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お家デート?いえ、彼女の家で僕は料理を作ってます、なぜか  作者: EPO
第7章 京子さんが悩み、中間試験が終わるまで

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10月2日 (日) ダブルデートをしよう……1

 宮崎達との待ち合わせ時間より結構前に京子さんの家に来た。


「おはようございます」

「おはよ」


 今日は動きやすい格好で、とオーダーしておいたので、普段と違うパンツスタイル。

 京子さんの脚のラインがはっきり分かるような細身のジーンズ。好みのスラッとした御御足(おみあし)が綺麗でいい。


「おはよう、服部くん。今日はダブルデートなんだって?」

「はい、吉村さん達と一緒です」

「吉村さんも彼氏がいたのね。どんな子なの?」

「この間始めて知ったんですけど、僕の小学校時代からの友達で、家が近いんで一緒に登校してる奴です」

「あら、世間は狭いのね」

「私も吉村さんが付き合ってる人が居るって知らなかった。教えてくれれば良かったのに」

「まぁ、吉村さんもやっぱり恥ずかしかったんじゃない?」

「そうかも知れないけど」


 と、そろそろ時間なので駅の方へ向かうことに。

 京子さんに手を差し出し、手を繋いで駅に向かう。

 駅に行っちゃえばどこに行くかはすぐ分かってしまうので、サプライズの有効時間はあと少しだけ。

 駅の北側で待ち合わせしているので、そこへ向かう。

 まだ、二人は来ていないようだった。

 しばらくそのまま京子さんと話をしていると、宮崎と吉村さんが来た。


「おはよう、宮崎、吉村さん」

「おう、おはよう。仲いいな?」

「そっちも手を繋げばいいだろ?出来ないの?」

「……吉村さん、手を繋ごう」


 京子さんと話をしていた吉村さんが、宮崎に急に手を繋ごうと言われて真っ赤になっていた。

 しばらくしてようやく手を繋いだけど、喜んでいる感じだった。

 京子さんを顔を見合わせて、ちょっと笑った。


「そろそろバスの時間のはずだから行こうか」


 四人で二人ずつ手を繋いで、駅の南側のロータリーの方へ移動した。

 いくつかのバス停がある中、目的のシャトルバスが止まるバス停に行くと、京子さんがやっとどこに行くか分かったみたいだった。


「動物園に行くの?」

「そうそう。吉村さんは動物園は嫌いだったりする?」

「私、動物園大好きだよ。特にふれあいコーナーでちっちゃい動物に触るのが好き」

「それは良かった。宮崎が吉村さんのそういう好みを把握してなかったから、嫌いだったらどうしようかと隠してたんだ」

「嫌いだったらどうするつもりだったの?」

「スポーツ系の施設に変更するつもりだった。そっちなら全然問題ないでしょ?」

「確かに」


 動物園行きのシャトルバスが来たので乗り込み、到着するまでそれぞれで話していた。

 宮崎の方は対応の不甲斐なさに、「しっかりしてよ」とか言われて叩かれてた。

 それでもお互いに色々話してはいるようだった。


「まずは、ふれあいコーナーに行ってみようか。京子さんも触りたいでしょ?」

「うんうん、いろんな動物に触りたい」

「あんまり興奮しすぎないでね?」


 まっすぐふれあいコーナーの方へ向かうが、京子さんと吉村さんが早足で歩いて行き、僕らは置いていかれそうになった。


「宮崎、しっかりしろよ?」

「うっせぇ。でもありがとな。吉村さんも喜んでるし」

「手ぐらいはお前が積極的に繋いでやれよ。それで喜んでくれるなら安いもんだろ?」

「お前はいつから繋いでるんだよ?」

「付き合い始めた次の日に、映画館に行った時からかな。時々繋いでるけど」

「早っ」

「演技してるっぽい感じでやりゃいいんだよ。自分の恥ずかしさをごまかして」


 それから京子さん達を追いかけるように走った。

 もう既にふれあいコーナーに入っていて、ウサギやモルモット、子ヤギや子羊などを構っていた。隣には子供用にポニーの乗馬コーナーもあった。

 京子さんが「いいなぁ」つぶやきながら見てたけど。

 僕も京子さんのそばに行って一緒になでたりしていたけど、宮崎が一向に吉村さんのそばに行かないので一旦宮崎の方へ行った。


「宮崎、どうした?動物が怖いのか?」

「いや、小動物は好きなんだけど、かわいがりすぎて吉村さんが引かないか気になるんだけど」

「自分の恥ずかしい所くらい見せとけよ。嫌われなきゃ別にいいだろ。それに格好付けてばかりだと疲れるだろ?」

「そうだけどさ……」

「さっさと行け!」


 宮崎を吉村さんの方へ押しつけて、自分は京子さんのところに戻った。


「何か大変ね?」

「あいつがあんなのだとは思わなかった。もっとこういうことが出来る奴だと思ってたんだけど」

「でも、服部くんも恥ずかしいところはほとんど見せてくれてないけど?」

