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お家デート?いえ、彼女の家で僕は料理を作ってます、なぜか  作者: EPO
第26章 3年生 卒業 彼氏彼女から夫婦へ……

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3月1日 (水) 卒業式 そして……2

 解散となったけど、みんなはすぐには教室を出て行かなかった。

 委員長から明日最期の打ち上げをするぞとみんなに声をかけてた。事前にみんなに都合は確認してあったから念のためだ。

 男子や女子と軽く話したりしながら、皆必ず最後に「頑張れ」と言っていく。今日入籍することは、このクラスではみんなが知っていることだった。


 他にも謎の会「僕達二人を尊び見守る会」の代表3名が来た。そして、お祝いの品を渡され、「今後も仲良くされることを祈っています」と言われた。

 僕達としてはお礼を言うしかなかったけど。

 それにしてもなんでこんな会ができたのかなぁ?


 宮崎が来たので僕達は教室を後にする。

 市役所に一緒に行くから、宮崎と吉村さん、山田と渡辺さん、西川と高橋さん、武田と校門の方へ向かう。

 後ろからまた声援を受けた。多分明日はいろいろ聞かれることは間違いないな。


 校舎を出ると何故か1年2年がいっぱいいた。

 バスケ部の奴らだったり、情報Ⅰの補習をした1年だったり、多分謎の会のメンバーも。

 数人が代表して花束を渡してきた。バスケ部の方は宮崎にも。


「「「「「「「「先輩、卒業おめでとうございます」」」」」」」」

「大したことはしてあげてないはずだけど、ありがとうな」

「いえ、すごくお世話になりました」

「バスケ部はレギュラーが大人しくなって随分良くなりました」

「先輩と岡田先輩のおかげで高校生活が楽しかったです」


 やっぱり謎の会の人達がいた。

 ほんとにそれほど大した事はしてないけど、みんなが喜んでくれたならいいか。特に謎の会の人達には。

 またしばらくここでみんなと話をしていく。

 校門の方で母さん達が待っているが仕方がない。待たせてしまおう。

 最期に集合写真を撮って解散となった。



「すごい人気ね。中学生の時は全然こんな事なかったのに」

「これだっておかしいよ。そんなに大したことはしてないんだから」


 そこに真琴達1年生組も現れた。


「そんな事ないですよ。特に情報Ⅰの補習はすごく喜んでましたよ。

 補習受けた人はみんな情報Ⅰを嫌いになってないし。ねぇ、桜」

「そうですよ、普通ないですよ。情報Ⅰの先生も驚いてましたよ。

 教職取って情報の先生になってくれないものかなぁって」

「そう?」

「「そうそう」」


 補習なんて別に忘れてくれても良かったんだけどね。

 なんか恩着せがましい感じがするし。

 情報Ⅰの授業を嫌いにならないでいてくれたなら、僕としても嬉しいね。



 最後に1人、箱を持って現れた奴がいた。

 パティシエ志望のあいつだ。多分ケーキが入ってるんだろう。


「先輩、卒業おめでとうございます」

「おお、ありがとな。この間のケーキも美味かったよ。細かい感想は真琴に渡しておいたから見てると思うけど」

「はい、参考になりました。この間の先輩のホールのケーキ、初めてであんなに飾れるとか信じられませんでした」

「間に挟むクリームでさんざん練習したからな。大したことはないよ」

「そんなことないです。尊敬しますよ」


 あれぐらいは練習すればできるからな?

 お前ならもっと上手くできるようになるよ。


「こっちはもう卒業するけど試食は真琴に渡せばするから。

 後、せっかく作った試食販売のシステムは今後も続けろよ。試作するにも金がかかるからな?

 ただ、衛生面も気を付けろよ」

「はい、頑張ります」


 付き合いができた1年男子で1番気に入った奴だった。

 パティシエも簡単になれるもんじゃないけど、頑張ってるところがいい。

 出来ればパティシエとして成功して欲しいと思う。



「じゃあ、私達も写真撮りましょうか」

「そうだな。正直くんがうちの息子になる日の記念でもあるし」

「お父さん、なんか恥ずかしいんだけど」


 身内だけで写真を撮ることにし、近くにまだいた下級生の子に写真を撮ってもらった。

 うちの父さんがいないけど家族や友達がいる唯一の写真。

 ずっと残しておきたい。



「これで学校も見納めか……」

「3年近く通ったもんな。これで終わりか……」

「まあ、楽しかったな?」

「「「「ああ、楽しかった」」」」


 男共は高校生活に満足だった。球技大会や文化祭も楽しんだし。

 それに普段も結構遊んだしな。

 中学時代よりは山田達SLG友達が増え、泊まって遊んだりもして、いい高校時代だった。

 中学時代は勇のせいであまり友達がいなかったからなぁ。


「私達もいい高校生活だったね」

「そうだな。宮崎って彼氏も出来たし、服部のご飯も堪能出来たしな」

「そうだね。服部のご飯が一番影響が大きかったかも」

「服部くんのおかげでなんとか大学受かって、好きに出来るようになったし」

「なんだかんだいって、服部のおかげで宮崎といい関係になれたもんな」

「「私達も」」

「「「服部様々だ」」」


 何それ?僕を拝んでも何も出ないよ?

