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お家デート?いえ、彼女の家で僕は料理を作ってます、なぜか  作者: EPO
第7章 京子さんが悩み、中間試験が終わるまで

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10月9日 (日) 中間試験に向けて勉強会……

 来週には中間試験があるので、最近定例の試験勉強。

 平日も京子さんの家まで送るついでに試験勉強して、夕飯をごちそうになって帰る毎日。

 とはいっても試験に関係なく、夕方京子さんの家でお世話になっている事が多いけど。


 京子さんは試験前土曜日以外毎日勉強を見ているので、試験はそれ程問題はなくなった。

 けど、吉村さん達に関しては多分やっぱりやってなさそうだから、日曜の試験勉強会に声を掛ける。みんなにお昼を期待してるからと言われた。

 今回は教える方の手が足りないから、宮崎に声を掛けたら吉村さんも来るからと快諾した。

 ついでに、京子さんのお父さんに件の友達が来る事は言っておいた。どんなのが来るか楽しみらしい。




 日曜、今日は宮崎と待ち合わせて京子さんの家に行く。

 中間試験の勉強会だけど宮崎には教える方にも回ってもらう。

 確か、それなりに成績が良かったはず。


「今更だけど、宮崎、そこそこ成績良かったよな?」

「ああ、それなりの点は取ってるよ」

「得意な課目は?」

「文系の方が得意だけど、理系もまずまず」

「理系が得意じゃない人が多いから、吉村さんも。そっちの方も教えてあげて。分からなかったらフォローする」

「分かったよ」


 これで理系は手分けして教えられる。

 理系が苦手な人が4人いるから2ー2で分けられる。一度に4人は大変だった。


「後、京子さんのお父さんが興味持ってるから、イジられると思うからな」

「何それ?」

「そのうち京子さんが怒るから、放っておいてもそれ程実害はないと思うけど」

「分かったよ」


 そうしていると京子さんの家に着いた。

 宮崎はなんか緊張してる。別に自分の彼女の家じゃないんだぞ?


