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お家デート?いえ、彼女の家で僕は料理を作ってます、なぜか  作者: EPO
第8章 修学旅行に行くよ

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10月26日 (水) 修学旅行 2日目……

 朝食を取って、出かける準備をしておく。

 今日は上野の国立科学博物館に行って、その後浅草に行きしばらく自由行動となっている。

 両方とも京子さんと一緒に回れるのでうれしい。


 集合時間が来たのでバスに乗り込み待つ。

 京子さんが来て隣に座った。


「おはよ、京子さん」

「おはよ、正直くん」

「よく眠れた?」

「正直くんとのことをみんなにいろいろ聞かれてて、あんまり眠れてない」

「それは大変だったね。

 男の方はあんまり聞いてこなかったから普通に眠れた」

「うーー、羨ましい」


 上野までそれ程時間がかからないけど、京子さんには一眠りさせておく。

 僕の肩に頭をのせてすぐに寝たようだった。

 それ程時間がかからず上野の国立博物館に到着した。


 ゆっくりバスを降り、博物館に入って行った。

 中はいくつかのジャンルに分けられていて、京子さんだと動物園関係かな。

 様々な動物の剥製が展示されてる。

 シロクマとかキツネとか毛皮がモフモフしているのがあるが、触れないので京子さんがぷるぷると震えながら耐えていた。

 可愛いなぁ、ほんとに


 他にもいろいろな展示があったけど、京子さん的は動物のところが一番楽しめたみたい、ストレス溜めてたけど。

 次に移動するまで時間があるので、周囲の公園スペースを歩いていった。

 他の展示がある小展示館で何があるか見たけど、特に興味を引く展示がなかった。何年か前には大河原邦男先生の展示があったみたいなんだけど、その時に来ていれば見に行ったのに、山田も。

 仕方がないので公園の方でゆっくりすることにした。

 今日は僕の方が膝まくらした。

 回りでうちのクラスの女子がじーーっと見ていた。

 何か用があるのかな?


