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お家デート?いえ、彼女の家で僕は料理を作ってます、なぜか  作者: EPO
第26章 3年生 卒業 彼氏彼女から夫婦へ……

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1月27日 (土) 京子さんの誕生日……2

 一通り作る料理は準備出来たので、パーティーを始めるまでゆっくりとさせてもらう。

 京子さんとくっついてテレビを観ながら、お互いにお菓子を食べさせあった。

 葛西さんも真琴と話をしてゆっくりしている。

 後は母さんが来るのを待つだけ。


 今日は休みのはずなんだけど、なかなか来ないんですけど。どういう事?

 一言連絡入れろよな。

 とにかくローストビーフも薄くスライスして皿に盛っておく。

 ラザニアも8割方火を入れておいて、母さんが来たら温める感じで火を入れよう。

 オムレツのチキンライスは具だけはもう火が入ってるから、来てからご飯と混ぜて仕上げればいいか。



 インターホンのチャイムが鳴った。


「ごめんごめん。買い物してたら遅くなっちゃって」

「連絡くらいしろよ。京子さんが心配するだろ」

「正直くんも心配してましたよ」

「そんなに心配してないよ」

「もう、まーくん、心配くらいしてよ」


 葛西さんと手分けして料理を仕上げていく。

 煮込みハンバーグとロールキャベツは皿に盛って出していく。

 ラザニアは予熱後数分焼いて、他の料理と共にテーブルでみんながそれぞれ取り分ける。

 オムライスは最後にオムレツを作ってチキンライスに乗せて、テーブルでオムレツに切れ目を入れて卵が広がるのを見せる。


「「「「おーー」」」」


 全部出来上がったのでパーティーを始めた。


「「「「「「誕生日おめでとう、乾杯」」」」」」


 普段作らない料理をみんなが食べ始めた。

 ローストビーフなんか絶対に普段作らないから、みんなが最初に手を出した。

 切断面を見れば問題なく出来てる感じだ。


「おお、美味しいよ。十分お店のって言っても普通の人には分からないよ」

「うんうん、こんなの家で作れるんだね。正直くんすごいよ」

「私もこういうの作れるようになりたいわ。難しくないんでしょ?」

「はい。実際ローストしてませんけどね。各面2分弱合わせ調味料を沸騰させた煮汁で煮る感じですね。煮汁を冷ましてそれに漬けて1日くらい冷蔵庫で放置するだけですから」

「へぇ。京子でも出来そうね」

「もう」


 真琴はオムライスやラザニアにも手を出し、「うまうま」とか言ってる。

 葛西さんは煮込みハンバーグとロールキャベツを食べてる。


「チーズ入りの煮込みハンバーグ、美味しいですね。

 ロールキャベツもこんなにうまく出来るなんてすごいです」

「ロールキャベツは市販の出来合い品もあるから、慣れるまでそういうのを使ってもいいと思うよ?」

「はい、頑張ってみます」


 母さんはラザニアを美味しそうに食べていた。

 うちでラザニアなんか作ったことないもんね。一からミートソースを作らなければそんなに難しくはないんだけど。


「まーくんのラザニアなんて初めてだね。美味しいよ」

「市販のミートソース使ってるしね。味は問題ないと思うけど、ただ手間がかかるから作ってないだけだよ」

「京子ちゃんのためだから作るのね。京子ちゃん、愛されてるね」

「えへへ」


 皆多めに作ってたと思うけど、料理はどんどん切り分けて食べられてなくなっていった。

 ローストビーフやラザニアなんか、京子さんの誕生日でもなければ作らないだろう。ロールキャベツも手間がかかるから面倒だし。

 ホワイトシチューも焦げつくとブラウンシチューになるから作りたくないんだよね。葛西さんが鍋の面倒を見ててくれたから作ったけど。


 でも、京子さんが満足してくれたようだから手間をかけた甲斐があった。

 来年もまた違う料理で京子さんを喜ばせてあげよう。



 そんなことを思いながら料理を食べていたら、母さんがいきなり京子さんに箱に入った何かを渡していた。

 何だろうね?


「京子ちゃん、誕生日おめでとう。これ、私と龍輝さんから」

「ありがとうございます。なんですか?これは」

「入学式にも着ていける大人っぽいスーツだよ。サイズは優子さんに聞いてるから問題ないと思うけど。汚れるといけないから、見るのは後でね」

「もらっていいんですか?嬉しいです」


 その後真琴と葛西さんからもプレゼントが京子さんに渡された。

 僕からはネコカフェや映画、今日の料理がプレゼント替わりになっている。

 大輔さん達からは大学で使うようになるパソコンや夏休みに僕との旅行がプレゼントとなっている。


 以前は大輔さんと優子さん、吉村さん達からのお祝いだけだったけど、今年はうちの家族や葛西さんからのお祝いが増えて、京子さんは本当に嬉しそうだった。顔が随分緩んでる。

