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お家デート?いえ、彼女の家で僕は料理を作ってます、なぜか  作者: EPO
第26章 3年生 卒業 彼氏彼女から夫婦へ……

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2月19日 (月) 京子さんの合格発表……

 まずは近況ということで……

 京子さんの誕生パーティーから2週間、宮崎と山田と車の免許を取りに行った。


 ちなみに朝のバイトはもう辞めてしまった。

 免許取得の合宿の間朝のバイトを休むことになるし、大学進学もあるので。 去年のうちに辞める話をして、誕生パーティーの日で最期となった。

 6年弱お世話になったけど、新聞屋の店長さんからすれば「こっちの方がお世話になった」って言われた。真面目に配達してたからだそうだ。他の人は結構遅刻、無断欠勤が多いらしい。

 でも、僕の場合、彼女と一緒に配達してたりした事がありましたけど。


 車の免許は順調に2週間で取れた、宮崎も山田も。

 僕も宮崎は座学は全然問題なかったけど、山田は結構苦労していた。ゲームなんかのデータなら覚えるんだろうけど、こういう面白くないことは覚えにくいらしい。

 実技は皆問題はあまりなかった。

 とにかく運転出来るだけ運転して経験値を上げていった。

 それで車の、普通車の免許は取れた。


 この2週間は野郎同士の懇親会といった感じで、時間がある時はいろいろと彼女や今後のことを話した。

 宮崎は大阪での吉村さんとの同棲生活について、山田は渡辺さんのお父さんとの事を、僕は京子さんとの結婚の話について、いろいろ話をしてお互い思うところを話していた。

 男だけだったし、お互い少々恥ずかしい事を聞いても問題ないだろうと、かなり人に言えないような事も話し2週間過ごした。



 まだ合格発表されていないから勉強を続けてるけど、免許を取ってからは午後や夜に岡田家の車を借りて運転の練習をしている。

 京子さんを助手席に乗せて、1時間くらい車を走らせていろんな所に行ってみた。

 車の多い所や少ない所、カーブの多い所などシチュエーションを変えて運転してみた。合宿では走っていないような道を行くのは、緊張するけど経験しておきたかった。


 京子さんは2人っきりのドライブがすごく楽しく、ドライブに行く時間が毎日楽しみになっていて、忘れてるとせがんでくるようになった。

 まるでワンコのようで可愛かった。




 そんな生活をしていたけど、ついに合格発表の日が来た。

 試験勉強のために京子さんの家でもう2ヶ月くらい生活してたけど、これでひとまず結果が出る。


 朝のバイトを辞めているので、ゆっくり起きるようになっている。

 それでも平日である今日はそんなに遅くは起きないけど。


「京子さん、そろそろ起きよう」

「正直くん、チュウ」


 すっかり目覚めのキスが当たり前になり、起きる時にしっかりとキスをするようになった。

 これで京子さんの目が覚める。

 着替えてダイニングに行くと優子さんが朝食の準備をし、大輔さんがトーストを食べていた。


「おはようございます」

「おはよー」

「「正直くん、京子、おはよう」」

「優子さん、最近朝食の準備をしないですみません」

「いいのよ。元々お客さんなんだし、まだ学生なのに朝食の準備をしてもらってた方がおかしいんだから。

 それに本来は彼氏にいいところを見せるために、京子が起きてきて手伝うべきところだと思うけどね」

「……ごめんなさい」


 そんな感じで朝食が始まる。

 紅茶を飲みながらトーストにかじりつく。

 他愛もない話をして過ごす。


「そういえば、今日、京子の合格発表だよな」

「大丈夫だと思うんですけど、心配でもあります」

「大丈夫だよ。正直くんが勉強を教えてくれてるんだもん」

「そうよ。正直くんが面倒を見てくれたんだから」


 そう言ってくれるのは嬉しいけど、まだはっきりしない事には心配だ。

 なにかあっても大丈夫とは言ってくれてるけど。


 朝食後しばらくゆっくりした後、今日は早めに大輔さんのところでいつものバイトをする。

 発表される10時までには終わらせたいので、さっさとしかし丁寧に入力作業をこなしていく。


 10時前には終わり、京子さんの所に戻るとソワソワして落ち着かない様子だった。

 やっぱり京子さんも心配なんだろう。

 京子さんのそばに行って、後ろから抱きしめてあげた。


「正直くぅん……」

「大丈夫だよ」


 しばらくそのままの状態で、落ち着くのを待った。

 京子さんのスマホからアラームが鳴り、10時になったことを知らせてきた。

 京子さんがスマホを手に取り、登録しておいた大学のホームページを開いて合格発表のページに移動した。

 まずは一般入試の方を確認する。京子さんが自分の受験番号を入力し確認ボタンをタップした。

 京子さんは目をつむり手を組んで合格を祈っていた。


 僕の時と同じようにアクセスが集中しているのか、表示されるのにしばらく時間がかかった。

 『合格、おめでとうございます』

 本当におめでとう。


「京子さん、合格してるよ」

「ほんと!?やったー!やったー!」

「おめでとう」


 一応受験番号一覧でも確認しておく…………番号があった。


 もう一つ、共通テストの方も確認する。

 別のページに移動し、共通テスト受験の受験番号を入力し、確認ボタンをタップした。

 今度は気楽に操作し、表示を見ていた。

 『合格、おめでとうございます』

 こっちも合格だった。

 念の為、受験番号一覧の方でも確認するが、やっぱり問題なく番号があった。


 京子さんと一緒に優子さんと大輔さんに報告しに行った。

 2人ともすごく喜んでくれた。

 事務の人にもおめでとうと言われた。




 しばらく落ち着くまで京子さんの部屋でゆっくりしていた。

 その間に吉村さん達にはチャットアプリで合格したことを報告していた。


 落ち着いたところでお昼まで時間もあるし、学校に報告に行くことにした。

 制服に着替え、2人して学校に行く。

 この後はもう卒業式の日にしか学校には行かないことになる。

 3年近く通った学校だけど、最期になるのかと思うと寂しい思いがある。

 2人手を繋いでゆっくりと歩いていった。


 坂道を登り、校門を抜け、下駄箱で上履きに履き替え、職員室に向かう。

 まだ授業中だけど3年を受け持ってるんだから職員室にいるだろう。

 職員室に入るとうちの担任がいた。


 担任の先生の傍に行き挨拶の後、京子さんが合格したことを報告した。


「おめでとう。良かったな、服部と同じ大学に合格して」

「「はい」」

「マジで卒業式の日に入籍するのか?」

「その予定ですが、何か?」

「鈴木達を除いて、生徒がこんなに早く結婚するとか普通ないだろ?

