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お家デート?いえ、彼女の家で僕は料理を作ってます、なぜか  作者: EPO
番外 卒業後

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大学2年目冬 合コン!……

 大学生活も1年半が過ぎ、授業も慣れたし交友関係も広がった。更に後輩も入ってきた。

 サークル活動は未だにしてはないけど、サッカー、フットサル、バスケ以外にもお呼びがかかり参加したりすることも増えた。必ずしも全部上手く出来るわけではないけど。

 実はオタクな事が知られ、オタクなサークルからも声がかかることも。


 それ以外はいつもと変わらず京子さんと過ごすことが多い。時間が許す限り一緒にお弁当を食べたりしてる。

 ただ、一緒にお弁当も食べて、お互い指輪をはめてもいるのに、未だに京子さんにちょっかいをかけてくる奴がいる。

 それだけでなく、僕の作ったお弁当にちょっかいをかけてくるいつものチャラいあの男も、まだ僕の回りにいる。




 そんなある日、縁のあるフットサルサークルのメンバーから合コンに来てくれと頼まれた。

 合コンには当然行ったことはない、京子さんがいるし。

 人数あわせで来てくれよ、と言われても断っているのだが、今回はしつこい。

 同じ科目を履修している事が多い奴だから、ことあるごとにこっちに頼んでくる。

 さて、どうしようか?


「服部、合コンにいくのか?」

「おお、大戸。いや行くつもりはないんだけどしつこくてさ。人数あわせって言うから大戸が代わりに行かない?」

「行かねぇよ。河野さんがいるんだから、疑われるようなことはするか!」

「だよな?委員長は行かない?」

「未だに委員長で固定されているのか?俺の呼び名は。俺も行かないよ。彼女がいるんだし」


 そりゃあそうだよな。僕だって京子さんがいるから断りたいのに、彼女のいるこの2人も行くわけはないか。

 でも、いつまでもしつこいんだよな。人数あわせなら他の奴でもいいだろうに。


「しつこいからどうするかな……勇にでも行かせるか?」

「それはそれで後から苦情が来るんじゃねぇの?」

「いいよ、それくらい。そしたら誘ってこなくなるかもしれないし」

「まぁ、そうだな。それもいいか」


 実際、他にもしつこく頼んでくる奴がいたから、代わりに勇を送り込んだことがある。

 大戸に「女なんだから、もしお持ち帰りされたらどうすんだ?」と言われた。

 でも、やっぱり合コン相手の女子達に人気があって、勇がその女子達全員をお持ち帰りしたらしい。といっても肉体関係を持ったわけではなく、家で楽しく話をしただけらしいけど。

