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お家デート?いえ、彼女の家で僕は料理を作ってます、なぜか  作者: EPO
第6章 新学期が始まり、イベントが盛りだくさん

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9月13日 (火) 調理実習をクリアせよ……

 日曜に今週ある調理実習の予習を兼ねて、煮込みハンバーグを夕飯に作る。

 以前に約束してるのでこのタイミングで作ることにした。

 調理実習は、ハンバーグにポテサラ、味噌汁となっている。

 誰が何を作るかは班で決めていいみたいだけど、とりあえずメインのハンバーグは作れるようにと、今日京子さんに作ってもらう事にした。

 煮込み部分は僕の方で準備する。と言っても特別専用の煮込み用ソースを準備するわけではなく、ビーフシチューを使うだけ。



 ハンバーグの材料は挽き肉に卵、玉ねぎ、パン粉、牛乳、後調味料。

 少量のパン粉は牛乳を入れて軟らかくしておく。


「正直くん、玉ねぎはみじん切りでいいんだよね?」

「うん、玉ねぎの食感を残すなら大きめに、そうでないなら細かめに。

 個人的に生の玉ねぎは嫌いだから炒めてる。この辺も好みでいいよ」


 挽き肉は豚7、牛3がベストらしいんだけど、今回はスーパー任せの合い挽き肉。

 しっかりこねるんだけど、あまり熱が伝わらないように手早く白っぽくなるように。後、脂でベタベタになるので手袋しましょう。

 そこに卵、パン粉、玉ねぎ、調味料を投入して混ぜる。

調味料は塩コショウは基本で、ナツメグを入れると美味しいらしい、入れたことはないけど。


「ハンバーグの形を作るけど、小判型にして、両手の間をキャッチボールするよう投げて空気を抜いて。

 それから片面中央を凹ませて完成」


 後は焼くだけ。

 その前に煮込み用ソースを。

 肉無しのビーフシチューを作るので、ジャガイモ、玉ねぎ、······ニンジン適当なサイズに切って、ジャガイモとニンジンはあらかじめ電子レンジで火を通しておく。

 ジャガイモ、玉ねぎ、ニンジンを炒めて塩コショウして、あらかじめ沸かしておいたお湯を入れてしばらく煮る。

最後に市販のビーフシチューのルーを入れて完成。


「ハンバーグを焼くわけだけど、実習の予習なんで普通に焼くことにするよ。煮込みだと表面に焼き目を付けて煮込むといい」


 普通に焼く場合は始め強めの中火で焼き目を付け、火を弱めしばらく焼いてひっくり返す。また火を強めて焼き目を付けたらまた火を弱めて、フタをして焼き上げる。

 クシを差して肉汁が透明ならOK。


 ここに煮込み用ソースのビーフシチューを入れてしばらく煮込めば完成。

 煮込み用に焼いた時は、長めに煮込んでハンバーグに火を通す。


「はい、完成です」



「普通焼いて作った煮込みハンバーグなんで、ちょっと食感とか違うと思いますけど」

「そんな事気にしなくていいよ。十分美味しそうだ」

「そうそう、正直(まさなお)くん。おいしそう。

 食感が違うなら今度ちゃんと作ってみればいいんじゃない?

