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お家デート?いえ、彼女の家で僕は料理を作ってます、なぜか  作者: EPO
第7章 京子さんが悩み、中間試験が終わるまで

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9月25日 (日) お家デート……

 球技大会も終わり、打ち上げもして、なかなか遊んだこの1週間。

 それでも土曜日は授業があるので登校。

 当然、宮崎と一緒だが……


「吉村さんからいろいろ聞いたよ」

「何を!?」

「どっちから告ったとか、どこまで行ってるとか」

「どこまでって……映画に行ったりフットサルしに行ったりくらいだぞ?」

「うちの京子さんと同じ回答ありがとう。だから、吉村さんが悩んでるんだなあ」

「悩んでるって何を?」


 気付いてないのか。そりゃあそうか、仕方がないよな。

 こいつにしても何も考えずキスしようとかしないし。吉村さんの気持ちが分からないと手が出せないだろうから。


「それは吉村さん本人と話した方がいいと思うよ。その方が関係が進むと思うし」

「関係が進むとか言うな。恥ずかしいだろ」

「ははは」



 その後も吉村さん関係の話しをしながら、学校に到着した。

 教室に入るといつも通り……ではなく、なぜか注目された。なんだろう?

 球技大会でのプレーが、とか昨日話してたけど、そんなにかな?

 自分の机に行く途中にいる大戸に声を掛けてみる。


「大戸、おはよ。なんかあったの?」

「服部、おはよ。昨日の話の続きだよ。球技大会のMVPが発表されたんだよ」

「そんなのあったな。去年は1回戦負けだったから関係なかったし。

 優勝したからうちで誰か選ばれたんだろ?」

「お前だよ」

「俺?」


 なぜ?そんなに点も取ってないし。


「昨日も話しただろうが。得点だけじゃなくてアシストやプレーも評価されたんだよ」

「へぇ~」

「まだ信じてねぇな」

「ああ、信じてない」


 まぁ、いいか。そんな事気にしても仕方がないし。

 山田達が来たのでそっちに移動し話をする。

 今日は球技大会の疲れが残ってるから、放課後は遊ばない事になってる。

 話をしておこう。

 と、思ったら山田もMVPの話しをしてきた。

 ほんとにMVP取ってるんだ……


 しばらく山田達とアニメの話をしていた所に、京子さんが教室に入ってきた。

 教室を見回し僕を見つけると突進してきて、僕の腕に絡みついて顔を押し付けていた。


「どうかしたの?」

「んん」


 大戸が近くに来て京子さんの事を心配して言った。


「服部がMVP取ったから今廊下の方にも女子が来てるんだよ。それで不安になってるんじゃないの?」

「京子さん、そうなの?」

「ん」

「大丈夫?ちょっと顔を上げるけど……」


 相変わらず腕に顔を押しつけて震えている感じだった。そういうのも可愛いな。

 ただ、そのままずっとしてもいられないので、空いている手で京子さんの顔を上げさせて、頬にキスをした……


「ひゃぁ?」

「京子さん、可愛いよ」


 周囲や教室の外でキャーキャー言う声が聞こえてきた。

 目の前に居る山田があきれたような顔をしているのが見えた。


「服部……目の毒だ。やるならよそでやってくれ」

「悪い。京子さんの緊急事態と言うことで目をつむってくれ」

「まぁ、いいけど。こっちはいいから一緒に居てやれや」

「ああ、また後で」


 京子さんの席に移動して、僕はそばにしゃがんで話す。

 周りや廊下の方はまだまだざわついている。別の意味でも注目されているらしい。

 先生が来るまでそばにいた。


 休憩のたびに京子さんのそばにいるようにし、放課後になったのでまた帰る準備をして京子さんの下に行った。

 吉村さん達もいた。


「今日はどうするのかな?問題なければ京子さんと一緒に居ようと思ってるんだけど」

「それなんだよね。こんな状態だから別の日にと思ってるけど」

「そうそう、一昨日の膝まくらが効いていないみたいだし、一緒に居てあげる方がいいかも」

「なんか子供みたいになってますしね。心配です」

「じゃあ、このまま一緒に帰るよ。そうだ、吉村さん」


 帰る前に吉村さんに伝えておかないと……


「何?」

「宮崎に吉村さんが悩んでるから話を聞くように言っておいたから」

「へ?何でまた?」

「昨日、相談にのるって話になったでしょ?