「おはようございます」

「おはよう、服部くん。いらっしゃい。

 あらあら、その子が吉村さんの彼氏さん?」

「おはようございます、宮崎です。よろしくお願いします」

「いらっしゃい、宮崎くん。もうみんな来てるわよ」

「そうなんですか?いくぞ、宮崎」

「おじゃまします」


 宮崎と二人して2階に上がり、京子さんの部屋に入る。


「おはよ」

「「「「おはよ」」」」

「宮崎、連れてきたよ。テーブル足りる?」

「下にあるのを持ってこようかと思ってたんだけど」

「じゃあ持ってくるよ」

「私も行くよ」


 京子さんと二人で下にテーブルを取りに行った。宮崎を残して……


「なんかもう夫婦みたいな感じだな」

「あれで4ヶ月半くらいだからねぇ。ほんと仲いいよ」

「服部くん、ほぼ毎日ここに入り浸ってるって話ですよ」

「はぁー、俺達と全然違うな」

「私達もあれくらいになりたいんだけどね」

「鋭意努力します」

「よろしい」


 テーブルを持って上って来ると、宮崎が吉村さんに何か言われてる。

 渡辺さん達も笑ってる。

 まぁ、仲がいいみたいだから放っておくか。


「じゃあ、始めるよ。分からないところは僕か宮崎に聞いて」

「「「「はい」」」」

「服部、それまでどうしてればいい?」

「自分の勉強してていいよ。分からないとこが有ったら聞いてくれてもいいし。途中しばらく抜けるから、その時はよろしく」

「分かった」


 そのまま2時間程勉強を続ける。

 京子さんはある程度もう勉強してるので、他の3人の質問をメインに答えていく。最初の頃よりは質問も減り理解してきてるみたい。

 京子さんも時々3人に教えてるので、大分身に付いてるようだった。


 さて、そろそろお昼の買い出しに行こうか。


「京子さん、そろそろ買い出しに行こうか」

「服部くん、今日は何かな?」

「今日は、ベーコンと『しねじ』のパスタだよ」

「「「「「しねじ?」」」」」

「じゃあ行って来るよ」


 京子さんと近所のいつものスーパーに買い出しに行った。

 パスタとベーコン、しめじ、玉ねぎを買って買える。

 後、スイーツも。


「『しねじ』じゃないの?」

「あとでね」


 帰ってきて昼飯の準備をする。

 吉村さん達も休憩でリビングに降りてきていた。

 宮崎は京子さんのお父さんにいろいろと聞かれていた。多分僕の事も聞かれてるだろうな。


「京子さん、玉ねぎはスライス、『しねじ』はオガクズが付いてる部分を取り除いてばらしておいて」

「はい」


 ベーコンは適当に短冊切りで。

 ベーコン、玉ねぎ、しねじをオリーブオイルで炒めて、塩コショウしておく。

 パスタを茹でて具材と合わせて、もう少し炒めて塩コショウしておく。

 最後にめんつゆをかけて混ぜて完成。


 これも塩コショウとめんつゆで味付け。

 簡単だ。



「はい、ベーコンと『しねじ』のパスタ。味付けは塩コショウとめんつゆで和風な感じ」

「へぇー、おいしそうだけど、しめじじゃん」

「え?『しねじ』ってしめじなの?なんで?」

「ああ、うちの叔父さんがしめじのことを『しねじ』ってよく言ってたから感染っちゃって」

「叔父さんって瑛太さん?そういえばそんな風に言ってたような······」


 宮崎はうちのばあちゃんの家に来た時に叔父さんと会ってたな。

 しめじの入ってる料理をよく出してたから、覚えてたのか。


「なんで『しねじ』?」

「古いマンガに出てきたキャラらしいよ。しめじの着ぐるみ着て、背中に『しねじ』って書いてあるとか」



 『しねじ』についてはもういいだろう。

 一度には全部作れないから、出来た順に出して食べてもらった。


「うん、いい味だね」

「ベーコンとキノコだからバターやコンソメの味にするのかと思った。

 めんつゆの味付けだけどいいね」

「醤油にバターが合うから、バター乗せても良さそうだな。次はやってみるかな」

「味付けが塩コショウ、めんつゆだから簡単だったよ。肉じゃがもそうだけど自分でも問題無く味付けできそう」

「肉じゃが?そんなのも作れるようになったの?」

「まだ作ってないよ、正直くんに作り方を教えてもらったから、作れると思うよ」

「「「服部くん、そうなの?」」」


 具材を切るのは問題ないし、電子レンジと普通に炒めて火を通せばいいし、問題だった味付けも簡単にしたから大丈夫だと思うよ。


「大丈夫だと思うよ」

「「「作り方教えて!」」」

「普通に具材に火を通して、すき焼きのタレで味付けするだけだよ?水で味の濃さを調整すればいいし」

「「「試してみる」」」


 それより作ったパスタが冷めるけど。

 その後も作り続け、僕、宮崎、京子さんのお父さんは大盛にした。


「めんつゆ、万能調味料だな。美味しいわ、これ。ベーコンだけど和風っぽくっていいな」

「服部、サンドウィッチもそうだけど、美味いな。俺も出来るようにはなったら吉村さんが喜ぶかな?」

「喜ぶんじゃない?」


 皆の分を作り終え、自分も食べ始めた。


「うん、美味く出来た。久しぶりだから失敗しなくて良かった」

「冷や麦チャンブルーと同じ味付けだから失敗しないんじゃない?」

「そういえばそんなの作ったね。パスタと太さが違うから加減が変わるけどね」


 最近、ナポリタンばかりだったから勘が鈍ってなくって良かったよ。