 それにご飯は勉強会のおまけだから。みんなが頑張ってなかったら作ってなかったし、京子さんとだけで勉強してるよ。


 そんな高校生活を振り返るのもそろそろ終わり。

 僕と京子さんの入籍のために市役所に向かう。

 母さんや真琴達、大輔さんや優子さんは京子さんの家に先に戻っているので、経由して市役所へ。

 家まで9人でぞろぞろと自転車を押しながら移動する。



「服部、書類は揃ってんの?」

「そりゃ揃えてるよ。でなきゃ婚姻届出せないし」

「戸籍謄本ってのが必要なんだっけ?調べたんだけど」

「え?宮崎との時のために?

 僕と京子さんの場合は、ここが本籍地だし住民票もここだから必要ないんだって。

 宮崎と吉村さんが大阪で結婚するなら、必要になるみたいだから取り寄せればいいよ」

「へぇ。って、宮崎とあたしはこっちに戻ってくるよ。するならそん時だろうけど」


 宮崎、相談にのるからな?経験者として

 でも、今は大体ネットで検索すれば出てくるし、宮崎や吉村さんの場合は親に相談してもいいだろうけど。


 西川や武田、高橋さんは戻ってくるかどうか分からないけど、長くそこに住むつもりがあるなら結婚の時に本籍地を移すことが出来るって。

 でも、帰って来てくれると嬉しいなぁ。


 自転車を京子さんの家に置いて、今度は更に母さん達や真琴さん達7人増え、16人で市役所に向かう。ちょっと16人は多いかとは思うけど。

 その間、春からの生活についてみんなそれぞれ話ながら歩く。




 市役所に着き、母さんや大輔さんと書類の確認をする。うん、問題ない……はず。

 一応現状未成年ではないはずだけど、両親の同意書も一応準備してある。よしっ。


「ふぅ」

「正直くん、大丈夫?」

「大丈夫だよ、書類もちゃんとあるし。でも緊張するんだけど」

「ふふふ、そうだね。私達の関係が変わる、彼氏彼女から夫婦に、『服部』になる日なんだから」

「よしっ。じゃあ、行こうか?」

「はい」


 市役所内の戸籍担当課を探して歩き回り、ようやく窓口に着いた。

 窓口の職員の前に行って、婚姻届などの書類を渡し、身分証明書の学生証を準備する。

 僕は運転免許証でもいいんだけど、京子さんに合わせた。


「婚姻届を提出したいのですが……」

「学生さん?」

「はい、今日卒業式があったばっかりですけど」

「書類は……問題は無いですね。年齢もお二方とも18歳で成人年齢ですので大丈夫ですね」

「一応、親の同意書も準備してはあります」

「それは必要ないですね。婚姻届は受理されました。ご結婚おめでとうございます」

「「ありがとうございます」」


 書類も年齢も問題なかったので、これで入籍出来た。

 はぁ、緊張した。でも、あっさり済んで良かった。

 後ろで親や宮崎達が拍手していた。14人も拍手していると恥ずかしい。


「時間がおありでしたら上の展望ラウンジに撮影スペースがあるので、そちらで記念写真を撮られては?

 市長が時間に余裕があれば、神父のコスプレをしてくれますよ」

「じゃあ、行ってみます」




 という事でみんなで上の展望ラウンジに移動。

 駅の北側にあるお城もしっかり写る撮影スペースが準備されていた。

 普通の地元をアピールするような展示パネルと結婚式風の展示パネルが用意されている。

 しかも、既に市長さんが神父のコスプレをしてスタンバイしていた。暇なのか市長?


「さあさあ、どうぞこちらに」

「忙しい所、ありがとうございます」


 結婚式風の展示パネルの前で京子さんと並んで写真撮影を始めた。神父姿の市長さんもいい感じの位置にいる。

 写真を撮る前に葛西さんがベールだけでもと、準備してくれていたものを京子さんに被せてくれた。

 ありがとう、葛西さん。


 学生服姿のまま2人手を添えて……

 結婚指輪を取り出し、お互いの左手の薬指に着けて……

 みんなが僕達2人の写真を撮っていく。


 結婚指輪を着けるとまた気分が引き締まった。

 結婚したんだという気持ちが大きくなっていく。

 京子さんも指輪を見て笑顔になっていた。


 しばらく撮影の後、市長さんはお祝いの言葉を僕達に伝え、執務に戻って行った。

 その後も1年生組がキャーキャーいいながら写真をバシバシ撮っている。

 母さんは父さんにビデオ通話でこちらの撮影風景を見せていた。


「京子さん、一緒に幸せになろうね?」

「うん、正直くんと世界で一番幸せになるよ」


 京子さんのベールを上げて、僕は京子さんの唇にキスをした……

 そして、京子さんに…………世界で1番愛してる…………と囁いた……


*後書き

本編はこれで終了です。

この後、蛇足かもししれませんがもうしばらく番外編を書きます。

卒業直後と大学時代、就職後を数話書きます。


誤字訂正

99行目  そんな高校生活を振り替えるのもそろそろ終わり。

  →  そんな高校生活を振り返るのもそろそろ終わり。


2025/09/03

現在次世代の話を連載中です。興味がある方はご覧いただければ幸いです。

「 遊園地デート?いえ、心霊スポットで私は除霊師みたいなことをしています。なぜか?」

https://ncode.syosetu.com/n0014kk/

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― 新着の感想 ―
[一言] 更新お疲れ様です 途中参戦でしたが楽しく読ませていただきました キャラ達の仲の良さ、楽しさの雰囲気が頭の中でよく動いていました なんだか寂しい気持ちですが番外編もあるとのことなので楽しみにし…
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