 あいつもどうしていいか分からないと、多分先に進めないから」

「え?細かいところまで言っちゃったの?」

「いや、全然言ってないよ?ただ悩んでるって言っておいただけ。アレでどこまで分かってるかは知らない。

 色々思う所を話してみたら?」

「うん、そうしてみる」

「じゃあ、渡辺さん達、吉村さんの事よろしくね」

「「OK」」


 これで心置きなく帰れる。

 そのまま京子さんの家に行き、夜まで一緒に居ることにした。

 ずっと、べったりくっついて、会社では出来る社員の飼い主と家事が万能な巨大な黒猫のアニメを観て過ごした。

 相変わらずくっついている京子さんに、京子さんのお母さんが「子供みたいね」と言ってみんなで笑った。




 で、日曜日も朝早くから京子さんの家に出かけたら、玄関を入ったらすぐに部屋から走ってきた。


「おはよ、京子さん」

「正直くん、おはよ」

「服部くん、おはよう。朝ご飯は食べてきた?」

「いいえ、心配だったんでいつもより早い時間に来たんです」

「じゃあ、食べて行って、普通のトーストだけど」

「ありがとうございます。夕飯は僕の方で作りますので」

「そう?悪いわね」


 そのまま朝ご飯を頂いた後、京子さんの部屋で昨日と同じようにべったりくっついて録画したテレビ番組を観てた。

 今日は、引きこもりの売れっ子小説家が猫を拾って飼い始める話とピアノが弾けなくなった世界的なピアニストとデブ猫の話の猫シリーズで行くことにした。

 お菓子も買い込んできたので、昼ご飯を間に入れてゆっくり腰を落ち着けて観続けた。



 そろそろ夕飯の食材の買い出しに行く時間になったので、京子さんと一緒に近所のスーパーに出かけた。

 近所のスーパーでは「高校生夫婦」と噂されている位なので、京子さんも安心できると思う。

 仲良くお店に入り食材を選んでいく。


「肉じゃがにするんだけど、付け合わせは何が良いと思う?」

「まだ結構暑いから冷や奴とかお浸しでいいんじゃないかな?」

「じゃあ、両方で。お浸しは小松菜辺りでいいかな」

「うん、それでいいよ」

「味噌汁は家にある残ってる食材でいいかな。何があったかな?」

「キャベツや大根は少し残ってたような……」

「じゃあ、その辺で適当に」


 レジのところでいつものように「相変わらず仲がいいわね」と言われ、京子さんが顔を赤くしてた。

 だいぶ京子さんの気分も戻ってきたようなので、明日は大丈夫かな。




 京子さんの家に着いてすぐに調理を始める。

 肉じゃがなのでジャガイモとにんじん、タマネギ、肉。あと、うちでは椎茸 (いつもの乾燥スライス椎茸を戻す)を入れている。白滝を入れるところもあるみたいだけど京子さんの家では入れないそうなので入れないことに。

 問題の肉について、うちというか自分のレシピではベーコンを使うことが多い。基本叔父さんのレシピがベースだけど、肉は牛や豚を使ったりするけどベーコンに落ち着いている。たまに鶏皮を使うことがある。くにくにとした感触がちょっといい。

 まだ使ったことはないけど、白モツもいいかと思っているけど肉じゃがではなくモツ煮込みになるのかもしれない。


 ジャガイモは皮を剥きやすいということだけでメークインを使っている。


「京子さん、ジャガイモもにんじんも一口大に切ってね。タマネギはくし切りで」

「うん。メークインってあんまり凹凸がなくて剥きやすいね」

「男爵より煮崩れもにしにくいしね。」


 ジャガイモとにんじんは切ったら電子レンジで火を入れておく。


 鍋にごま油を入れて、おろし生姜とおろしニンニクをちょっと入れて、食べやすい大きさに切ったベーコンを炒める。

 軽くカリッとさせてもいいし、そのままでもいい。

 そこに電子レンジで火を入れておいたジャガイモとにんじんを入れ炒める。

 そこに、椎茸とタマネギを投入して炒める。

 タマネギから水分が出るので、そのままフタをして時々かき混ぜながら蒸し焼き?蒸し煮?にする。水分が足りなければ、椎茸の戻し汁を少し入れる。

 タマネギがばらけるようになったら、塩コショウで軽くした味を付けておく。元々シチューを作ろうとして出来たのだからコショウが入っても問題ないだろう?

 しばらくして、椎茸の戻し汁を全部入れ、味付けにすき焼きのタレを使う。すき焼きのタレを鍋に投入した後、あらかじめ沸かしておいたお湯を入れて味を調整する。前は砂糖や酒、みりん、めんつゆなどで味付けしてたけど、すき焼きのタレだけで済むので便利。


「味付けは市販のすき焼きのタレだから簡単でしょ?

 後は薄めて好みに調整すればいいよ。今日のは濃い目だけど」


 そのまま弱火でこぽこぽ小さくゆっくり泡が立つような状態でしばらく煮る。そして火を止めて冷ます。

 時間があれば、冷まして煮て、冷まして煮てを繰り返す。冷ます段階で味がジャガイモなどに滲みていくので、ずっと煮ているより味が滲みやすい。

 食べる前にも一度温めて、食べやすい温度まで冷ましてから出せばOK。



 お浸しは鰹節やほぐしたカニカマを和えてもいい。

 うちではポン酢で食べているけど、同量の醤油よりは塩分が少ないので健康にはポン酢の方がいいらしい。ほんとはだしつゆの方が美味しいのかもしれないけど。




 夕飯の時間の前に一度温め、適温位になってから夕飯にした。

 肉じゃが、お浸し、冷奴、キャベツの味噌汁を出した。


「おお、美味しそうじゃないか」

「すき焼きのタレを使ってるんで、それなりの味にはなってると思いますよ」

「信用してるから気にしなくても大丈夫だよ」

「そうそう、美味しそうに出来てるじゃない。……ジャガイモも随分味が滲みてるわ」

「うん、簡単でいい味になるね。これなら自分でも作れるよ」

「じゃあ次は一人で作ってもらおうかな」

「そばで見ててくれるよね?」

「うん、いいよ」


 そのうち作ってくれるって。うれしいな。

 それに立ち直ったかな?

 明日、学校に行ってみないと本当に大丈夫かは分からないけど。

 明日は一緒に学校に行こうかな?


「京子さん、明日一緒に学校に行こうか?」

「いいの?」

「いいよ」

「じゃあ待ってる」


 宮崎にメールで明日京子さんと学校に行くことを連絡しておいた。

 明日早めに家を出るか。



岡田さんSide

 昨日からほとんど正直くん一緒にいてくれた。嬉しかった。

 あんなに不安になるとは思わなかった。

 でも、正直くんはずっと私のそばにいて、私を見てくれてた。

 明日は一緒に登校出来るし、頑張れると思うよ!


2025/09/02

現在次世代の話を連載中です。興味がある方はご覧いただければ幸いです。

「 遊園地デート?いえ、心霊スポットで私は除霊師みたいなことをしています。なぜか?」

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