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お家デート?いえ、彼女の家で僕は料理を作ってます、なぜか  作者: EPO
番外 卒業後

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大学1年夏 新婚旅行?……1

 大学に進学して早4ヶ月、特に問題も無く生活している。

 大学には受ける授業次第で、京子さんと一緒にバスに乗って通っている。

 午前中は僕は授業がなくても京子さんと大学に行き、あの先生の研究室で暇つぶしをしていたりする。

 そして、お昼は一緒に大学のラウンジで一緒にお弁当を食べている。

 ついでにいえば、模試の頃から僕の弁当を食べていったチャラいあの男も同じ大学に合格していたようで、ラウンジで京子さんとお弁当を食べているとよくたかりに来るようになった。もう、諦めたらしい。


 他にはサークルもあるけどそちらは特には入らず、時間がある時に時々お呼ばれしてフットサルやバスケなどをしていた。

 高校時代の球技大会のことを知っている人がいたり、何度か頼まれて参加したフットサルの対戦相手に同じ大学の人がいたりで、しばしば京子さんと参加して汗を流した。

 人手不足、戦力不足の時に重宝がられ誘われはしたけど、サークルに入るのは全部断ってきた。


 そして、高校とは違う授業風景に戸惑いつつも、授業はそつなくこなしてきた。

 大戸や委員長と同じ授業は多く、結構頻繁に会う。京子さん、勇と同じ授業もあるのでたまに教室で会うこともある。

 ただ、勇はここでも女子に人気があるのだが、僕の隣に座るため一部の女子に睨まれてしまう。流石に中学の時のように人気の少ない所に呼び出しを食らうような事は無かったけど。

 でも、京子さんが隣でくっついている事が多いから、そろそろ分かって欲しいところなんだけど。


 それ以外に、レポートの提出などいろいろ忙しかった。


「京子さんの方もレポートは終わった?」

「うん、終わった。でも、これから定期試験があるんだよね?」

「あるよ。違う科目もあるから教えられない所もあるけど」

「うへぇ、夏休みまでまだまだだね」


 更に夏休み前の2週間弱の試験期間、全部の科目を受けるわけではないけどそれでもなんとか定期試験を乗り切った。

 やっぱり高校よりは大変だった。


 バイトも朝のバイトを辞めて懐が寂しくなっていたけど、大学生活に慣れるまではと控えていた。

 ようやく慣れてきたのでバイトをする事に。

 京子さんの家の近くに出来たファミレスで募集していたので、そこで京子さんの精神的に問題ない程度の時間シフトを入れて働いている。

 基本は厨房にいて調理担当だけど、ホールが忙しい時はコックコートのままホールに出る事がある。そんなバイトだった。

 バイトに慣れてきた頃に京子さんと勇が来る様になり、徐々に長居するようになってしまった。京子さんは僕がホールに出て逆ナンされるのが心配らしい。

 そんなことないのにね?




 前期のそんな大学生活にもなんとか慣れ、ようやく夏休みが来た。やっと京子さんと水入らずでゆっくり出来る。

 やることが何もないわけではないけど、普通に大学に行くよりはゆっくり出来る。


 夏休みはいつも通りじいちゃんばあちゃんの家に行った。京子さんのおじいさんおばあさんのとこにも行って健吾と遊んだりもした。

 そして宮崎と吉村さんが帰ってきた。その時に久しぶりに会った。

 4ヶ月ぶりか。

 元気そうにしていたし、何やら随分距離が近くなっていて、仲良くというよりはもう……一線を越えて先に進んだ感じだった。

 良かったな、宮崎。

 西川と高橋さん、武田は忙しいらしく、今年は帰ってこないとか言ってた。

 残念。

 ちょうど花火大会もあるので、今年も宮崎と吉村さん、山田と渡辺さんと一緒に見に行った。


 これが大学1年目の夏休み前半までの話し。




 後半は大輔さんたちからのお祝いでもらった旅行に出かける計画を立ていた。

 2泊3日で温泉に行くことに。2人でゆっくりしようということで。

 あまり人が多すぎなくて、なるべく涼しい所がいいということになった。


 さて、どこにしよう?