 それでもこちらの頼んできた男側からは散々苦情を言われた、泣きながら。

 流石にそいつらにはもう同じ事はしないけど、他の奴らにはいいかなと思ってはいる。


「まぁ、京子さんに相談してみるか……」

「岡田さん、嫌がるだろ?」

「まあね」




 夕方バイトも終わり家に帰る。

 家といっても京子さんの家にだ。高校3年の冬休み辺りからだから、そろそろ2年ほど住んでる。


「ただいま」

「正直くん、お帰り。今日の夕飯は私が全部作ったよ」

「それは楽しみだね。でも、僕が夕飯作れなくてごめんね?」

「いいんだよ。バイトに行ってたんだし、私の方が手が空いてたんだから作るよ」

「ありがとう。休みの日は美味しいの作るから」

「うん、楽しみにしてる。チュッ」


 最近バイトの時間もあって夕飯を作ることが少なくなった。

 優子さんは「いいよ、その分京子が作ってくれてるから」って言ってくれてる。その分学校が休みの日は夕飯を作るようにしている。

 けど、バイトの方も休日に僕をシフトを入れたいらしいから困ってる。今のところ断ってるんだけど。


「京子さん、ちょっと相談なんだけど……」

「何?正直くん」

「いやぁ、合コンに来てくれってしつこいのがいるからどうしようかと思って。

 また、勇を送り込もうかとか考えてるんだけど」

「前に泣いて苦情を言いに来た人がいなかったっけ?」

「そうなんだよね。同じ奴じゃあないからいいかなと思ってるんだけど」


 断るためなら何でもするつもりだけど、相手が泣くのは気持は良くないことはある。

 でも、京子さんを泣かすことは絶対にしたくない。


「正直くん、合コンに行かないのかい?」

「そのつもりですけど、しつこいんで」

「1度くらいは行ってみてもいいんじゃないか?酒も呑める年齢になったんだし。うちでたまに晩酌に付き合ってくれてるけど、他の人と飲んでみるのもいいぞ?」

「そうよ。たまには友達とか知らない人とも飲むのは面白いと思うわよ?」

「どうしましょう?京子さん」

「うーー、行ってもいいけど指輪はちゃんと着けてね?後、結婚してることを言う事。お持ち帰りされないようにね?」

「分かった。とりあえず今回だけ参加するよ」


 ということで参加する事になってしまった。

 大輔さん達的には経験しとけってことなんだろうけど、京子さんが不安にならないといいなぁ。




 次の日に合コンに出席することを伝えた。

 日程は追って連絡するそうだ。

 人数合わせだったんじゃないの?

 日程が決まってなかったのなら、他の人が決まってからで良かったのでは?


「服部、合コンに行くのか?」

「ああ、行くことになった」

「岡田さんがよく許可したな?」

「それは京子さんのお父さん達が1度は経験しとけって」

「へぇ。まぁ、確かに経験しておいて損はないのかもな?」

「そうかもしれんけど、京子さんを不安にさせてまですることじゃないだろ?」


 そこなんだよな。不安にさせるなんてのは嫌なんだけど。

 まぁ、指輪もして結婚してるって言えば問題はないはず。


「ま、気を付けてな。服部」

「ああ」




 合コン当日……飲み屋の前で待ち合わせ。

 男の方はフットサルサークルの3人と僕の4人、女子は別のフットサルサークルの人達4人だった。

 僕以外のフットサルサークルの3人とは面識があるようだけど、僕は知らない人達だった。

 揃ったので飲み屋の中に入っていった。


「じゃあ、合コンを始めますか。グラスを持って……乾杯!

 まずは自己紹介でも」


 まずはこちらの男共の方から自己紹介していく。

 フットサルのメンバー3人が自己紹介していくが、相手の女子はどうも知っているようだった。なら僕じゃなく相手の知り合いを連れてくればいいのに。

 で、次は僕か。


「こいつ等と同じ大学の服部です。

 結婚してます」


 指輪を見せて自己紹介した。


「服部、お前2年だよな?同い年だったよな?」

「ああ、同い年だよ。ストレートで合格したけど」

「ならなんで結婚してんだよ。もう子供がいるとかしないよな?」

「いないよ。入籍してるだけ。

 ただ、僕達と同じ歳の時に子供がいた先輩はいるけど」

「「「すげぇ」」」


 でも、女子の方がなんか落胆してるけどなんで?

