9月18日 (日) ネコカフェにいこう、そして僕の部屋へ……
とある日、京子さんの家で動物のテレビ番組を視ていた時のこと。
「ネコカフェに行ってみたいにゃ」
「にゃ?」
食いつくところが違うのかもしれないけど、「にゃ」とか言われると可愛すぎるんだけど。
京子さんの方も急に顔が真っ赤になり、慌て始めた。
「ネコカフェに行きたいの?」
「うん、行ってみたい。ネコに触りたい。あの肉球でぷにぷにされてみたい」
「ああ、うん。いいけど、平常心を保てる?
あまり、構いすぎたりしちゃあいけないみたいだよ」
「多分……大丈夫」
ネコカフェか……行ってみたいとは思うけど、この辺にあったっけ?
検索すれば出てくるかな。
検索すると、僕の家より東側にある新しく開発されてる地域にあるみたい。検索でヒットしたお店は保護猫のネコカフェだそうだ。
ちなみに近くに保護犬のイヌカフェも系列店としてあるみたい。
口コミを見る限り評判もよく、猫も清潔に世話をされていて、メニューにあるスイーツも美味しいらしい。ただ、店員がコワモテらしく、丁寧な世話をしている所とのギャップも人気だそうな。
京子さんに見せて、ここに行ってみようかという話になった。
しかも、帰りにうちに寄ってみたいと言われた。
うーーん、掃除しないとなぁ。
とにかくネコカフェに行くのはいいが、その後うちに来るというのはまずい。
うちの母さんから情報をもらっているはず。部屋がどうなっているかは分かっていると思うのだが。
更に家族のいないところに連れ込むとか、精神的にやばい。いくらお互いに納得しているとはいえ、どうにかなってしまうかもしれない……
とりあえず考えないようにして、自分の平常心にかけるしかないか。
次の日曜にネコカフェに行く事にして予約を入れておいた。
その日までの数日、京子さんはテンションが高かった。
よほど楽しみなんだろうな。
「なあ、服部。京子のあのテンションはどうしたの?」
「なんか進展したの?」
「エッチなことしたんですか?」
「そんな直接的な事言われても……って、違うよ。
次の日曜にネコカフェに行くんだけど、随分楽しみみたいで」
「何?ネコカフェに行くの?」
「ああ、動物のテレビ番組見てて『行ってみたいにゃ』とか言うからさ」
「わあああ」
僕が吉村さん達と話してる内容が聞こえたみたいで、突然恥ずかしくなったみたい。
我に返った京子さんがこちらに来た。
「わあああ、何で言うかな?」
「ええ、可愛かったから」
「は?」
京子さんの顔が真っ赤だった。可愛いな。
「ははは、仲いいねぇ。ネコカフェ、行くんだって?」
「うん、猫を可愛がりに行くの」
「保護猫のネコカフェがあるから行ってみようかと。
スイーツも美味しいらしくて評判いいんだって」
「いいなぁ、私も猫を可愛がりに行きたいなぁ」
一応予約で最大4人までは入れる事になってるから、あと2人までは行ける。
ただ、僕達と行く事になるんだけど気にならないならなんだよね。
まぁ、そんな状態でイチゃついたりはしない……と思う。
「予約してるけど、最大4人まで行けるけど、ね?京子さん」
「う……ん、あと2人は行けるけど」
「行けるわけあるかぁ!二人のデートに付いて行くとかないでしょ!」
「そうは思ったけど、京子さんの友達だから誘っておかないといけないかなぁと」
「そんな気遣いいらない。寂しくなるだけじゃあ」
ということで、日曜になり心置きなく二人でネコカフェに来ました。
猫が清潔にお世話されているというだけに、外観も綺麗だった。可愛らしい店名のロゴもありいい感じだった。
中に入り予約した名前を告げると、店員がお店のルールを説明し中に案内された。
中には数匹の猫が自由に遊んでいて、向こうからこちらに興味を持って来てくれれば一緒に遊べるようになっている。一応アイテムもあるので、それで興味を引くのもありだった。
注文をしてしばらく猫達を眺めていたけど、京子さんがうずうずして落ち着きがなくなっていた。そして、猫のおもちゃで気を引こうとし始めた。
僕はそんな可愛い京子さんを眺めて楽しんでいた。
しばらくすると、なぜか僕の膝の上に猫が来て寝転がったので撫でていると、京子さんの頬が膨らんでいた。
「ぷーーー」
「これは猫の気まぐれってやつだから。しばらくしたら京子さんの方にも来るよ」
結局なかなか来ないので、僕が京子さんの横に移動し猫が来るのを待った。
待つことしばし、ようやく猫がまた僕の膝の上に来た。
僕が猫の喉をくすぐってるうちに、京子さんが猫の背中を撫でて楽しんでいた。
猫の方も安心してくれたのか撫でさせてくれていた。
京子さんも満足したところで、猫はすっと起き上がり離れていった。
