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お家デート?いえ、彼女の家で僕は料理を作ってます、なぜか  作者: EPO
第9章 二学期後半戦スタート

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11月3日 (木) 釣りに行こう……2 釣り編

釣りの説明が多くなっています。

 さて、釣りを始めますか。

 釣り竿はもう釣り糸や針、浮きがセットされているので、餌を付ければもう釣り始めることが出来る。


「じゃあ、餌の付け方だけど針を隠すようにイクラを刺して、おしまい」

「それだけ?」

「それだけ」


 あとは放り込むだけ。


「振り子のように投げて置いてくるような感じ······こんな感じ、はい」

「「「「「おお」」」」」

「で、浮きを見て、細かく浮き沈みしたら魚が餌を突っついてるから」

「「「「「ほお」」」」」

「その後浮きが沈んだらあわせる。ほい。竿先を20cmくらい勢いよく持ち上げる」

「「「「「あ、魚がかかった」」」」」

「あまり無理に力を入れないように竿を立てて、魚を引き寄せる」

「「「「「おおお」」」」」

「という感じになります。では各自やってみて」


 僕は京子さんに付いて釣る事にした。他の4人は様子を見ながら教えればいいかな。

 一応、宮崎と山田には吉村さんと渡辺さんの事を見てるようにといってある。


「京子さん、餌は付けられる?」

「うん、イクラだから大丈夫だよ。ミミズとかだったら無理だけど」

「じゃあ、投げ込んでみようか」

「こんな感じだよね。ポイッと」

「そうそう。いい感じ」


 後ろから京子さんの腕を支えて動かし、うまい感じに投げ入れられた。

 これですぐに魚が来るだろう。


「あっ、もう浮きがピクピク動いてる」

「もうちょっと待ってね」

「うん。あっ沈んだ。よしっ」


 あわせもいい感じに出来たから大丈夫かな。

 放流したばかりで弱ってないからちょっと引きが強いけど。


「いいよ。かかったね。魚はそんなに大きくないから落ち着いてね」

「ああ、引っ張られる。うんしょっと、やった」

「おお、釣れたね。後は魚を掴んで」

「きゃあ、でも生きた魚なんか触った事ないんですけど」

「大丈夫大丈夫。噛んだりしないから。落ち着いて掴んで」

「うん」


 よしっ、なんとか1匹釣れたね。

 これなら大丈夫だね。

 ふと回りを見てると、みんながじっとこっちを見てた、羨ましそうに。


「みんな、大丈夫?始めていいんだよ?」

「いや、釣りしながらもなんかイチャついてるから」

「何だよ、それ。教えてただけだろ」

「そんな風には見えなかった。な、山田」

「ああ、自分達だけの世界に入ってたよ」

「羨ましいなら、吉村さんや渡辺さんとイチャコラしてみろよ」

「くっ」「俺はそんなんじゃないから」


 二人を煽ってみたけどどうなるかな。

 山田と渡辺さんの方は生暖かく見守ってないと。


 京子さんも釣れたから今度は僕の方も、っと。

 といっても、あんまり釣り過ぎると山田や宮崎がいいとこ見せられなくなるし。

 もう一匹釣ったら、また教えに回るか。

 でもすぐ釣れちゃうんだよね。


「京子さん、楽しい?」

「うん、釣りなんてしたことなかったけど釣れたし、正直くんと一緒だから楽しいよ」

「なら良かった」


 宮崎の方を見るとなんとか魚がかかったみたいだけど、腰が引けてて吉村さんが尻を蹴飛ばしてた。

 これはこれでこの二人のイチャつき方なんだろう、多分。


 山田の方はなんとか自分で釣れたみたいだけど、渡辺さんは上手く餌を投げ入れられないようだった。

 山田に近寄って肩を組んで囁いた。


「渡辺が上手く投げられないみたいなんだけど、教えてあげたら?」

「なっ?」

「べつに付き合っちゃえよとか言ってるわけじゃないんだよ。

 ちょっといいとこ見せるくらいいいんじゃない?」

「服部がすればいいだろが」

「いくら京子さんの友達とはいえ、あんまりいいとこ見せると京子さんが不安になるだろ。

 な、ちょっと教えるだけなんだからさぁ」

「…………」


 山田が何も言わず渡辺さんのところへ行った。

 ちゃんと教えてあげるみたいなんで、京子さんのそばに戻る。


「おかえり。大変ね、高橋さんとの悪巧み」

「修学旅行でなんかいい感じだったから、ちょっと押してみようかなってね」

「で、どうなの?」

「高橋さん曰く、渡辺さんは山田のことが結構気になってるらしいね。

 山田も嫌がるどころか悪い気はしてないみたいだし、気にはなってるっぽいね」

「どうなるんだろうね。くっつくんならイジれるね!」

「……京子さんも悪い顔になってるよ」

「ははは」


 僕のお節介はここらで終了して、京子さんと釣りを楽しもう。

 交互に餌を投げ入れ釣りを続けるけど、しばらくすると食い付きが悪くなる。

 みんな一匹以上釣ってはいるので、誰もボウスではないけどもう一匹くらいはと思ってるようだ。

 みんなを呼んで狙い目を伝える。

 水が流れ込んで白く泡立ってるところ、大きい石の陰、その辺を狙う。

 餌を投げ込んでしばらく反応がなかったら、引き上げてまた投げ込むを繰り返してもらう。



 その後、京子さんのお父さんの所に行ってフライフィッシングを見てこよう。


「ちょっと京子さんのお父さんの所に行って来ようかと思ってるけど、京子さんはどうする?」

「私もついて行こうかな」

「じゃあ行こうか。宮崎、山田、しばらくよろしくね」

「「ああ、分かった。なるべく早く帰って来いよ」」


