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お家デート?いえ、彼女の家で僕は料理を作ってます、なぜか  作者: EPO
第5章 祖父母の家にて

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8月15日 (月) 祖父母の家から家に帰る……

 今日はもう家に帰る日だ。

 京子さんも楽しんでもらえたみたいだし、うちの母さん達も十分話せて満足しただろう。

 次は正月にうちに連れて来いとか言われそうかな。逆に京子さんの家にずっと行ってそうな気もしなくもないけど。


 昼前にはここを出て帰ることになってるけど、引き留めてきそうだな。

 まぁ、帰るのを延期するのは無理だから。


 とりあえず起きて朝飯の準備。

 トーストとスープとコールスローサラダで。

 スープは、ベーコンと玉ねぎのスライスを炒め軽く塩コショウして下味を付け、お湯を入れてからコンソメスープの素を入れて完成。

 コールスローサラダはキャベツの千切りと適当な野菜で。今日は解凍した冷凍粒コーンと小さめにカットした角切りトマトをあわせて、マヨネーズで和えただけ。ヨーグルトを混ぜたりもありかな。

 これ以上は面倒なのでやらない。


 みんなが起きて来たので、各自トーストを焼かせながらスープとサラダを出す。

 物足りなさそうに食べているのが目に見えて分かる。

 今日はもう帰る日なんだから凝ったものは作らないよ。


 僕も朝食を済ませ、京子さんと畑仕事をしているじいちゃんのところに行った。京子さんはまだ畑を見ていないので帰る前に見せておきたかったから。

 今日帰る事を伝えたら、「京子さん、気をつけて帰りなさい。また来てくれると嬉しい」と言っていた。京子さんも「また来ます」と答え、一緒に家に戻った。


 帰る準備を整え、直や真琴と話す。


「真琴は来年、どこの高校受けるんだ?」

「お姉ちゃんと同じところにするつもり」

「ということはうちの高校か……成績は大丈夫か?」

「大丈夫なはず」


 はず……とかじゃあダメだろ。

 京子さん的には「お姉ちゃん」と呼んでくれる真琴が、同じ高校に来てくれると嬉しいだろうからなぁ。


「ちゃんと受験勉強しとけよ?」

「まーくんは勉強してなかったよね?」

「普段ちゃんと勉強してたからだろうが。定期試験もそれなりにちゃんと点を取ってたぞ?」

「……」


 勝った。普段の授業で大体頭に入ってたから、宿題くらいしかやってなかったけど。

 うちの妹が定期試験でどの程度点を取ってるのか知らないけど、ちゃんと勉強してるんだろうな?