 あまり近いのも面白くないしということで、長野の上田市にある温泉に行くことにした。

 上田市は真田で有名な所である。映画サマーウォーズの舞台にもなった場所だ。いわゆる聖地巡礼も兼ねている。

 軽井沢にも近いから行ってみるのもいいかもしれない。その途中に別のアニメの聖地もあるし、覗いてみるのもいいだろう。

 とにかく2人っきりでゆっくりするのが目的だ。旅館で2人ゴロゴロしててもいいし。ゴロゴロでは済まないかもしれないけど。



 そんな計画自体は大学に通う前の頃に立てて、9月に行けるように手配してある。2人だけの旅行だ。

 真琴が「連れてけ」と喚いていたけど、高校の2学期が始まっている頃の平日に行くから当然無理だ。休日に行くとしてもせっかくの2人旅なんだから連れて行かないけど。




 旅行当日、朝早く家を出る。

 大輔さん達も早く起きて見送ってくれた。


「「行ってきます」」

「行ってらっしゃい。気をつけてね」

「土産期待してるよ。はい、小遣い。持ってって」

「ありがとうございます。美味しいもの買ってきますよ」


 そう言って家を出て駅に向かった。

 僕がキャリーバッグを引いて、京子さんと手をつないで歩いていく。

 2人の左手には結婚指輪がはめられている。


 新幹線に乗る前に駅弁などを買っていかないと。まだ朝ご飯も食べてないし。

 僕達の場合、お店に入るかお弁当を作って来ているかなので、外で弁当を買ったことがない。


「京子さん、お弁当作って来た方が良かったんじゃない?」

「正直くん。いいんだよ、こういうときは美味しそうなお弁当を買って行こうよ。そのための軍資金は英代さんからもらってるから」

「そうなんだ。じゃあ、高いのでも選ぼうかな」

「うんうん、大丈夫だよ」


 ということで駅弁と飲み物、お菓子も買って、新幹線に乗り込んだ。

 行きは東京まで行ってから北陸新幹線で上田まで行く。5時間半ほどで到着する予定。

 東京駅では乗り換え時間がちょっとあるので、叔父さんが会いに来るそうだ。


 修学旅行と同じでずっと座って話ながら、お菓子を摘まんでゆっくりしていた。

 お昼は上田に着いてから食べる予定で、信州そばのお店とか向こうに行って探せばいいかな?

 駅の近くの商業施設にいいお店もあるだろうし。


 いろいろ話している内に京子さんが寝落ちしてしまった。朝早かったし仕方が無い。

 僕の肩を貸してそのまま寝てもらおう。

 その間に僕は上田の駅周辺をもう一度調べておく……



 しばらくは調べ物をしていたのは覚えていたけど、眠ってしまったらしい。

 起きたらもうすぐ品川らしい。

 京子さんの方が起きていたようで、僕の寝顔を楽しそうに見ていた。


「おはよ」

「京子さん、おはよ」

「もう少しで東京に着くよ。叔父さんと待ち合わせだよね」

「うん、北陸新幹線のホームまで連れて行ってくれるって」

「そうなんだ。東京駅って人が凄く多いしホームもいっぱいあるんだよね?迷いそうで怖いと思ってたんだ」

「だよね。うちの地元なんて在来線と新幹線、私鉄でホームが5カ所しかないもんね。迷うことなんでまずないし。

 こっちなんて東京駅の新幹線のホームだけでも迷いそうだよ。他の所も入れたら絶対に迷う」

「ははは、2人で迷いたくはないね」


 東京駅に着き、乗り換えのために一旦下の階に降りたら叔父さんが待っていた。

 流石に東京に永く住んでいるからどこから降りてくるか分かっていたようだ。

 叔父さんに連れられて、先に北陸新幹線の乗る車両が到着するホームへ移動しておく。

 今居る所だと邪魔だし、乗り遅れても困るしね。叔父さんも気配りの出来る人だった。


「もう結婚したんだってな?おめでとう、正直、京子さん。これ、お祝いと東京土産」

「叔父さん、ありがと。うわぁ、秋葉原のお土産?」

「ちゃんとしたのも入ってるよ。修学旅行の時に大学卒業してからって言ってたのにな?」

「うちの母さんと京子さんのお母さんがさっさと結婚させてしまおうって共謀しちゃって、京子さんの母方のおばあさん以外皆賛成してたから卒業式の日に入籍したんだ」

「京子さん、妹の英代が迷惑かけてない?」

「いえ、大丈夫です。私の方は特に迷惑はかけられてないので。もしかしたら正直くんの方が大変かもしれないくらいで」

「そう?何かあったら言ってくれていいからね?

