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お家デート?いえ、彼女の家で僕は料理を作ってます、なぜか  作者: EPO
第9章 二学期後半戦スタート

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11月3日 (木) 釣りに行こう……1

 釣りに行く前日の事について山田と宮崎と打ち合わせをする。

 といっても待ち合わせについてだけど。

 宮崎はうちに来させて、山田はうちに泊まる事になった。

 当日は車でうちに迎えに来てくれることに。




 11月2日の放課後……

 山田は一旦家に帰って夜にうちに来ることになっている。

 いつもより早目に帰らないとね、名残惜しいんだけど。


 僕は京子さんと一緒に帰るが、またいつものスーパーに寄って食材を買って帰る。

 ホイル焼きとちゃんちゃん焼き用にキャベツ、玉ねぎ、人参、ネギ、えのき茸、舞茸。それ以外に焼くためにジャガイモ、さつまいもを買う。それ以外に今日の夕食の食材も。

 レジで会計してると、


「今日はたくさん買うのね」

「明日彼女の両親と釣りに行くんでその時に使うんです。ホイル焼きとか用に」

「彼女のご両親とも仲いいなんて、ほんとにもうお婿さん確定ね」


 って言われた。

 当然、京子さんは顔を真っ赤にしてたけど。



 京子さんの家に帰り着いてすぐに下準備をしておく。


「京子さん明日のために下準備するよ。

 キャベツは野菜炒めくらいのざく切りに、玉ねぎはスライス、人参は薄めに短冊切り、ネギは斜めにスライスで。

 切ったらチャック付きのビニール袋に入れて、冷蔵庫で保管ね」

「うん。キノコは?」

「舞茸は適当に割いて。えのき茸はおがくずが付いてる根元の方は切り取って、袋に入れて」


 ジャガイモ、さつまいもはホイルに包んで燒くつもり。


 とにかく向こうではニジマスを捌く以外切ったりしないように、ここで切っておく。

 そうすれば余計なゴミも出ないし、食材を切る時間も削れる。


 ちゃんちゃん焼きの調味料も先に合わせて準備しておく。

 チャック付きのビニール袋に、味噌、砂糖、おろししょうが、おろしにんにく、酒、みりん、めんつゆを入れて混ぜておく。

 他、持って行く調味料は酒、塩、コンソメ顆粒、めんつゆ、チューブ入りのバター、小麦粉かな。

 機材は包丁とまな板、鉄板、アルミホイル、キッチンペーパー。


 準備した食材と調味料等はまとめておいて、明日持って来てもらうように話しておく。

 後は明日ニジマスを釣って捌けばいい。



 一仕事終えて京子さんのお母さんとバトンタッチ。夕飯の準備が始まる。

 場所を譲って、僕達は京子さんの部屋に行き、録画した番組を観ながら宿題を済ませる。

 番組はちょっと古い作品。祖母を亡くした一人暮らしの女子中学生が、週末受験勉強のために転がり込んでくる遠縁の女の子にご飯を作る話。

 夕飯前にお腹を刺激するにはいいだろう。京子さんもよだれをたらさんばかりに美味しそうだと観ていた。

 夕飯の準備が出来たということで下に降り、今日もご馳走になった。


 夕飯後軽くお茶を頂いて、準備してまとめてある食材や調味料、機材の話をして今日は帰った。山田が来るので。

 京子さんのお父さんも名残惜しそうにしていたけど。



 家に帰って風呂を済ませてしばらくすると、山田が来た。

 前日に録画した番組を観ながら渡辺さんの話をする。

 山田はなんとも思ってない訳ではないようだけど、渡辺さんにからかわれてるだけだと思っているようだ。

 確かに分かりにくいし、俺もよく分からん。

 ただ、高橋さんは分かっているようなので、それに乗っかるだけだ。

 明日は少し早目に起きるので、早々に寝ることにした。


 朝のバイトの後、朝食を作る。

 前に作ったベーコンと目玉焼き乗せのトーストだ。

 1斤6枚分作り、2枚ずつ食べ満足したので残りはアルミホイルに包んで持って行く。

 宮崎が来て、しばらくすると京子さんのお父さんの車が来たので乗り込んだ。


「「「おはようございます」」」

「おはよう。体調は大丈夫かい?」

「はい」

「じゃあ行こうか」


 吉村さんと渡辺さんに朝食は食べて来たか確認。

 食べてないようで、余ってるトーストを食べるか聞いて手渡した。