 その時は私が作るよ」

「そう?ありがとう。じゃあ食べよう」


 まぁ、プロの料理家でもないんでそんなに気にすることはないんだけど。

 どうせなら出来るだけ美味しくと思うと気になるんだよね。


「あら、やっぱり美味しいじゃない」

「うんうん、シチューも一緒だから2度お得って感じ」

「カレーなんかもありかな?」

「いいんじゃないですか。和風や中華いろんなのを試してもいいですね」


 これで京子さんの調理実習もなんとかなるかな。

 自分の事については心配してないけど。




 さて、調理実習当日。

 班編成は3人。僕と渡辺さんと山田。

 それぞれ1品受け持つ事になってる。渡辺さんがハンバーグ、山田がポテサラ、僕が味噌汁。


「服部がハンバーグじゃないのか?」

「出来る奴が作ったら実習の意味が無いだろ。ちゃんと見ててやるから、分からなかったら聞け。渡辺さんもそれでいいよね?」

「仕方ないよね、先生指示だし」


 そう、調理実習も1学期にも一度やってるので、先生がある程度出来る出来ないを把握してる。僕は出来る方に入ってる。

 なので、不安のある山田と渡辺さんの監督をしながら味噌汁を作れ、のオーダーを受けている。

 しかも、「ただの豆腐やワカメの味噌汁じゃあつまらん」という事で豚汁を作れとなっている。クラスで出来る奴何人かはそう指示してるとか。


 食材切る前にまず米を研いで炊飯器にかけることまではやった。

 マンガなんかでおかずが出来たけど、ご飯が炊けてなかったとかよくある話だし。


 まずは食材を切ろう。

 渡辺さんは玉ねぎのみじん切り。半分に切った後、頭の方を取り除く。

 繊維に沿って縦方向に切れ込みを適当な間隔で入れて、その後横方向に同じ間隔で切っていく。本当は半分に切った切断面に並行に切れ込みを入れる方がいいんだけど、危ないからなし。


 山田はジャガイモの皮を剥いて、適当な厚さにスライス。今回はは皮を剥きやすいようにメークインにしている。男爵の方がホクホクになるので良いのかもしれないが。

 玉ねぎ、きゅうりは薄くスライス。玉ねぎは水にさらして、きゅうりは塩を振りかけておく。

 ニンジンは適当な大きさでいちょう切りに。ジャガイモと電子レンジで火を通しておく。


 僕は大根を短冊切りに。椎茸は乾燥スライスのをお湯で戻す。芋類はうちではサツマイモを使うけど食べやすいサイズで角切りに。

 サツマイモは電子レンジで火を通しておく。豚肉も食べやすいサイズに。


「山田、渡辺さん。玉ねぎは包丁は押して切るんじゃなくて引いて切ってね。目がしみにくくなるから。

 包丁も切れ味が悪いとしみやすくなるよ。

 事前に電子レンジで軽く火を通すとしみなくなるらしい、やったことはないけど」

「分かった」


 このタイミングで炊飯開始。


 こちらはもう食材を切ったので、サツマイモは電子レンジに放り込んだ。

 大根をごま油で炒めてしんなりするまで火を通し、戻した椎茸と電子レンジで火を通したサツマイモを入れて、更に炒める。

 肉は先に炒めてもいいし、煮ている時に入れてもいい。

 沸かしておいたお湯を入れ、しばらく煮てアクを取る。

 その後、火を弱めて味噌を溶き入れて味を調整。面倒なので出汁入りの味噌を使っている。

 沸騰しないようにしばらく煮て、火を止めて冷ましておく。


 僕の分はもう終わったので、山田と渡辺さんの監督をする。

 渡辺さんは玉ねぎを切り終わってるので、後はちゃんと混ぜこねて焼くだけ。


「渡辺さん、手袋持ってきてる?ないならこれ使って。手は流水で冷やして手早く混ぜてね」


 焼くまでは聞かれないうちは放置で。


 山田は······まだ食材を切っている途中。

 玉ねぎときゅうりはスライスなんでそれぞれ下処理までしている。

 ジャガイモの皮むきに苦戦中。


「山田、ジャガイモの頭とケツを切って、縦に皮剥いて。凸凹は無視して少々厚めに皮を剥いてもいいから。ニンジンはやっとくよ」

「助かる」


 切ったジャガイモとニンジンは耐熱容器に入れてラップをかけ、電子レンジに入れ火を通す。

 火を通したジャガイモは山田にマシャーで潰させていく。ジャガイモ感がある方がいい人はしゃもじかなんかで様子を見ながらつぶしていくといい。

 水気を切った玉ねぎときゅうり(塩は洗い落としておく)、ニンジンを入れて混ぜ、塩コショウをしてさらに混ぜさせた。

 後は冷めるまで何かで扇ぐなり冷蔵庫に入れておくなりしてから、冷めたらマヨネーズを入れて混ぜるように指示しておいた。



 渡辺さんがまだ成形中だったので、京子さんのところに行ってみた。


「京子さん、うまく出来てる?」

「うん、この間教えてもらった通りにして、後は焼くだけ」

「ならよかった。こっちは今渡辺さんが成形中」

「正直くんは何作ってたの?」

「先生の指示で、二人の監督しながら豚汁作ってた」

「豚汁、いいなぁ」

「そのうち作るよ」


「服部、いちゃいちゃするな」

「え?普通に会話してるだけじゃん、大戸」


 普通に会話してるだけだよね?