 俺だってまだ結婚してないんだぞ」

「そりゃあ先生がモテないか、出会いがないか、結婚する気がないかの問題でしょう?」


 僕だって京子さんと付き合ってなければ、こんなに早く結婚することはないだろう。

 それこそ叔父さんと同じように独身のままいい年になってたかもしれない。


「うるせぇ、忙しいから出会いがないんだよ」

「いやいやいや、出会いが無いわけではないでしょう。毎年女子が入学してくるんだから」

「あほかっ!生徒に手を出すわけないだろ」

「エロマンガではよくある話ですよ。卒業まで隠し通せば勝ちです」

「この年で生徒に手を出すとか社会的に抹殺されるわ」

「まぁ、先生が結婚する時は連絡下さい」


 報告も済んだし、校内を見て回って帰ろうかな。

 まだ授業中だから校舎も誰もいない静かな廊下を一通り回ってみた。

 ……授業中の先生達の声が聞こえる……

 1年2年の教室はその年に使ってた所。懷かしいなぁ。


 特別教室の方も回った。

 音楽室、美術室、家庭科室などいくつかの教室がある。

 音楽室や美術室は使ったことがないから入ったことはないけど、今は授業中で教室内の騒がしさが聞こえる。

 僕と宮崎は書道を取っていた。楽だといってたのに先生が厳しく、全然楽じゃなかったっけ。


 更に体育館や格技場、グランドと回っていった。学食も行ってみたかったけど、まだ開いていなかった。

 グランドは男子がサッカーの授業をしていた。

 シュート練習を今日はしているようだった。



 だいぶ時間も経ったし帰ろうか。

 そう思っていたらチャイムが鳴り授業が終わった。

 こちらは校門に向かうけど、途中サッカーをしていた下級生が横を通り過ぎる際僕に気付いて挨拶された。

 ついでに大学合格も祝われた。合格していたことはみんなに知られていたようだ。


 真琴や葛西達1年生組にも、京子さんが大学合格したことと学校から帰ることをチャットアプリで伝えた。

 真琴と葛西さんは校門に近い教室だったので、窓から顔を出して声をかけてきた。


「お姉ちゃん、まーくん」

「おお、じゃあな」

「バイバイ」


 京子さんが手を大きく振って校門を出た。

 そのまま、スーパーに寄って帰る。


 普通に夕飯の食材を買っていく。といっても至って普通の夕飯の予定だ。

 誕生パーティーで結構豪勢にしたのもあって、合格祝いは普通で良いって。

 でも、僕が作る、簡単なのだけど。

 メニューは、肉じゃが、厚揚げのなんちゃって油淋鶏風、もやしのナムル、キャベツの味噌汁。


 その他お昼も買って帰る。



「「ただいま」」

「おかえりなさい。先生には報告出来た?」

「はい、おめでとうって。一緒の大学に行けてよかったなって」

「そうね」


 その後はみんなでお昼を食べて、午後はゆっくりすることにした。

 まだ知らないうちの母さんにも京子さんが合格したと連絡を入れた。

 すると、母さんからもおめでとうって京子さんに連絡が行った。

 それを京子さんが喜んでるのが分かる。


 京子さんも勇に合格したことを連絡したようだった。


 これで完全に受験が終了した。京子さんが入学の手続きが終われば、大学の方は入学式を待つだけだ。

 三宅のおじさんから最上級に近いノートPCが贈られ、瑛太叔父さんからもお古のしっかりメンテされたノートPC贈られてきた。

 母さんは僕のスーツも準備していたようだ。

 する事はもうあんまりない。


 あとは卒業式と入籍。

 残りの2つのイベントのために、もう手配はしているけど必要アイテムがまだない。

 早く出来上がらないかなぁ。




 そろそろいい時間なので夕飯の準備をする。

 京子さんの合格祝いというには普通の料理だけど。

 京子さんは手を出さないけど、そばで作ってるのを見るって。


 肉じゃがはいつも通りにすき焼きのタレを使って作ってる。

 先に作って食べる前に温める。


 味噌汁も具は小さめにざく切りにしたキャベツを入れるだけ。