 京子さんはもう食べたことのあるものだけど、羨ましそうに見ていた。


「相変わらず美味いなぁ、服部の飯」

「そうそう、京ちゃんが羨ましいねぇ」

「昼飯も作るから期待しててよ」

「「「「おお」」」」



 移動中の車内で京子さんのお父さんが聞いてきた。


「みんな、釣りの経験は?」

「僕は川釣りと海釣りはありますよ。フナ釣りと堤防で投げ釣り」

「「「「「ないです」」」」」

「釣りの経験があるのは服部くんだけか」

「釣りキチ三平全巻、平成版全巻読んでるんで、その分の知識もありますよ」


 釣りキチ三平でもニジマスの釣り堀に行ってる話があるので大丈夫。


「じゃあ、釣りの餌って何を使うの?服部くん」

「食い付きがいいのは虫だよね。川底の石にくっついてる虫がいいみたいだよ。他にミミズも」

「「「「「えっ?」」」」」

「でも、釣り堀はイクラだね」

「「「「「良かった」」」」」


 わざとですよ、女子は虫が嫌いな人多いし。

 釣り堀なんで一般の人が嫌がらない手に入りやすい餌を使う。

 さすがに水棲昆虫は準備しにくいからね。


「釣るのって難しい?」

「難しくないよ。結構簡単に釣れるみたい」

「そうなの?」

「ニジマス自体養殖なんで、釣り堀に放流する前は餌を与えないから腹減ってるんだよね。

 だから、餌を針に付けて放り込めば簡単に食べてくれるんだよ」


 普通に釣りをするとあまり腹が減ってないから、食べてもらう工夫が必要で難しくなるけどね。

 だから、釣り堀で放流されたばかりの魚なら簡単に釣れる。

 でも、逆に釣れずに残ってる魚は釣るのが難しくなるよ。


「後はあわせるだけだけど、あわせられなくても針を飲み込んじゃえば外れないから」

「『あわせる』って?」

「魚の口に針を引っ掛けることかな。

 餌を食べた直後にあわせてやると針が口に引っ掛かるんだけど、あわせないと餌だけ食べられるか、針ごと飲み込んじゃうかするんだ。

 針ごと飲み込んだ場合釣れるけど、針が取り外しにくいから面倒なんだよね、場合によっては腹わた出てくるし」


 釣った魚を全部買うことになってるんだっけ。

 釣り堀じゃない時リリースするなら、針は口に引っ掛けないと魚が弱って死んじゃうから。

 その辺は実際に釣ってもらって、アドバイスするしかないね。


「他に何か質問ある?」

「うーーーん、釣りする時にするよ」

「分かった。こんな感じでどうでしょう?お父さん」

「「「「「お父さん?」」」」」

「じーーーん、お父さんだって、母さん。娘婿からお父さんって呼ばれたよ!」


 いや、「岡田さんの」を付けると長くなるからで、特に他意はないんだけど。

 でも、喜んでくれてるならいいか。



 1時間ほど車で走って目的の釣り堀に着いた。

 お昼用の荷物はまた後で取りに来ればいいからそのままにして、貴重品は持って釣り堀の受付の方に向かう。

 岡田さんのお父さんが受付を行ってくれてる。かなり馴染みの所みたいですんなり終わった。


「彼が娘さんの彼氏ですか?」

「ああ、服部くんに浮き釣りの方は任せて大丈夫だから」

「え?まぁ多分なんとかなるとは思いますけど。針を外す道具って借りれます?」

「大丈夫だよ。何かあったらこっちに聞いてくれていいから」

「はい、ありがとうございます」


 受付も終わったし、岡田さんのお父さんはフライの釣り堀の方に嬉々として駆けていった、お母さんと一緒に。

 浮き釣りの釣り堀の方には案内してもらい移動した。みんな釣り竿を受け取り歩いて行く。

 京子さんと手を繋いで、京子さんが躓いたりしないように注意して歩いた。

 浮き釣りの釣り堀は、小さなプールがいくつもあるような作りになっていた。その1つに案内された。


「こちらでお願いします」

「「「「「「はーい」」」」」」


### 続く ###


*後書き

「釣りキチ三平」は講談社より発行されていた主に昭和の釣りマンガです。

釣りマンガの代表作と言える作品です。

平成に入って時々連載されていた平成版もあります。

釣りらしくない話しもあったりで面白いです。



2025/09/02

現在次世代の話を連載中です。興味がある方はご覧いただければ幸いです。

「 遊園地デート?いえ、心霊スポットで私は除霊師みたいなことをしています。なぜか?」

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