10月27日 (木) 修学旅行 3日目 宮崎&吉村ペア……
「第8章 修学旅行に行くよ」を書き終えて、次の章を書いてる途中で急に思い立って書き始めました。
時系列に合わせて3日目の1と2の間に入れるかで悩みましたが、とりあえず少し時間を戻るということでここにしています。
服部達と別れて、吉村さんと東京ビッグサイトを目指す。
服部に言われた通り手を差し出すようになった。やっと慣れたかな。
「吉村さん、行こうか」
「うん、行こう」
手を繋いで上野駅に移動するが、行きに通った道を進むので迷わない。
流石に迷ったら恥ずかしいよな。吉村さんに笑われたくないし。
「宮崎、大丈夫か?」
「ああ、来た道を戻ってるから大丈夫だ」
「迷ったら言えよ?」
「ああ、分かってる」
なんとか駅に到着して、山手線の東京駅方面へ行くホームへ向かった。
東京の駅はホームも多くて困る。
山手線と京浜東北線がほぼ同じタイミングで電車が来た。どっちなんだろう?
「宮崎、乗るよ」
「行こう」
緑のラインの入った車両に、吉村さんと手を繋いで乗り込んだ。
車両の窓の外を見ると、意外にテレビで放送されるような高い建物がない。
有楽町駅までの途中に秋葉原があった。山田達と一緒にここまでくてば良かったか。
いや、二人だけの方が吉村さんも喜ぶだろうからこれでいい。
東京駅を過ぎ有楽町駅に着いた。
「乗り換えか……」
「落ち着け。焦らなくて大丈夫だ。時間はまだあるよ」
改札を出て、表示を見ながら有楽町線へ移動するけど、不安なのが分かるのか吉村さんが手をぎゅっと握ってくれた。
よし。
なんとか乗り換えられた。次の乗り換えだけど……
「吉村さん、次の乗り換えだけどゆりかもめとりんかい線、どっちにする?」
「ゆりかもめは外を走るんだよな。そっちの方が見晴らしが良いよね」
「分かった。そっちで行こう」
豊洲で乗り換えるけど、今度はちょっと離れてるからなぁ。
駅のある地下から外に出て、さらに別の建物に入り、上の階に上がってホームへ向かった。
ホームからの見晴らしも意外にいい。車両に乗ればもっと良いのだろう。
電車がホームに入って来て、先頭の車両に乗り込んで二人してガラスにへばり付いて外を見ていた。
新しく出来た豊洲市場等をかぶりついて見ながら、東京ビッグサイトまでたどり着いた。
「はあー、やっと着いた」
「やっと着いたね。東京は電車でいろんなとこに行けるけど、乗り換えが大変だね」
「ほんとに迷いそうだった」
ほんとによくこんなのに乗って目的地に着けるもんだと思ったよ。
でもなんとかたどり着いたんだから、中に入って目的の所に行こう。
吉村さんの手を取り、東京ビッグサイトの中に入って行った。
場所は西館の1階。
ホールにはペット関連の商品を売るお店が出店していた。
そっちは後で見るとして展示場内に入る。
吉村さんが興味を持ってるトリマーの実演スペースやトレーナーのコンテスト、獣医による健康相談、犬や猫などを遊ばせるスペース何かもあった。
「どこから見る?」
「トリマーの所に行ってもいいかな?」
「いいよ」
「いろいろ聞きたい事があるんだよね」
トリマーの実演スペースに行くと、ちょうど実演していた。
まだ始まったばかりで、ブラッシングの途中でそろそろシャンプーに入るらしい。丁寧にシャンプーをし余計な油分を落としていくとか。ベテランっぽい人が説明しながら、実演者にも指導している。
吉村さんは食い入るように見ているので、他を見てくると声をかけてその場を離れる。
トレーナーのコンテストの方へ行ってみる。
今はドッグトレーナーの番のようで、解説の人が犬の躾方を説明しながら出場者がしつけている。
コンテストとはいっても、実際は出場者の指導といった感じだった。
こういった職業があるのは知っていたけど、どうなんだろうな。
吉村さんはトリマーに興味があるみたいだから、トリマーを目指すのだろうか……
それならこういう職業に就けば一緒にいられるかもしれない。
気になるから詳しく聞きたい。
トリマーの所に戻るとまだ実演中だ。
今カット中で、徐々に綺麗になっていってる。
吉村さんはやっぱり食い入るように見ていた。
隣に移動して声をかけた。
「吉村さん、トリマーの方はどう?」
「すごいね。どんどんあの子が綺麗になっていってるんだよ」
「そうみたいだね。今だけ見てても徐々に綺麗になってるよ」
「そうだろ?宮崎の方は何処に行ってたんだよ」
「トレーナーのコンテスト見てた。コンテストって言ってたけど実際は指導って感じだった。
見てて思ったけど、吉村さんがトリマー目指すなら、トレーナーを目指せば将来も一緒にいられるんじゃないかと思った」
「なっ?」
吉村さんが真っ赤な顔をこちらに向けた。
俺は前を向いたまま話を続けた。
「元々動物が好きだから、動物に関われる職業もいいとは前から思ってた。
でも獣医になるほど頭は良くないし、弱ってる動物を見るのは精神的にだめだからないなと思ってた。
ただ、トレーナーならいいかと思った。多分犬猫に限定されるかもしれないけど、人といい関係を築ける手助けが出来る。
それでいて、吉村さんと一緒にいられるならトレーナーも有りかなと思った」
「えっ?それってもしかしてプロポーズ?」
「……」
「『うん』ってぐらい言えよ」
吉村さんに尻を蹴られた……
でも、何か嬉しい。一緒にいたくないと言われなくて。
「服部じゃないからすぐには言えない。
でも、今の所は将来的には必ずちゃんと言うよ」
「分かった。でも、こっちが先に言うかもしれないけどな」
「ははは」
トリマーの実演を見終え、吉村さんがトリマーさんに聞きたいことがあるということでしばらく待ってた。
満足いくだけ質問出来たのか、納得したような顔で戻ってきた。
トリマーを目指すのか?