 始めて会ったはずだし、こっちの事は知らないだろうに。


「ははは、もう失恋か」

「「「うるさい!」」」

「私は橋本だ。彼氏がいるよ」

「そうなんだ。彼氏さん、何やってる人?」

「近くのパソコン関係の専門学校に通ってるよ。3Dのモデリングとか動画習ってるって」

「そこなら高校の時の友達が通ってるし、今の大学に行かなかったらそこに行こうかと思ってたんだよね。

 紹介してくんない?自分でも同じ事を勉強してるんだけど、コツとか教えてもらえたら助かるんで」


 自分で勉強してるとコツとか分からないしな。

 その辺教えてくれるやつがいれば助かる。

 ついでに山田と知り合いだったら面白いんだけど。


「聞いてみるわ。で、そっちの奥さんってどんな人?」

「この人が奥さん。高校の同級生」

「へぇ、可愛い子だね。紹介してよ」

「いいよ。じゃあ、連絡先。都合のいい日ならうちの奥さん連れてくから」

「OK」


 京子さんに会いたいんだからいいでしょ。

 こっちは彼氏さんに3Dのモデリングとか動画の作成ソフトの使い方のコツを教えてもらえると助かる。


 他の合コン参加者が何故か唖然としてた。

 まあそうか。2人でいきなり話してたからか。


「あっ、すみません。途中で遮っちゃって。続いてどうぞ」

「私は……」


 とりあえず自己紹介をみんな済ませて、飲んだり食べたりしながら話し始めた。

 居酒屋自体は始めてではなく、大輔さん達と京子さんとでたまに行くことがある。居酒屋の料理は家庭料理的なのが多いから、自分の作る料理と比べてしまう。

 料理の事を考えてたら、声をかけられた。


「服部さん、本当に結婚してるんですか?」

「はい、結婚してますよ」

「服部くん、この子達ね、前にフットサルで対戦した時に君に目を付けてたんだよ、すごく上手いから」

「そうなんだ。でも、フットサルに参加した時はうちの奥さんも一緒だったはずなんだけど」

「服部、あの子が奥さんなのか?一緒に参加してたから、仲のいいフットサル友達なのかと思ってたけど」

「大学でも一緒に弁当を食べてたし、2人共指輪もしてただろ?」


 せっかく仲のいいアピールしてたんだから気付けよ。

 そうすれば彼女達がこんなに落ち込むこともなかったのに。


「服部さん、お弁当って奥さんの手作りなんですか?」

「2人で作ってますよ。高校時代は僕がメインで作ってたりしてましたけど、今は一緒に作ってますね」

「服部くんは料理男子なんだ?」

「母親が仕事で忙しかったし、叔父さんに仕込まれてね。料理が出来たから奥さんの両親にも気に入られたし、出来るようになってて良かったよ」

「うちの彼氏も料理出来るよ。美味いよ」

「そうなんだ。それならレシピの交換とかしたいな」

「それも聞いとくよ」


 大学のとは違う友達が出来そうだ。

 山田も知ってるようなら3人で遊んだり、京子さんや渡辺さんも一緒に6人で遊ぶのもいいか。

 でも、合コンはどうかとは思うけど、飲み会に参加するのは経験して良かったな。


 その後は橋本さんと話すことが多かったが、他の女子もその会話に混ざる感じで話していた。

 こちらのフットサルのメンバーは、なかなか会話に混ざれず取り残されていた。元々僕を餌に女子を呼んだんだから仕方ないか。

 おこぼれをとか思ってたんだろうけど、僕が結婚してても相手をしてもらえないとか不憫というか自業自得というか……


「そういえば、服部くんは2、3年前もフットサルやってなかった?」

「ああ、あの時もメンバーが足りないからって奥さんの友達のチームでプレーしてたことがあるよ」

「やっぱり。見覚えがあるなぁとは思ってたんだけど。

 あの時も上手い奴がいるなぁって彼氏と言ってたんだよ」

「服部、その奥さんの友達紹介してくれ!」

「無理だ。今大阪に行ってるし、男と同棲してるから。相手は僕の幼馴染だけど。」

「くっそー」


 橋本さんと彼氏さんは相手チームにいたのか。

 世間は狭いな。


 時間も大分経ち、こっちのメンバーが結構酔ってきたのが分かる。

 泥酔まではいかないけど、ちゃんと帰れるのか気になり始めるくらいには呂律が回らない感じだ。


「服部ぃ、友達にかわいい感じのぉ男がいたよな、男の娘みたいな。

 あれも彼女?」

「おい、飲み過ぎじゃないか?」

「男の娘!?服部さん、紹介してください!」

「「私も!」」

「そっちも酔ってる?」


 多分、いや確実に勇のことだな。実害はないと思うから紹介してもいいけど、男じゃないよ?


「紹介してもいいけど、男の娘じゃないよ?女だよ。

 悪いやつじゃないけど面倒なことになるかも」

「「「それでもいいです!」」」

「服部くんにそんな女友達がいるんだ?奥さんは知ってるの?」

「知ってるよ、仲が良いし。幼馴染なんだけど、下手したらそいつと結婚させられるところだったけどね」

「面白そうだね、その話。いい酒の肴になりそうだ」

「「「うんうん」」」


 結局、勇の事を根掘り葉掘り聞かれて、女子は楽しんで聞いていた。

 紹介するのは問題ないけど、回りの取り巻きに見つかると面倒かもね。


 そうすると男の方から


「服部、その子はフリーなの?」

「男がいるかという意味ではフリーだよ。けど、回りに女の子が多いから」

「そうか、フリーなら紹介して」

「紹介してもいいけど本当に面倒なことになっても知らないよ?