「そう?でも、格好付けて見せてないはずだけどね。恥ずかしいところを見られても良いと思ってるよ。自分の部屋以外」

「ふふふ、そうなんだ」


 とりあえず仲良く宮崎と吉村さんが動物をなでて楽しんでいるようなので、他の所を回ろうかと京子さんと話す。

 宮崎達に断って、他の動物を見に行った。


「何が見たい?」

「ペンギン」

「じゃあ、そっちに行こうか」


 水族館ほどではないけどペンギンがいる。決まった時間だけど散歩する姿が見れるらしい。

 途中、熊とかライオンとかのケージがあり、軽く眺めながらペンギンの元に向かった。


 ペンギンの所に着いたら丁度散歩中。よちよち歩くペンギンを皆で追いかける行列について回ることにした。

 京子さんが興奮しつつ眺めていて手を出したりしないか心配になり、手を繋いでいることにした。

 散歩も10分ぐらいで終わり、元のプールの方へ戻って行った。

 散歩を追いかけていた人たちも解散する中、僕たちはそのままペンギンのプールを眺めながら話していた。


「ちょっと聞きたいことがあるんだけどいいかな?」

「ん、何?」

「昨日山田達に言われたんだけど、僕ってそこそこモテるの?

 小中と告白された事なんか無いし、山田達とマンガやゲームの話をしてるからオタクと思われてると思うんだけど」

「え?」

「そんな自覚がないんだけど、自分を理解しろとか言われちゃって」

「ふーーー、やっぱり理解してなかったんだ……」


 やっぱりって……そんなにモテてたの?

 告られたり、仲良くしてくれたりしないと分からないんだけど。

 保育園の時に仲のいい子が居たくらい。

 それ以降はそんな事がなかったから、分からないのは仕方がないよね?


「正直くんって結構人気があるよ。確かにオタクと思われてる所もあるけど、そんなの気にしない子に人気があるの。

 ただ、告白しようとか思わない感じの子が多いんじゃないかな」

「へぇ、そうなの?」

「うん。そこに球技大会の活躍が加わって、更に人気が出たって感じかな。

 その子達は彼女がいると分かったら、割とすぐに冷めたみたいだけど」

「うーーん、そうだったんだ」


 そういう子達だと他に人気のある人が出てきたらそっちに行きそうだ。

 それだと付き合ったりしてもすぐ別れるんじゃないかな。


「ただ、『彼女以外に目もくれないところがいい』とかって子もいるみたいで、その辺は密かな人気がまだあるみたい、どのくらい居るか分からないけど」

「それは山田達にも似たようなこと言われた。

 うーーーーん、何かちょっと怖いかな?そういう人気」


 崇拝されてる感じか?それはそれでちょっと……

 聞いて良かったのか良くなかったのか分からない話だった。

 こんなこと彼女に聴くべきではなかった。


「ごめんね、こんなこと聞いて」

「でも分かってくれていないのも困るかな。どんな子がちょっかいかけてくるか分からないし」

「今後は分かるように努力します。でも、目移りしたりしないからね?」

「ん」


 そう答えたら、やっぱり京子さんの顔が赤くなった。

 うん、他の子に目移りしたりしないよ。


 さて、次にどこに行こうか。


「次は何を見たい?」

「正直くんは何が見たい?」

「そうだな、猫科の動物を見ながらふれあいコーナーに戻ろうか。

 まだ宮崎達がいるようだったら追い出さないと」

「じゃあ、そんな感じで回ろうか」


 もうライオンは見たから、虎やヒョウ、サーバルキャットを見ながらふれあいコーナーへ向かった。

 サーバルキャットはアニメのおかげで有名になったせいか、結構見てる人が多かったからゆっくり見れなかった。


 ふれあいコーナーに戻って来たら……まだ居た、宮崎と吉村さん。

 宮崎が何かだらしない顔になってる。どっちのせいなんだ?


「吉村さん、他は回らないの?」

「いやぁ、宮崎くんの顔が動物のせいでだらしなくなってるのが面白くって」

「楽しんでるのはいいけどね。もうちょっとしっかりお互いの事を話してきたほうがいいんじゃない、二人っきりで」

「……うん、そうする。宮崎、他のところ回るよ」

「分かったよ。じゃあ、手を繋ごう」

「うん、行こう」


 これで二人を送り出した。

 また、京子さんと一緒にまたウサギやモルモットを可愛がった。

 やっぱり京子さんが興奮気味なのは変わらず、ワシャワシャしてた。

 僕の方は毛を寝かしつけるように撫でてていた。


「ああ、安らぐなぁ」

「そうですね、安らぎますねぇ」


 ゆったりとした時間が流れ、いつの間にか宮崎と吉村さんが戻って来た。

 話はしっかり出来たのかな?


### 続く ###


2025/09/02

現在次世代の話を連載中です。興味がある方はご覧いただければ幸いです。

「 遊園地デート?いえ、心霊スポットで私は除霊師みたいなことをしています。なぜか?」

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