「吉村さん、いろいろ聞けた?」
「うん、覚悟は必要だけどトリマーを目指そうかと思う」
「そうか。なら俺もトレーナーを」
「じゃあ一緒にやるよ」
「ああ」
トリマーの実演を見終えたし、犬や猫などを遊ばせてるコーナーに行く。
パーテーションで仕切られ補強された場所で、それぞれのスペースに犬と猫を飼い主が放して遊んでいた。
その光景を2人でまったり眺めて楽しんだ。
しばらくして……吉村さんの肩に手を置いて引き寄せた。
そして……俺は吉村さんの頰に不意打ちのキスをした。
「一緒にお店が開けたりすればいいな」
「ばっか。一緒に店を開くよ、絶対」
吉村さんが俺の腕に絡んで、しばらくそのままで……犬や猫達を眺めて、将来の話をした。
その後また電車でホテルに向かって帰り始めた。
「迷わないといいなぁ」
「迷ってもしょうがないよ、ゆっくり帰ろう。その方が二人でいられるしな」
「そうだな」
吉村さんSide
ホテルに戻って食事やお風呂を済ませてから、京子を掴まえて人が居ない所に連れて行った。
「京子、今日宮崎にプロポーズっぽい事を言われた」
「ほんと?良かったじゃない」
「うん、あたし、トリマーになりたいと思ってたんだよね」
「そうなんだ、トリマーって動物の美容師だよね」
これまで誰にも話してはなかったんだよね。
ついでに自分を追い込む意味もあって京子に話してる。
「そう。今日のイベントに行って実演を見て話を聞いて、トリマーを本気で目指す気になったんだ。
そしたら、宮崎もトレーナーの実演を見て、自分も動物好きだし動物に関われるトレーナーを目指そうかって。
それなら一緒に居れるんじゃないか、一緒にお店をやろうって」
「ほんとにプロポーズみたいだね。良かったじゃない」
「うん、だから絶対にお店をやろうって言っちゃった」
「逆プロポーズもしたんだ。で、どうだった?」
「えへへ」
顔がニヤけてしまう。
一緒に頬にキスもされたけど、それは言わない。
「嬉しかったに決まってるじゃん。でも渡辺には言うなよ?」
「何?」
「わあああ、何でここにいんの?」
誤字訂正
1行目: 服部達と別れて、吉村さんと東京ビックサイトを目指す。
→ 服部達と別れて、吉村さんと東京ビッグサイトを目指す。
42行目: ホームからの見晴らしも意外にいい。車両乗ればもっと良いのだろう。
→ ホームからの見晴らしも意外にいい。車両に乗ればもっと良いのだろう
45行目: 新しく出来た豊洲市場等をかぶりつて見ながら、東京ビックサイトまでたどり着いた。
→ 新しく出来た豊洲市場等をかぶりついて見ながら、東京ビッグサイトまでたどり着いた。
93行目: 吉村さんが真っ赤顔をこちらに向けた。
→ 吉村さんが真っ赤な顔をこちらに向けた。
97行目: でも獣医になるほど頭は良くないし、弱ってる動物を見るのは精神的だめだからないなと思ってた。
→ でも獣医になるほど頭は良くないし、弱ってる動物を見るのは精神的にだめだからないなと思ってた。
123行目: トリマーの実演を見を終えたし、犬や猫などを遊ばせてるコーナーに行く。
→ トリマーの実演を見終えたし、犬や猫などを遊ばせてるコーナーに行く。
155行目:「うん、だから絶対にお店をやろうって言っちゃた」
→ 「うん、だから絶対にお店をやろうって言っちゃった」
2025/09/02
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