 大学にいる間女の子が寄り付かなくなってもしらないからな」

「うっ、そんなことになるの?」

「回りにいる女子次第だと思う。女子なら多分そこまで面倒なことにはならないと思うけど」




 最後には勇の話で盛り上がり、合コンは終わった。

 相手の女子達は僕と仲良くなってあわよくば付き合いたいと思ってたらしいけど、その目論見は失敗に終わった。

 それでもそれなりの知り合いにはなれて満足してくれたようだ、勇を紹介することも約束させられたけど。

 僕的には趣味の合う男友達が増えそうだというところは良かった。

 連絡先も交換したから、相手が了承してくれると嬉しいね。




「ただいま」

「おかえりなさい。くんくんくん」

「匂いが付いてる?」

「うん。そんなに女の子と仲良くなったの?」

「まぁ、1人はね。今度彼氏さんを紹介してくれるように頼んだ」

「はぁ?何それ」


 まぁ、そう思うよね?

 そのままリビングの方に行って、京子さんと大輔さん達と合コンの話をした。


 合コンは向こうの女子に僕を紹介するように、うちのフットサルサークルのメンバーにお願いして催されたこと。

 最初にちゃんと結婚していると宣言したこと。うちのメンバー自体が驚いてたし、相手の女子がそれでいきなり落ち込んだこと。

 相手の女子、橋本さんも人数あわせで彼氏持ちなのに来ていて、彼氏が山田と同じ専門学校に行ってること。

 僕がその彼氏を紹介して欲しいと頼んだこと。その女子が京子さんを紹介して欲しいって言ったこと。

 ついでに女子に勇を紹介することになったこと。

 などなどを話した。


「やっぱり正直くんはモテるんだから。指輪だけじゃあ効果薄いのかな?」

「そういう合コンなら僕だって断るよ?」

「ほんとに正直くんは人気があるんだね」

「頼られたりとかで人気があるのならいいですけど、京子さんがいるから女子にモテても嬉しくはないですよ」

「正直くん、ほんと?」

「うんうん」


 他の女子に目移りしないよ?せいぜい友達付き合いならまだいいけど、恋愛感情とか言われても困る。

 京子さんがいればいい。


「でも、彼氏さんを紹介してって?」

「ああ、その彼氏さんが3Dのモデリングや動画の講義を受けてるらしいから、コツなんかを聞けたらと。

 あと、料理も出来るんだって!レシピの交換とか出来ればいいかな」

「そうなんだ。正直くんらしいというか……でも、女子がそうじゃなくて良かった」

「それで橋本さんが京子さんを紹介して欲しいって。だから京子さんの都合も合わせて4人で会えればと思ってるんだけど……ダメ?」

「なんで私に会いたいのかな?」

「橋本さんもフットサルやってるからフットサル仲間って感じで会いたいんじゃないかな?」

「ふーーん。正直くんと一緒ならいいよ」


 という事で、始めての合コンも無事に終わった。

 その後は普通の飲み会にはたまに顔を出すようになった、京子さんと。



後日談

 橋本さんとの件も、京子さんが会って仲良くなって意気投合していた。

 橋本さんの彼氏さんと僕も仲良くなった。山田とも仲がいいそうだ。

 その後、橋本さん達とは永い付き合いになっていた。


 勇については合コンに来た女子に紹介したらやっぱり大人気だった。そして、また取り巻きが増えた。

 僕がフットサルに呼ばれると勇まで着いてきて、女子に人気のせいで僕が双方のフットサルサークルの野郎共に文句を言われるようになってしまった。



2025/09/03

現在次世代の話を連載中です。興味がある方はご覧いただければ幸いです。

「 遊園地デート?いえ、心霊スポットで私は除霊師みたいなことをしています。なぜか?」

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