 正直の方は……まぁ、頑張れ」

「そう言うと思ったよ」


 発車時間ギリギリまで叔父さんと話をして、新幹線に乗り込んだ。

 叔父さんには前に渡したファイルはあまり広めないようにと念を押された。


「叔父さん、元気そうだったね?」

「うん、元気なのはいいけど、東京土産のこれはちょっとね……」

「ああ……確かに」


 お祝いと渡された封筒にも結構な金額が入れられていた。いいのかな?こんなにもらって。

 旅行の軍資金が増えたので贅沢させてもらおうかな。

 京子さんはちゃんと叔父さんにもお土産を買うよって言ってた。


 東京駅から上田までは1時間半ほどだったので、それほど時間もかからず到着した。

 駅に着いて外に出ると……意外に涼しい?暑くないと言うべきか。

 地元やちょっとだけ外にいた東京と比べると全然過ごしやすい。


「京子さん、結構過ごしやすいね」

「うん、夏はここに住みたいかも」

「いいね。いつかこの辺に引っ越して来ようか」


 キャリーバッグをコインロッカーに放り込んで周辺を散策してみる。

 全体に坂道が多く、向こうにデパートらしき建物が見える。駅前にもちょっとした商業施設があって、飲食店も入っているようだ。

 長野県だし信州そばで有名だから、お昼はそば屋に入ってみることにした。


 京子さんは天ぷらの付いた盛りそば、僕は鴨せいろを注文した。

 天ぷらやつゆの鴨の量は普通だけど、そばの量は普通盛りの京子さんの分でも地元のそばの量より多い。僕は大盛りを頼んだけど更に多かった。

 そばは……美味しかった。そば自体がはっきり分かるほど美味しかった。地元のそばはしばらく食べられないかなってくらい。

 京子さんとつゆを交換しながら食べてみたけど、普通のつゆでも美味しかった。


 そばで十分お腹がいっぱいになり、駅周辺を歩いてみることにした。

 近くに上田城があるので行ってみる。

 地元の城みたいに天守閣があるわけではない。一部櫓とか門が見えるくらい。

 派手ではないので人もそれほど多くなく、ゆっくりと手を繋いで散歩しながら見て回った。

 堀があったりでそこをグルっと回っていく。回りに桜が植えられているみたいなので、春に来ればもっと綺麗なんだろうな。

 いつか春に来てみたい。ただ、夏がやや涼しいから春は寒いのかも。



 まだ、チェックインの時間には早いので、駅からちょっと離れた商業施設に行ってみる。

 意外に大きい建物で、スーパーや飲食店、衣料品、本屋などが入っていた。

 本屋があったので覗いてみたけど、まだ月初めに出るコミックスはなかった。地元も遅れるから同じなんだけど。


「エロマンガ、買うの?」

「買わないよ?月初めに出る新刊があるかなぁと思って」

「だよね。久しぶりに聞いてみただけだけど。どうなの?」

「買ってないよ?いつも京子さんと一緒に寝て触ったりして満足してるから」

「そう?無理しないでね?」


 久しぶりのそんな会話だった。

 好きな作家さんの本はデジタルで購入してるよ、お布施だし。

 京子さんを抱きしめて寝てるから十分満足してますよ、はい。


 他にもいろいろ回ってからいつものコーヒースタンドのチェーン店があったからそこで休憩する。

 今回はデザートも注文して、シェアしながらお互い食べさせてゆっくりくつろぐ。


### 続く ###


2025/09/03

現在次世代の話を連載中です。興味がある方はご覧いただければ幸いです。

「 遊園地デート?いえ、心霊スポットで私は除霊師みたいなことをしています。なぜか?」

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