 どのくらい火を入れるかはお好みで。

 軽くシャッキリ感を残してもいいし、クタクタに火を通してもいいし。


 残りは皆が帰って来て作る。


 厚揚げのなんちゃって油淋鶏風は、まずはめんつゆ、酒、みりん、砂糖、酢で合わせ調味料を作り、そこにネギのみじん切りを入れる。

 厚揚げを食べやすい大きさに切って、フライパンで焼くように温める。軽く焦げ目が付けば美味しそうに見える。

 そこに合わせ調味料を入れて味を絡めていく。これで完成。


 もやしのナムルも簡単。もやしを軽く茹でて、ごま油、鶏ガラスープの素を混ぜ合わせるだけ。




 真琴と葛西さんは今日も京子さんの家に来て夕飯を食べる。

 2人共京子さんに直接「合格おめでとう」って言ってもみくちゃにしてた。

 僕はそれを微笑ましそうに見ていた。妹に囲まれる姉というのは京子さんの理想のシチュエーションみたい。嬉しそう。


 大輔さんも仕事場から出てきたので、僕は残りの料理を仕上げて出していった。

 肉じゃがや味噌汁も出して、みんなで夕飯を食べ始めた。


「これで肩の荷が大体降りたな。京子が正直くんと結婚するし、大学にも進学出来るし。正直くん様々だよ」

「そうね。学費とかはまだあるけど、2人で幸せになってくれるもんね?」

「だな」

「お父さん、お母さん、いきなりそんな事言ったら正直くんが困るでしょ!」

「一応それだけの覚悟はしてるつもりだよ。まだ、就職してるわけじゃないですけど」


 入籍して結婚するんだからお互い支え合って、大輔さん達の心配事は肩代わりするつもりだよ。

 就職してある程度使い物になるまで、頼りない肩で申し訳ないけど。


「まだまだそれでいいんだよ。心配だったのはお金じゃなくて、大学進学や結婚だったからね」

「そうね。1年の時は進学出来るか心配だったし、出来ても結婚しないで家に居座るかもとか思ってたのよ」

「お母さん、いくらなんでもそんな事しないよ!恥ずかしい」


 大輔さん達はそんな京子さんの未来を見てたんだ……

 まぁ、そうなったりしたら僕が親でも心配するか。


「正直くん。失礼な事考えなかった?」

「そんな事考えてないよ」

「もうー」


 これでなんとか大学進学して先に進む事が出来る。

 まだまだ先は長いから、2人で一緒に頑張らないといけないけどね。

 ただ、少なくとも大学の4年間で、もっともっと京子さんを支えられるように僕が成長しないと。将来産まれてくるだろう子供のためにも。

 それにこれからどうなるか分からないし、その都度一緒に頑張っていきたいな。




岡田さんSide

 大学に合格したぁ、嬉しいな。

 これで正直くんに受験勉強の面倒をかけなくても良くなったよ。

 後は入学の手続きがあるけど、ゆっくり遊べるね。

 吉村さん達と遊ぶ時間が取れるし。


 あとは、もうちょっとゆっくり正直くんとお出かけしたいな。

 正直くんが車の免許を取ったから、車で遠くに行きたいね。


誤字訂正

22行目  車の多い所や少ない所、カーブの多い所などシチュエーションを変えて運転してみた。合宿では走っていないような道行くのは、緊張するけど経験しておきたかった。

  →  車の多い所や少ない所、カーブの多い所などシチュエーションを変えて運転してみた。合宿では走っていないような道を行くのは、緊張するけど経験しておきたかった。


142行目 僕と宮崎は書道を取っていた。楽だといってたのに先生が厳しく、全然楽じゃなかったけ。

  →  僕と宮崎は書道を取っていた。楽だといってたのに先生が厳しく、全然楽じゃなかったっけ。



2025/09/03

現在次世代の話を連載中です。興味がある方はご覧いただければ幸いです。

「 遊園地デート?いえ、心霊スポットで私は除霊師みたいなことをしています。なぜか?」

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