「何か用?」

「「「「「いえ、何でもないです」」」」」

「そう?」

「ただ、仲良くていいなぁと」

「ははは、そりゃあ仲良くいられるよう努力してるからね」

「そうなんだ」

「やっぱり仲良くする努力は必要だと思うよ」



 そろそろ時間が来たから京子さんを起こす。

 まだ京子さんは少し寝ぼけた感じだったけど、回りにクラスの女子が居ることに気付いてやっと覚醒した。


「なんでみんなここにいるの?」

「仲いいのが羨ましいんだって」

「え?」


 起きた京子さんと一緒にバスの方へ行った、クラスの女子を数人引き連れて。

 バスに乗って次の浅草へ移動。移動時間はそれ程かからず、その間話をしていた。


「今日の夜、ホテルに叔父さんが来るんだ」

「叔父さんって料理とか教えてくれた?」

「そう、先生に許可は取ったから宮崎と山田と一緒に会う事になってる。

 で、もしかしたら京子さん達に会いたいって言うかも。その時は会ってくれる?」

「いいよ。でも、達って言ってたけど……」

「ああ、吉村さんも一緒に。宮崎の彼女だし」

「宮崎くんと叔父さんの関係って?」


 そういえば小学校時代からの友達としか話してないか。

 大した話じゃあないからいいかな、話しても。


「そういえば話してないよね。

 小学校の頃から友達だって話したよね?」

「うん」

「夏休みにしばらくうちのばあちゃんの家にいたんだ。ちょうど弟が生まれるタイミングで家がバタバタしてて、それでばあちゃんの家に来るかって誘ったんだよね」

「へぇー、弟さんがいるんだ」

「昔は可愛いかったけど、最近生意気になって可愛くなくなってる。

 その時にちょうど叔父さんが帰省してて、いろいろ遊んでもらったんだ」


 料理は仕込まれてないけど、サッカーとかバスケとかして遊んだから、得意な球技は似てるんだよね。

 他にも山の中を歩き回ったりしたっけ。


「だから、ちょっと甥っ子みたいに思ってるんだよ」

「そうなんだ。正直くんの面倒見のいいとこって、叔父さんに影響受けてるの?」

「どうだろ?最近のは京子さんにいいとこ見せるためじゃないかな?」



 話してるうちにもう浅草に到着した。

 バスを降りてガイドさんについて回る普通の観光の後、またしばらく自由行動で土産物屋や花やしきを好きに回れる。

 京子さんと一緒に回るけど、いつも通りに腕を絡ませたままロックされ歩き出す。


「京子さん?買うのはお菓子くらいだよ?」

「それでもプレゼントとか言って、高いものを買いそうで心配なんですけど」

「はい、一緒に周りましょう、腕を組んで」


 別に高い物を買うつもりなんかないんだからねっ!

 まぁ冗談として、何か似合いそうなものがあればとは思っていたんだけどね。

 もう前回から3ヶ月経ってるんだから、そろそろ許していただけないだろうか。誰かにお金を渡して買っておいてもらおうかな。


「京子さん、花やしき行ってみる?」

「うーーん、集合時間までそんなに時間がないよね?」

「そうだね。あまりいろいろ乗ったりする時間はなさそうだね。

 お茶する方がいいかもね」

「そうしようか」


 ということで雰囲気の良さそうなお茶屋か喫茶店を探した。

 適当に歩いてると和菓子の店があった。

 覗いて見るといい感じだったから入ってみた。

 メニューを見ると、お茶を点てられるみたいなので京子さんと一緒にそのセットを選んでみた。


 シャカシャカ……シャカシャカ……シャカシャカ

 ごくっ


 ちょっと苦い。

 でも和菓子の甘味が際立つ。次にお茶を飲むとお茶の味が……

 二人、ゆっくり味わいながら会話に花を咲かせた。


 そろそろ集合時間という頃合いになったので、店頭の大福やおはぎ、団子を買って戻った。

 バスに乗ってホテルに戻り、夕食の時間まで部屋で自由に過ごした。



服部Side

「服部、浅草でまた腕組んでイチャついてたろ」

「イチャついてないぞ?お土産を買おうとしたら、買えないように腕をロックされてただけだから」

「腕組んでイチャイチャしてるようにしか見えねぇよ」

「「「「「「「うんうん」」」」」」」

「それは認識の違いだな。鎌倉の時もそうだけで、京子さん用にお土産買おうとするとストップがかかるんだけど」


 彼女へのプレゼントって普通だよね?それをストップかけちゃうんだよ?


「何買おうとしてんだよ」

「特に決まってないけど?京子さんに似合いそうなアクセとか?」

「……羨ましい……そういう事を考えて悩んだりしたい」

「「「「「「うっ羨ましい」」」」」

「だったらこの修学旅行中にどうにかしろよ」


 一部を除き皆項垂れていた。

 何か悪い事言った?いや言ったか。悪い。


「項垂れてない奴は彼女いるの?」

「「いるよ」」「俺はいないけど気にしねぇ」


 強者がいる。俺もそうだったけど。

 このくらい堂々としてる方がモテるのかもね。あと性格とか普段の行動とか影響するのかも。


 さて、夕食の時間だから項垂れてる奴らはほっといて、大宴会場へ行こうか、みんな。



岡田さんSide

 今日も大宴会場で夕食なんだけど、また同じメンバー。

 当然また聞かれる事が決定してると思うよ。


「岡田さん、今日は上野の公園で膝まくらしてもらってたね」

「「「「「いい彼氏さんで」」」」」

「うん、バスの中も肩を貸してくれたし、優しいよ」

「「「「「彼氏欲しい」」」」」

「告って付き合えばいいんじゃない?修学旅行中なんだし、明日は自由行動なんだよ?」


 女の子も度胸だよ。好きな男子がいるならアタックだよ。吉村さんみたいに。

 いい男子は数が少ないんだよ?