 特にべたべたくっついたりしてないし。


「もう、会話が普通の夫婦みたいなんだよ」

「悪い」

「ほんとはそう思ってないくせに……」



 大戸に精神的に迷惑がかかりそうなので退散し戻ってきた。

 渡辺さんがハンバーグの成形終わらせていたので、そろそろ焼こうか。


「渡辺さん、成形できたみたいだから焼いていこうか」

「……うん。でも焼くのって難しいんだよね?」

「強火にして焼かなきゃいいんだよ。まず、中火でしばらく焼いて焼き目が出来てきたら弱火にして」

「……うん。」

「服部、弱火にして焼けんの?」

「じっくり火を入れるから弱火でいいんだよ。強くすると中まで火が通る前に炭になるから」


 時々渡辺さんが焼いている面を確認して、良さそうなところで弱火にしていた。

 そのまましばらく焼いていこう。


 しばらくたったので渡辺さんにひっくり返させた。程よく焼き目がついているので大丈夫そうだ。

 反対面も一旦中火にして、同じように焼き目がついたら弱火にして蓋をさせた。

 とりあえず5、6分して串を刺してみてもらったら、透明な肉汁が出てきたので中も大丈夫そうだ。

 もうちょっと焼いてから皿に乗せる。


 豚汁も温めて、ポテサラもちょうど冷めたのでマヨネーズで和えて完成させ皿に乗せた。

 これでうちの班は完成した。

 先生を呼んで確認してもらい、合格をもらった。細かい評価は教えてくれないが。


「服部の家の豚汁は里芋じゃなくてサツマイモなのか?」

「そうですね。祖母のころからそうらしいです。サツマイモの甘みと味噌の塩味がいい感じになって僕は好きですけど」

「確かにな。大根も椎茸も味が染みてるし、よく出来てる」

「大根は冷ますことで味が滲みますからね。椎茸は元々乾燥椎茸なんで」

「分かった。他の山田や渡辺のもよく出来てるし、よくやった」


 そのあと、他の班のも先生が見に行って、京子さんのところも終わったようでこちらに見に来た。


「豚汁、味見させて」

「はいはい」


 僕のお椀を渡して味見て、満足いく味だったようだ。


「おいしいね。うちでもよろしくね」


 と言って去っていったが……

 山田と渡辺さんがあきれたようにこっちを見ていた。ついでに言うと周りの他の班の人も同様だった。


「なんか、さらっと自分の食べるの渡して京ちゃんが食べてるんだけど」

「服部、そのお椀で自分も食べるんだよな?」

「そうだけど?」

「……もうマジで夫婦って感じだな」

「そう?なんか照れるなー」

「わざとやってる?」


 まぁ、そばにいるのが山田と渡辺さんだし、わざとやってたりはするけどね。

 でも、最近割とこんな感じで京子さんの家ではしてるんだよね。



 その様子を見て周りがまたざわついてきたので、先生が注意し一旦収まったけど教室に戻ったらざわつきそうだ。

 多分、大戸もこっちを見てただろうから、なんかごめん。


 そのあと、みんなで作った料理を食べた。

 僕は京子さんのハンバーグを少しもらって食べたけど、うん、おいしかった。

 山田のポテサラも、渡辺さんのハンバーグも十分うまく出来てた。

 うちの豚汁は吉村さん達や西川達以外もなぜか味見に来た。意外に好評だったらしい。


 これで2学期の調理実習はクリアできたようだ。


誤字訂正

182行目:「服部、そのお椀で自分もだべるんだよな?」

  → 「服部、そのお椀で自分も食べるんだよな?」



2025/09/02

現在次世代の話を連載中です。興味がある方はご覧いただければ幸いです。

「 遊園地デート?いえ、心霊スポットで私は除霊師みたいなことをしています。なぜか?」

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