11月19日 (土) 何と言うこともない土曜日……
修学旅行も終わり、ニジマス釣りも行って、京子さんとゆっくり楽しんだ10月末から11月頭。
宮崎と吉村さんの方はとりあえず落ち着いたみたいだし。
後は山田と渡辺さんがどうにかなれば、心配事が減るのだけど。
そんな普通の土曜日。
いつも通り山田達とSLGをするために山田の家に行く。
京子さんは吉村さん達と。
服部Side
山田の家に行く途中、いつも通りスーパーに寄ってカップ麺と飲み物、菓子を購入。
最近、家でもカップ麺は食べてないし、いろんな新製品が出てて悩む。
定番はどん兵衛だけど、たまに冒険して妙なのを買う事もある。
久しぶりのカップ麺は美味いかな。
ほぼ山の頂上の山田の家。毎回行くのに結構な運動量になる。
夏場は更に汗をかくしで大変だった。
その山田の家に到着した。
キッチンでお湯をもらってると、今日はおばあさんがいた。
「いらっしゃい
服部くん、修学旅行のお土産はありがとね」
「いえ、叔父さんから手土産を持ってくようにって、小遣いもらってましたから」
「お菓子は食べたくて買ったんじゃないの?」
「彼女のとこで同じのを食べたんで大丈夫です」
「ならいいけど、ごめんね」
その後、山田の部屋に行き、今日は何をするか決める。
ここのところ、ガンダムなど宇宙戦が多かったので、久々に地上戦のボトムズをする。
ただし、データは「青の騎士ベルゼルガ物語」より
・ベルゼルガ スーパーエクスキュージョン
・シャドウ・フレア
・ゼルベリオスVRーマキシマ
・フィア・ダンベル
修学旅行の時に叔父さんからもらったSLGサイトの情報から、アクセスして手に入れたデータ。
「青の騎士ベルゼルガ物語」はボトムズのサイドストーリー。
付属のストライクドッグやラビドリードッグとかのデータより強力になってます。
山田:ベルゼルガ、西川:シャドウ・フレア、服部:ゼルベリオス、武田:フィア・ダンベル、となった。
ちなみに「青の騎士ベルゼルガ物語」を読んでるのは俺と山田だけ。元々古い作品のため過去に叔父さんから借りて読んでいた。
アニメにはなっていないので西川や武田には説明しながらゲームをすることになった。
ボード上に距離を取って配置し、行動計画を立てる。
始めは移動するだけ。ただ、スコープドッグとかに比べると移動量が多いため、建物という障害物があってもすぐに射撃可能な距離まで近付く。
次の行動辺りで射撃戦になるかな。
「次の計画な」
「山田、渡辺さんの肉じゃがもらってたけど、あれどうだった?」
「美味しかったよ。あれ、服部のレシピだろ?」
「ああ、この前、京子さんが教えたやつ。家で作ったみたいだな。
わざわざ作ってくれたんだけどどうよ?」
「……」
山田への精神攻撃に加え、いい加減渡辺さんがどう思ってるか気付けよって感じなんだけど。
今の所はなんとも言えない感じか。
「行くよ」
「はいよ」
「F3RF4R……これで背後に回れるか」
「残念、正面だ。確認と。これで撃てるな」
山田に精神攻撃は効いてなかった。あれくらいではダメか。
結局お互い確認は出来たが当たらなかった。
「次……」
「山田、最近渡辺さんが近くにいる事が多いけど、何か気付かないの?」
「??西川、何か渡辺さんに俺狙われてんの?からかわれるネタなんかあったっけ」
「山田、本気で言ってる?」
「……」
あれはわざとしらを切ってるっぽいな。
なんとも思ってはないという事はないはずだと思うんだけどな。
「行くよ」
「おお」
「F6RRR……·山田がどう動いたかな。うまくいけば……背面取れたか?」
「服部、ほぼ全力で直進して旋回かよ。接近してパイルバンカーかと思って下がったのに、真後ろ取られたか」
「確認できたっと。ニヒヒ、当たった。墜ちろ」
「くっそ。左腕がやられたか。まあいいか、左腕は使わないし」
ちっ、墜とせなかったか。
まだ動揺してないか。いや、動揺してる?
「お前ら、何で俺と渡辺さんをくっつけようとすんだ」
「俺と武田は高橋さんに手伝い賃を先払いでもらってるから、肉じゃが」
「お前ら、買収されてんの?」
「別に買収されてるつもりはないよ。山田の幸せのためを思ってだよ。
な、武田」
「そうそう。高橋さんの肉じゃがは試食係も頼まれただけだよ」
高橋さん、回りから追い詰めようとしてるよな。
それだけ渡辺さんの気持ちがはっきりしてるんだろうけど。
「服部はなんでなんだよ」
「京子さんが渡辺さんのことを気にしてるから。後、面白いから」
「そうだな、服部、お前はそうだよな。岡田さんのためにならするだろうな。
……俺の味方はいないのか」
「「「俺達は味方だよ?」」」
「ははは、次の行動計画を立てるぞ」
京子さんのためならこのくらいのことはするよ?