「……うう、可愛かった。また来てくれないかな?」
「ゆっくり待っていようよ。別の子が来るかもしれないし」
飲み物を追加注文して時間一杯いることにした。
今度は小さい子が足元まで来てよじ登り始めたので、そっと抱えて京子さんの膝の上に乗せた。
猫はキョトンとした顔で京子さんの方を見ていた。
京子さんも顔を真っ赤にして震えていたけど、子猫の頭を撫でていた。
その間に猫用のおやつを注文して京子さんに渡した。
子猫が京子さんの手からおやつを食べ始めたら、京子さんは天にも昇るような顔をいていた……
「満足した?」
「うんうん、大満足だよ。こんなに猫を触れた事がなかったし」
「家猫でもないと触らせてくれないからね」
時間一杯猫と楽しんで、スイーツも堪能して、僕達はお店を出る事にした。
会計の時に何かお土産みたいなのはないかと尋ねたら、無いという話だった。ポストカードや写真集みたいなのでもあればいいのに、と話して外に出た。
「はーーー、満足した。また来たいな」
「いいよ。二人だけで来てもいいし、みんなで来てもいいし」
「うん、そうだね。次はみんなで来てもいいね」
「嫌がられなかったらだけどね」
その後、僕の家に寄ってから帰る事になってるから来たのだが……緊張する。
とりあえずリビングに通して、お茶を出す事にした。
その間、大人しくしていてくれるといいんだけどな。
「紅茶でいい?」
「うん、いいよ」
他の所に行かないよう話しをして牽制しておく。
お湯沸くまで京子さんのそばで待ち、手の届く場所に居た。
お茶を出し飲みながらお茶菓子をつまんでいた。
「男の子の一人暮らしなのに、綺麗に片付いてるね」
「そりゃあ、掃除したからね。特にリビングは綺麗にしてないと母さんがうるさいし」
「あとで正直くんの部屋を見せてね?」
「見るの?」
「聞いていた通りなのか気になる」
「……」
一応掃除はして片付けはしたけど、ものが多すぎて片付かない。
出来れば見せたくないのだが。
お茶も飲んで一息ついたので、京子さんの家に戻る前に僕の部屋を見せ……たくない。
「僕の部屋はまた今度にしない?」
「つぎいつ来るか分かんないし、今日見たい」
「仕方がないか」
僕の部屋の方に歩いて行き、扉を開けて見せた。
「はい、僕の部屋です」
「……違うよね?」
「え?」
「雰囲気が違うよ。パソコンもないし」
真琴の部屋を見せたんだけど、やっぱりばれるか。確かにパソコンがなかった。
疑われるな。
「仕方がないなぁ。こっちが僕の部屋です」
「ああ、うん、想像してたのに近い感じ。足の踏み場がないって話だったけど」
「そりゃあ片付けたからね。壁際に積んだだけだけど」
「パソコンも4台くらいあるし、テレビも大きいし。こっちの方が正直くんらしい」
デスクトップパソコンは4台だけど、京子さんの家に持っていったような小型のやタブレットが4台あるんだよね。常時使っているわけじゃないけど。
テレビも実はディスプレイで、直接テレビは見れないんだよね。
「散らかってますけどね」
「その辺は聞いてたから大丈夫」
「満足いただけましたでしょうか?」
「うん。そのうち片付けに来ようかなー」
「それはいいよ。自分でやるから、多分」
「くすくす」
そろそろいい時間なので京子さんの家に帰る事にした。
でも、京子さんが僕の服を引っ張った。
「どうしたの?」
「帰るのもうちょっと待って」
と言って僕にくっついて、突然唇にキスをした。
あまりに可愛かったったので、僕は京子さんを抱きしめ、しばらくそのままでいた。
「帰ろうか」
「うん」
これ以上二人きりでいると何をするか分からないし、当分京子さんをうちに呼べないかも。
岡田さんSide
今日はネコカフェで猫さんを満足行くまで撫でさせてもらった。
ああ、可愛かった。
正直くんが横に来てくれたから猫さんを撫でられたし、子猫におやつを上げられたし。
保護猫だからうちでお迎え出来ればいいんだけど、お父さんが猫や犬に嫌われているらしいからダメなんだって。お父さん自身は猫や犬が好きなんだけど。
また行きたいな。おやつもあげられればいいなぁ。
あと、正直くんの部屋が見れたけど、思ってた程散らかってなかった。掃除したとは言ってたけど。
でも、やっぱり今度片付けに行こうかな。
誰もいないから、またキスしても恥ずかしくないし。
2025/09/02
現在次世代の話を連載中です。興味がある方はご覧いただければ幸いです。
「 遊園地デート?いえ、心霊スポットで私は除霊師みたいなことをしています。なぜか?」
https://ncode.syosetu.com/n0014kk/