 という事で、フライフィッシングをやっている京子さんのお父さんのところに見学に行く。

 途中釣り堀の地図を確認して、フライフィッシング用の釣り堀を探す。

 そちらは大きなプール一つで周辺が大きく開けたスペースがある所だった。

 何人かが思い思いの場所でフライを飛ばしている。


「フライフィッシングってどんな釣りなの?」

「フライフィッシンはフライていう疑似餌を飛ばして釣る海外の釣りかな。

 日本でもカゲロウとか羽虫を模した毛針で釣る釣りがあるけど、今日やってる浮き釣りと同じで竿の長さくらいの糸で届く範囲しかつれないんだよね。

 でも、フライフィッシンは土地の広い海外で出来た釣りなんで、フライを遠くに飛ばして釣るようになってる」

「へぇー、海外と日本の釣りって随分違うんだね」

「まぁ、釣りキチ三平の受け売りだけど、魚の大きさも違うから釣り方が結構違うのもあるよ。

 鮎釣りなんかがそうだね。あれはおとりの鮎を使って釣ったりするから」

「でも、それはそれで面白そう。私が釣れるかどうかは別として」

「ははは、まぁね。いろいろ面白い釣りがあるから奥が深いよ」


 と、話しているとフライフィッシングの釣り堀に着いた。

 京子さんのお母さんが気付いて声をかけてきた。


「あら、どうしたの?」

「みんな何匹か釣って釣れなくなったんで、ちょっとこっちを見に来たんです」

「そうなの?こっちは全然釣れてないわよ?」

「フライフィッシングに興味があったんで、別に釣れてなくても……」

「釣るから待ってて!」

「あらあら、聞こえたようね」

「「ははは」」


 フライフィッシングの釣り堀は広いから、ちゃんとポイントを狙わないいけないし難しいよね。

 それに毛針だからどうしても釣りにくいし。

 フライ自体を別のに切り替えた方がいいこともあるみたいだけど。


「正直くん、フライフィッシングってなかなか投げないんだね?」

「ああ、あれね。前後に振って釣り糸を送り出して距離を伸ばしてるから、なかなか投げないんだよ。

 狙ってるポイントまでの距離分釣り糸を伸ばすまで、前後に振ってんだ」

「大変なんだね」

「普通の投げ釣りやルアー釣りだと錘やルアーの重さで投げるんだけど、フライってほとんど重さがないから釣り糸の重さを利用して投げるんだ。

 だからムチを振る感じで投げるの」

「あ、投げた。…………釣れないね」

「11月だから羽虫は少ないから、魚も別のエサを狙ってるのかもね」

「……あっ」


 京子さんのお父さんも何か気付いたらしい。

 この時期でもいないということはないと思うけど、やっぱり絶対的に数が少ないから浮いてるフライはあまり食いつかないのかも。

 何かで見た気がするけどいくらを模したフライもあるみたい。浮き釣りではないけど、それで釣るんだって。


「さて、そろそろ戻りますか」

「そうだね。みんな待ってるかもだし」

「待って、もうちょっとで釣れるから」

「だって、もうちょっと待ってあげて。娘と娘婿にいいところ見せたいみたいだから」


 という事で、もう少し待つことにした。

 フライはストリーマーに切り替えたらしい。

 小魚を模した毛針だけど、ストリーマーでは無いけど虫を模したのもあるからそっちにしてもいいかもしれない。

 何回か投げたけどなかなか釣れない。


「……服部くん、やってみる?」

「いいんですか?やったことないんですけど」

「いいよ。竿が折れてもまた買うから」

「流石にそこまではしないと思いますけど、じゃあやってみます」


 とりあえず、釣りキチ三平の知識をフル動員してフライを投げてみる。

 何度も前後に竿を振って釣り糸が出て行く感覚を感じる。

 なんとか狙ってるポイントまでの釣り糸が出た辺りでフライを着水させる。

 ストリーマーなんで小魚を模したような動きをつけなきゃ意味が無いので、竿や釣り糸を動かしてアクションを付ける。


「やっぱり釣れないね」

「お父さんも釣れなかったんだから仕方ないんじゃない?」

「……ぐっ」


 もう少し動かしていると何か感触が変わったから咄嗟にあわせてみた。


「あ……釣れたみたい」

「えっ?マジ?」

「ほんとだ、釣れてる。初めてなのに凄い」

「ははは、ビギナーズラックって奴だよ。すみません、京子さんのお父さん」

「……大丈夫だよ。娘にいいとこ見せられなかったけど、彼氏がいいところ見せられたんだから」

「あらあら、お父さん。泣かないでよ」


 なんとも言えない結果になってしまったので、早々に釣り上げて逃げるように退散した。

 京子さんは笑ってたけど、僕としてはお父さんの面子を潰してしまったのが気にかかるんだけど。


「ただいま、釣れた?」

「なんとか3匹くらい釣れた」

「そっちはどうだった?」

「正直くんがフライフィッシングで一匹釣り上げたよ。お父さんは釣れなかったのに」

「えっ?それ岡田さんのお父さんの面子丸つぶれだよね?」

「そうだよな?まずいよな?どうしようか」


 偶然とはいえ釣れてしまうとは……

 お昼ご飯で気分を直してもらうしかないかな。


### 続く ###


誤字訂正

124行目:「でも、それはそれで面白そう。私が連れるかどうかは別として」

  → 「でも、それはそれで面白そう。私が釣れるかどうかは別として」



2025/09/02

現在次世代の話を連載中です。興味がある方はご覧いただければ幸いです。

「 遊園地デート?いえ、心霊スポットで私は除霊師みたいなことをしています。なぜか?」

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