山田のためにもなると思うしさ。
「……山田が渡辺さんに告れば、すっきりするんだけどな?」
結局動揺したままだったのか、俺の戦術が上手くいったのか、山田のベルゼルガは早々に墜ちた。
その後、シャドウ・フレア、フィア・ダンベルが共闘して俺のゼルベリオスに襲い掛かり墜とされた。
最終的にはシャドウ・フレアとフィア・ダンベルは互いにボロボロになりながら、シャドウ・フレアが勝ったところで終わった。
SLGは終わったけど、山田の事ははっきりさせられなかった。
どうしようかね。
岡田さんSide
放課後に吉村さん達といつものファミレスへ行き、渡辺さんを問い詰めることになった。
山田くんの方は正直くんがどうなのか聴く手はずになってるけど、今頃どうなってるだろ。
「ナベ、ありゃあ、向こうからってのは難しいんじゃねぇの?」
「一応正直くんが今頃山田の方にも手を回してくれてるけど、厳しいんじゃないかな?」
「西川くんと武田くんにも援護射撃は頼んでますけど、期待しないでねっていわれてしまいましたよ?」
「……」
高橋さんも裏から手を回してるんだ。からかうためにだったんだろうけど大変だね。
でも渡辺さん、なんでそんなに山田くんの方から告らせたいんだろ?
「なんで渡辺さんから告らないの?」
「自分から告ったらすごく好きで負けたみたいだろ?それより告らせた方が惚れられてて勝ってるみたじゃんか」
「「「…………」」」
マンガなんかにある恋愛頭脳戦って話ですか……
そんなことより付き合って楽しんだ方が勝ちだと思うんだけどなぁ。
「そんな事考えてたのか、ナベは。別に付き合ってからベタ惚れにさせても勝ちじゃあねえの?京子のとこみたいに」
「吉村さんとこもそうじゃないですか?宮崎くんがプロポーズっぽいことしてくれたみたいだし」
「私は知ってましたけどね。だから渡辺さんを焚き付けるような事をちょこちょこしてみたんですけど、ダメでした」
「高橋ちゃん……気分の問題なのよ、気分の。」
なんというかマンガとかの影響受けすぎてるというか、こじらせてるというか、渡辺さんがやる気になってくれるまで待つしかないかな。
吉村さんもそう思ってる感じだし。
もう渡辺さんについて話すのをやめたら、さっき私が口を滑らせた宮崎くんが吉村さんにプロポーズっぽいことをした話始めちゃった。
渡辺さんがうっぷんを晴らすみたいに突っ込みが厳しくなってきた。
ごめん、吉村さん。
山田の家から帰って来て、京子さんにチャットアプリで連絡して電話をした。
「こんばんわ、京子さん」
『こんばんわ、正直くん』
「渡辺さんの方はどうだった?」
『今の所は渡辺さんから告ることはなさそう。マンガの影響を受けまくってるみたい』
「それは山田も似たようなものかな。気付いてないふりして、自分から告る気はない感じかな」
『どっちもどっちって感じだね。もう放っておくしかないよね』
「高橋さんの暗躍に任せて、時々手伝うくらいかな」
『そうだね。』
明日は日曜だし、ここの所二人だけでほとんど出かけてないから、どこかに出かけようか。
買い物もしたいし。
『そうだ、正直くん、明日はどうする?』
「久しぶりに映画でも観に行こうか」
『映画?久しぶりだね、行こう行こう。
いい映画やってる?』
「マンガ原作だけど埼玉の話が面白いと思うよ。一作目が面白かったし」
『じゃあそれ観に行こうか』
「明日、迎えに行くから待っててね。」
『うん、待ってるよ』
*後書き
作中の「ボードのSLG」はツクダホビーから販売されていたボードゲームです。
昭和の時代にガンダムなどンサンライズ作品やマクロスなどのロボット物のSLGが販売されていました。
「青の騎士ベルゼルガ物語」は既に廃刊となったソノラマ文庫の作品です。
サンライズ作品の「装甲騎兵ボトムズ」のサイドストーリーです。こちらもボトムズに負けず劣らずの良作でファンの多い作品です。
ちなみにSLGで使用した4機体は最強の機体ではありません。レベルが2つくらい下の機体になるかと思います。
2025/09/02
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