウンのハイネックセーターが落ち着いた色合いでいい感じだね」
「そう?ありがと。じゃあ、今後もこんな感じのコーデだと見惚れてくれるのかな?」
「そうだと思うけど夏だと生足になっちゃうんじゃないかな?制服の時と同じように」
「うっ。そこまではまだなんとも言えません。でも、家でなら……」
「期待してる。でも、そんなに無理にとも言わないから時々だけでもね」
と、まぁ雑談をしながら、途中のお店を覗きながら家に帰り着いた。
「「ただいま」」
「お帰りなさい。一杯楽しんできた?」
「お帰り、二人とも。今日はお楽しみだったかい?」
「お父さん、なんかエッチぃ」
「えっ?服部くんそんなことないよね?」
「微妙にエッチぃかと」
「服部くんまでそんなこと言うの?」
「「「ははは」」」
少し京子さんのお父さんをからかってから、荷物を片付けてからリビングで京子さんの両親を交えてお茶にする。
いつも買ってくる大福や団子を食べながら。
クリスマスも近いのでその辺りの話もした。
クリスマスはこちらでお世話になることになりそうだ。
その分料理の準備とか手伝わないとね。
岡田さんSide
今日のコーデはズバリ服部くんの好みにマッチしていたみたい。
でも、服部くんは脚のラインがきれいだから分かるようなのがいいとはいっても、ちょっと恥ずかしい。
今度は正直くんが今日選んだコーデを着てきてくれると、私的には凄く嬉しい。
いつ着てきてくれるかな。
ストックがなくなったので、以降2、3日に1話投稿する予定です。
誤字訂正
63行目: うちの母親も喜びそうだけど、気が早すぎるだ。
→ うちの母親も喜びそうだけど、気が早すぎるよ。
99行目:「そうだ、映画の後に僕の服見立てよ」
→ 「そうだ、映画の後に僕の服見立ててよ」
110行目: 試着は映画を見終わってからにするので、今は辺りを付けているだけ。
→ 試着は映画を見終わってからにするので、今は当たりを付けているだけ。
2025/09/02
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