「真琴ちゃん、勉強頑張ってね」

「うん、頑張る」


 京子さんの声援は効果がありそうだけど、どれだけ持続するかな。



 さて、もう時間になったので帰りましょうか。

 ばあちゃん達に帰る事を伝え、外に出た。


「京子ちゃん、また来てね」

「はい、また来ます」

「じゃあ帰るよ」

「気をつけて帰るのよ、京子ちゃんと仲良くね」

「分かってるって」



 それからバス停まで田んぼの中の道をゆっくり歩いて行った。

 直と真琴も後ろから付いて来る。

 向こうには行きと同じく青天にきれいな入道雲が見える。

 田んぼを風が渡り、稲が揺れ、涼しい風が吹き付けてくる。


「もう、帰るんだね」

「そうだね。また来ればいいよ。近いんだから。

 ただ、うちの母親達はいないけどね」

「ん」

「帰りにまたいいもの食べていこうか」

「いいよ、悪いから」

「また、うちの母さん達から渡されたんだよ」


 後ろで直や真琴が「私も食べたい」と喚いてるが無視する。

 バス停に着いてまだバスが来るのに時間があるので、京子さんは直達と話していた。

 しばらくしてバスが来たので別れを告げる。


「またな、真琴は勉強しろよ?」

「また来ますね」

「「またね」」



 バスに乗り駅に向かって走り出す。

 隣に座った京子さんが僕の肩に頭を乗せて来た。

 そんな可愛い仕草でこちらにもたれかかり、京子さんはつぶやく。


「服部くんのおばあさんの家での夏休みが終わっちゃった」

「楽しかった?」

「うん、楽しかった」

「それなら良かった」


 うちの母さんが暴走しないかが心配だったけど、特に問題はなかったようだ。

 ただ、僕の恥ずかしい事は京子さんに漏れているだろう、確実に。

 この後吉村さん達にも漏れるんだろうな。



 駅に着いて土産物をのぞきに駅前のデパートへ行ってみるが、地元の土産物コーナーと内容的に変わり映えしない。


「うーーん、あまりこれといったものがないなぁ。

 京子さんとこの好きなものって何?」

「うーーん、お菓子がやっぱり喜ぶかな。でも、この間服部くんが持ってきたようなのも喜んでたし」

「じゃあ海の物で何か探して買っていくかな」

「私が買ってくんじゃないの?」

「京子さんは別に土産を買って良いと思うよ?」


 僕の方はまたご飯のお供になりそうな魚介系の瓶詰めを、京子さんはこっちの方の名産の果物を使ったお菓子を購入して帰る。

 あまり以前のと代わり映えのないお土産だけど、喜んでくれると嬉しいけど。



 行きにも寄ったコーヒースタンドで飲み物をテイクアウトし、駅に戻って電車が来るのをホームで待った。

 特にトラブルも無く、京子さん的にも問題なくばあちゃんの家から帰れてほっとした。

 色々楽しんではもらえたようだけど……


「うちの母親はどうだった?見た感じ仲良くしてたみたいだけど」

「いいお母さんだよね。優しかったし、いろいろ気を使ってくれてたし」

「そう?僕にはほとんど気を使ってくれてなかったようだけど」

「いつも通りになるように気を使ってたと思うよ?確かに扱いが雑かもしれないけど」

「かもじゃないよ!」


 いつも通りとかってほんとかなぁと思うけど、まぁうちの母さんの評価はいいみたいだから安心かな。

 三月くらいまではほとんどこっちには帰ってこないから会うこともないかもしれないけど、帰ってきたら会えるようにセッティングしないといけなくなりそうだ。


 電車も来て乗り込み、地元に帰ればこの小旅行も終わり。

 昼食を取ってから京子さんの家に帰り……


「ただいま戻りました」

「ただいま」

「あらあら、お帰りなさい。楽しかった?」

「うん!流星群も観れたし、景色も良かったし、皆さん優しくて楽しかったよ」

「良かったわね。服部くんも中に入ってゆっくりして行って」

「はい」


 荷物を京子さんの部屋に置いて、土産物だけ持ってリビングに戻りお茶をしながら土産話に花を咲かせた。

 途中から京子さんのお父さんも加わり、田舎の風景の話や流星群の話、五右衛門風呂に入ったとか、うちの母親や妹達の話まで色々と話せるだけ京子さんが一人で興奮気味にしゃべっていった。

 落ち着いているように見えたけど、内心楽しくて興奮してたのね。それはそれで可愛い。


「流星群なんか観れるのかい?」

「この辺より全然街灯が少ないんで観れるかなと思って。昔、正月に別の流星群を観たことがあったんですよ。

 あの日、たまたまスマホ観たらペルセウス座流星群の記事があったから観れたらいいかな位だったんですけど。

 ただ、夏なんで夜に蛇が出てくるから、元々企画してはなかったんですよね。」

「蛇?」

「行くときバスを降りてから言ったでしょ?」

「……忘れてた」

「妹達もいたし、騒がしくしてれば出てこないかなぁと思ってはいたけど」


 今頃、京子さんはびびってしまったらしい。出なかったし、結果オーライという事で。

 色々と話をしてお土産も渡し、夕飯もごちそうになり緊張の三日間が終わった……


2025/09/02

現在次世代の話を連載中です。興味がある方はご覧いただければ幸いです。

「 遊園地デート?いえ、心霊スポットで私は除霊師みたいなことをしています。なぜか?」

https://ncode.syosetu.com/n0014kk/

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