 ……なんだろう?項垂れてる子が何人もいるけど。


「大丈夫?」

「あんたが駄目押ししたんだよ。鬼か?」

「えっ?そんなつもりは……

 でも行動を起こさないと気付いてもくれないよ?」

「「「「「「「ううう」」」」」」」

「正論なんだけどな。その一歩がなかなか踏み出せないんだよ、京子みたいにな」

「一歩踏み出せたから彼氏が出来たんだよ、吉村さんみたいに」

「「「「「「「うっ」」」」」」」

「この後みんなで計画練ろうか……」

「「「「「「うん」」」」」」


 これで今日は落ち着いて眠れるかな。

 でも、この後正直くんの叔父さんに会うんだよね、ちょっと緊張するなあ。


「岡田さん、吉村さん。この後計画練るんでアドバイザーになって」

「ごめんね、この後正直くんの叔父さんに会う予定なんだよね。だから、すぐには無理」

「吉村さんも?」

「ごめんな、うちの彼氏がその叔父さんに世話になってたらしいから、一緒にな」

「じゃあ帰ってきたらよろしくね」


 これだと今日も寝不足確定かな。

 でも、明日は自由行動だからちゃんと寝ておかないと。




 夕食も終わって8時頃。

 瑛太叔父さんがホテルに着いたと連絡が来た。

 山田と宮崎と一緒に、ホテルの敷地内でゆっくり出来る場所に腰を落ち着ける。

 京子さん達は後で呼ぶ事になってる。


「叔父さん、久しぶり」

「瑛太さん、ご無沙汰してます」

「二人共大きくなったな。うちの家系、俺以外皆あまり大きくないんだけどな」

「後、こいつが山田」

「おお、山田の甥っ子か。なんとなく似てるな、やっぱ。

 SLGやってんだって?」

「はい、土曜の放課後によく家で遊んでます」

「山田のお母さん、いやおばあさんか。元気にしてる?」

「元気ですよ。毎日のように何かのサークルに出かけてます」

「そっか。山田の家に遊びに行った時、よく世話になったからなぁ」


 叔父さんが昔を思い出に浸ってるようだった。そんなに山田の家に遊びに行ってたのか。

 しばらく、山田と宮崎と一緒に話し込んでいたら……


「宮崎くん、彼女出来たんだって?どんな子?」

「おれだけじゃないですよ、服部にも彼女いるんですけど」

「何?正直、なんで教えないんだよ」

「えっ?恥ずかしいじゃんか」

「おばさんには三者面談の時にばれて、お盆におばあさんの家に連れて行ったんですよ」

「しかも彼女の両親公認で、家に入り浸ってますよ、ほぼ毎日」

「マジか、それなら今年帰っときゃ良かったな。

 同じ学校の子?なら紹介しろよ」


 やっぱりそういう流れになったか。

 話しておいてよかったよ。呼ぶか、吉村さんと一緒に。

 ……しばらくしたら京子さん達が来た。


「はじめまして。正直くんの彼女の岡田京子です」

「はじめまして。宮崎の彼女の吉村です」

「二人共可愛い子だな。正直も宮崎くんもダメなところもあるけどよろしくね。まぁ、そのダメなところが面白いんだけど」

「叔父さん!」「瑛太さん!」


 叔父さん、何か余計な事言わないよね?

 母さんも何言ってるか分からない上に、更に変な事喋られると幻滅されそうなんだけど。


「岡田さんはお盆にうちの親の家に行ったから、妹や真琴、直にいろいろ聞いてるよね」

「はい、いろいろ聞いてます」

「愛想つかさないくれると嬉しいんだけど」

「大丈夫ですよ。優しくしてくれてるんで気になりません」

「なら良かった。結婚式の時は呼んでね?」

「まだまだ先の話だ!」「……はい」


 その後も9時頃まで話して、俺と宮崎にはデート費用として小遣いを貰い、山田には連絡先を交換しSLGのサイト情報を渡していた。

 叔父さんには前にも買った洋酒ケーキを渡してお開きとなった。



岡田さんSide

「「ただいま」」

「「「「「「おかえり。相談にのってぇ」」」」」」

「「えっ?」」


 結局今日も寝るのが遅くなっちゃった。


2025/09/02

現在次世代の話を連載中です。興味がある方はご覧いただければ幸いです。

「 遊園地デート?いえ、心霊スポットで私は除霊師みたいなことをしています。なぜか?」

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