 パスタはしばらく同じのを作り続けるから、ほんと久しぶりだよ。

 皆がお腹を満たしたし、もう少ししたら勉強会を再開しよう。



 勉強会を再開し午前中と同様に進めていった。

 2時間程すると集中力が無くなってきたのが2人出てきたから休憩にした。

 買ってきたスイーツとお茶を出す。もう3回目だからどうすれば落ち着くか、なんとなく分かるようになった。


「なぁ、服部。さっきも言ったけど、簡単に出来る料理教えて。

 味付けに失敗しないやつ」

「私も教えてほしいな」

「教えるのはいいけど、京子さんの機嫌が悪くなりそうなんだけど」

「ぷーーー」

「「確かに」」

「それなら京子さんに教えたのを、京子さんが復習として吉村さん達に教えるってのは?」


 京子さんの友達とはいえ、広くないキッチンでそばに女の子がいるのは京子さんがまた不安になりそうだ。

 それなら京子さんの復習の機会として使った方がいいと思う。

 タイミング的にそばにいれるかどうか分からないけど。


「ああ、その方がいいかもな。京子の精神的にも」

「岡田さんが不安になって教えてもらえなくなるのも困りますよね」

「「うんうん」」


 休憩を終えて夕方までの2時間程勉強した。

 これまでと同じでそれなりの点にはなると思う。

 宮崎の方も吉村さんに勉強を教えて、また距離が縮まった感じかな。

 今もくっついてるし。


 僕は吉村さん達が帰るのを見送り、そのまま京子さんの家に留まる。

 夕飯をごちそうになって、その後も話をした。


「宮崎くんだっけ?吉村さんの彼。カッコいいけど確かに女の子に対して積極的になれない感じだったね。帰りは大分変わってたけど」

「慣れてないだけなんだと思いますけどね。ダブルデートの後はうちのクラスに結構頻繁に来て、吉村さんと話してるのを見るようになりましたから」

「吉村さん、かなり嬉しそうにしてるよ。後は自然にもっと仲良くなるんじゃないかな」

「あらあら、それだと渡辺さん達が寂しくなりそうね」

「でも、からかうネタ探しして楽しそうではあったかな」

「そうなの?それでいいならいいけど」


 宮崎と吉村さんの話で盛り上がる事になった。僕としてはそろそろ手が離れれば助かる。

 またダブルデートをしてもいいけど、余計な面倒は見てられない。

 更にダブルデートの時の話になり……


「子供を作りたいとかどうとか言ったんだって」

「「ぶーーー」」

「あらあら、もう子供を作っちゃうの?」

「いきなりそんなことしませんよ。京子さん?」


 京子さんが首と手を横にブンブン振って否定していた。

 それはもう千切れそうなくらい振ってた。


「誰がそんなことを?」

「宮崎くんと話してて聞いたんだけど」

「それ、かなり話を端折ってると思いますよ」

「そうなの?」


 宮崎、何言ってんだ?

 きちんと全部話せよ。

 もしかして、京子さんのお父さんがからかうために?


「宮崎と吉村さんがお互いやりたい事が出来てないから、やりたい事リストを作ってお互い確認すればいいって話をしたんですけどね。

 その時に流石に吉村さんも子供を作りたいとか言わないだろうっていったんですよ」

「それはまぁ普通言わないと思うけどね、高校生だし」

「そうしたら宮崎が、京子さんが子供が欲しいって言ったらどうする?って事を言ってきたんです」

「ふーーん、それで?服部くんならすぐに作るとか言わないでしょ?」

「そりゃあそうですよ。就職してるわけじゃないんで経済力がないし、子供が出来たら困るじゃないですか」

「確かに」

「だから4、5年待って、って言いますよ。早ければ就職していると思いますし」


 親だって最低就職してないと認めないと思うし。

 しあわせになるならそれなりにしてないとね。


「服部くんの考えは立派だけど、京子の考えもあると思うからその辺は何かあれば協力するから」

「……お父さん、それだと私が早く子供が欲しいって思ってるみたいじゃない」

「いやー、そういうつもりじゃないよ?助けて?服部くん」

「……」


 いや、またからかってたんだろう。

 いくら宮崎でもそこまでいい加減に伝えないと思うけど。

 また、京子さんに怒られて下さい。


 京子さんのお父さんが怒られているうちに帰る事にした。

 流石にじっと見てるのも忍びないし。


誤字訂正

28行目:「そのうち京子さんが怒るから、放おっておいてもそれ程実害はないと思うけど」

  → 「そのうち京子さんが怒るから、放っておいてもそれ程実害はないと思うけど」

63行目: まぁ、仲がいいみたいだから放おっておくか。

  → まぁ、仲がいいみたいだから放っておくか。

151行目: 最近、ナポリタンばかりだったから感が鈍ってなくって良かったよ。

  → 最近、ナポリタンばかりだったから勘が鈍ってなくって良かったよ。

172行目:「ああ、その方がいいかもな。京子の精神的のも」

  → 「ああ、その方がいいかもな。京子の精神的にも」



2025/09/02

現在次世代の話を連載中です。興味がある方はご覧いただければ幸いです。

「 遊園地デート?いえ、心霊スポットで私は除霊師みたいなことをしています。なぜか?」

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