 来年もまた同じようにみんなで祝ってあげたい。



 料理も食べ終わり、ケーキの時間だ。

 作っておいたケーキをテーブルの上に出す。始めて自分でデコレーションしたケーキだ。お粗末な所はあるけど、僕の今の全力が注ぎ込まれたものになっている。


「「「「「「おおーー、凄い」」」」」」

「そう?初めてなんで、まだまだな出来だけど」

「凄い綺麗だよ。桃のバラの飾りは綺麗だね」

「これで初めてとか言われても信じられん」

「写真写真、これまたあいつに見せるね」

「ああ、いいけど」


 素人のにわか作りのケーキだけど、みんなが驚いている。

 まぁ、自分でも渾身の出来ではあるけど、やっぱりプロのケーキには見劣りする。

 別に究極のケーキを目指してるわけではないし、京子さんが喜んでくれる程度の出来で十分ではある。けど、これだけ喜んでくれるくれれば、次はもっとすごいのを作りたいという欲は出てくるかな。


 これからケーキを切ろうとしたら、真琴が茶々を入れてきた。


「お姉ちゃんと一緒に切ったら?ケーキ入刀とかって」

「そうね、正直くん、京子とケーキ入刀よ」

「「へ?」」


 なんというか結婚式の真似事がしたいのだろうけど……


「どうしようか?」

「やっちゃおう?」


 ということで、2人で包丁を持ってケーキを切り分けていった。

 みんなが盛り上げて、更にケーキを切り分けてる様子を録画していた。

 ちょっとおままごとの結婚式風景みたいな映像になってるけど。

 これはこれで幸せそうな京子さんの顔が見れていいか。


 切り分け終えた所で京子さんとキスをして、このセレモニーを終えた。


「さあ、食べようか。京子さんにはバラの飾りがあるところを」

「ありがと、正直くん。食べちゃうのがもったいないよ」

「食べないと腐っちゃうからね」

「ぷーー」


 他のみんなにも配り終え食べ始めた。

 他にバラの飾りをもらった人もなかなか手を付けず、回りのスポンジ部分を食べ棒倒しをしてるようだった。

 最後はバラだけを皿に移しスポンジを食べていった。


「間にいちごと桃がクリームと一緒に挟んであるけど、いいバランスに仕上がってるかな」

「果物とクリームの量がいい感じだね」

「偶然上手いバランスになったんだと思いますよ」

「正直くんはその辺のカンがいいもんね」


 経験ないですもんね。それにサンプルになるような画像も見てないからなぁ。

 大体で果物のスライスを置いてみたけど。

 上手くいってるならいいや。

 満足してくれてるようだから、また来年もっとグレードアップしたのを作ろうかな。マジパンとか使って。




 パーティーも終わり、片付けを済ませ、自転車で来ている真琴と葛西さんを京子さんと送っていく。母さんは車で来ているので別に帰ってる。

 その帰りに前に何度か行った公園に寄ってみる。

 今日も猫の集会をしているようで集まっていた。

 離れたベンチに座ってその様子を眺めていた。


「京子さん、今日は楽しかった?」

「うん、久しぶりにいっぱい遊んだ感じ」

「しばらくずっと入試の勉強に力入れて制限してたもんね」

「うーー、やっぱり辛かった」


 そんな話をしてると猫もこちらに気付いて近寄ってきた。

 今日は餌を持ってきていないんだけど。

 僕達の目の前まで来て集会を再開したようだ。

 僕の膝に乗ったり、京子さんの膝に寝そべったりして、僕達を遊具扱いにしながらミャーミャー言いながら遊ばれていた

 京子さんは猫に弄ばれて楽しんでいた。


 京子さんの誕生日を締めくくるイベントを楽しんで終わった。

 家に戻り、明日からの準備をして京子さんと一緒に眠りについた。

 しばらくいないこともあって、京子さんがぎゅっと抱き着いて……




岡田さんSide

 今日は延期してた誕生日パーティーだった。

 正直くんがネコカフェや映画に連れて行ってくれたり、パーティーの料理やケーキを作ってくれたりで、すごく嬉しかった。

 でも、もうちょっとゆっくり2人でいたかったなぁ。

 最後に公園で猫と遊んだけど、あんな感じで2人っきりでいられるともっと嬉しいんだけど。


 それに明日から2週間、車の免許を取りに合宿に行くんだよね。

 付き合い始めてからそんなに長く会わなかったことはないんだけど。

 寂しくなるなぁ、早く帰って来てくれないかなぁ。

 今日はしっかり抱き着いて寝よう。


2025/09/03

現在次世代の話を連載中です。興味がある方はご覧いただければ幸いです。

「 遊園地デート?いえ、心霊スポットで私は除霊師みたいなことをしています。なぜか?」

https://ncode.syosetu.com/n0014kk/

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