1月27日 (土) 京子さんの誕生日……1
一般入試も昨日で一段落付いた。後は結果発表待ち。
多分共通テストも一般入試も大丈夫だと思うけど。
ただ、こればっかりはちゃんと結果が発表されてみないことには安心出来ない。
後、3週間くらいは不安な日々を過ごすことになるかもしれない。
ただ、今日は1月17日の京子さんの誕生日を延期した誕生パーティーを行う。
調理は僕と葛西さんで行う。
そんなに大した料理は出来ないけど、手料理で祝ってあげたい。
さらに今回はパウンドケーキではなく、ホールのケーキを準備する予定だ。上手く出来るといいのだけど。
朝のバイトを済ませて京子さんのベッドに潜り込む。
京子さんが寝てるのに僕に気付いて抱きついてきた。いつも通りである。
気分よく眠っているのでそのままゆっくり寝かせてあげる。
入試も一段落したし、寝坊させてあげよう……と思ってたら僕も寝坊した。
「京子さん、おはよ」
「おはよ、正直くん。正直くんの方が遅く起きるなんて珍しいね」
「京子さんの入試が一段落したから気が緩んだんだと思うよ」
「ふふふ、じゃあ、起きようか」
起きてキッチンに向かうと、今日は優子さんが朝食の準備をしてくれていた。
紅茶を飲みながらトーストを食べる。普通の朝食である。
「今日は京子の誕生パーティーをするのに、朝食はトーストだけかい?」
「あなた、今日の夕飯が豪勢になるんだから我慢しなさい」
「そうだよ。正直くんが凄いのを作ってくれるんだから、我慢してよ」
「うっ、そんなにハードルを上げられると困るんだけど」
今回のメニューについては、今まで作っていない料理をメインにしようかと思っている。
当然そんなに難しいものは作らないけど。
僕の料理のバイブルの1つのマンガに描かれている料理をメインにしている。
この1つはすでに仕込み済み。
「一応今まで出したことのない料理を出す予定なんで期待していてください。
メインは昨日準備してたから分かると思いますけど」
「あれはいい肉だ。楽しみだよ」
「家であんなのが食べれるなんてね。京子も幸せよね」
「あれは結構簡単に作れますよ。それなりの肉があれば」
そんな今日の誕生パーティーの料理の話をしながら朝食食べた。
朝食も済ませて僕はケーキ作りを始める。
スポンジやホイップクリームは市販のもの使って作る。既に材料は準備済み。
食べ盛りの真琴がいるのででかいスポンジを買ってある。それを3枚におろす。
果物は桃とイチゴを使うけど、桃は缶詰なので昨日のうちにシロップごとレモン汁を入れて煮直して冷やしてある。
いちごや桃は3mm程にスライスしておいた。
スポンジの間にホイップクリームと果物を挟んでいく。
その前に絞り袋に入ったホイップクリームで飾りの練習をする。
その後それを平らに均して桃を置いていく。更に飾りの練習をして均す。
スポンジを乗せ、また飾りの練習をして均して今度はいちごを置いた。
更に飾りの練習をしてから均し、最後のスポンジを乗せた。
なんとか飾りは出来そうだ。
次の工程はスポンジの上と側面にクリームを塗って飾り付けだ
クリームを乗せて均していく。
更にスライスした桃を使って飾りのバラを形作る。
昔読んだ「ミスター味っ子」でそういうのを作ってて、いつか作ってみたいと思ってた。
いくつか作ったバラをケーキの上にいい感じに乗せる。
後はホイップクリームの飾り付けをして完成。
練習したとはいえ、やっぱり難しい。いくつか出来が良くないのがある。
完成したケーキを箱に入れて、それを冷蔵庫に保管しておく。
気に入ってくれればいいなぁ。
ケーキも作り終えたので、京子さんの部屋に戻る。
出かけるにはちょうどいいくらいの時間なので出かけよう。
まずは、あらかじめ予約しておいた馴染のネコカフェへ行く。
僕と猫で京子さんをおもてなしだ。
土曜日なので子供を連れて家族で来ている人達が結構いる。
いずれ家で猫を飼いたい人が、子供を猫に慣らすためにも来ているそうだ。
「京子さん、将来的には僕達もあんな風に子供を連れて来たいよね?」
「へ?そうだね。でも、急にどうしたの。いつもはそんなこと言わないのに」
「京子さんが1つ歳を重ねて、高校卒業して大学に進むとなると、2人で生活する未来が近付いてくるから」
「うん、そうなるよね。そうなるとやっぱり子供が……」
「僕はいい旦那さん、いいお父さんになれるかな?」
「大丈夫だよ。可愛がり過ぎなくらいのいいお父さんになると思うよ。
私の方がいい奥さん、いいお母さんになれるか心配だよ」
「大丈夫、なれるよ。僕が保証するよ」
そんな将来のことを考えながら話していると、猫たちが寄ってきた。
京子さんは膝の上に乗った猫をモフモフナデナデしていると顔が緩んできた。
僕の方も別の猫たちが膝や肩、中には頭にも乗っかってきたのを可愛がる。
今日もいつも通り猫が寄ってくるよ。
そんな光景を羨ましそうに小さい子が見ていた。
頭に乗ってる小さい子猫を渡してあげると、ニカッと笑って喜んでた。
膝乗せてナデナデし始めた。
子猫は1度僕の方を見てから、小さい子が撫でるのに身を任せ大人しくしてくれていた。
京子さんはその子と一緒に子猫を可愛がり遊んでいた。
僕の方は更に猫が集まってきていて、猫団子状態だった。
他にもいた子どもたちがこちらに向かって来て、飛び付こうとしてるのを京子さんが停めていた。
猫団子の中の猫たちを1人に1匹ずつ渡していって、丁寧に撫でてあげるように教えていった。猫も大人しくしていたので、子どもたちもゆっくりナデナデ出来て大変満足していた。
京子さんも子どもたちの面倒を見ながら、別の猫をモフモフして満足していた。
その様子を僕も眺めていたけど、また猫が寄ってきて猫団子状態になった……
京子さんが楽しそうにしていて良かった。
明日から2週間ほどいないけど、今日はもっと楽しんでもらいたい。
そのままネコカフェで食事をして、いつも通り新作のポストカードを購入してお店を出る。
この後は映画を見に行こうと思っている。何を観るかは相談済みなので、京子さんも何を観るかは知っている。
前にも行った映画館に行く。席も予約済みだから、時間まで近くのお店に入って服やアクセを見ていた。
見る映画は、イギリスが舞台の3DCGのウサギが暴れ回る某有名な作品の実写映画を観た。
ウサギはリアルで可愛いのだけど、やってることが可愛くなかったりする。でも、3DCGアニメは凄く綺麗で、周囲と違和感のない出来は良かったと思う。
京子さん的にはウサギが可愛いだけでも満足していたようだ。
映画も観たしそろそろ家に帰りましょうか。パーティーの料理の準備があるし。
京子さんはもう少し2人でいたいみたいだし、僕もそうなんだけど、料理の準備が……
「ごめんね。本当は2人でゆっくりしたいとは思うんだけど……」
「私も我が儘言ってごめんね。せっかく、正直くんが料理を作ってくれるのに……」
「じゃあ、近いうちにまた時間を作って出かけよう?免許が取れれば行ける所も増えるし」
「それなら、初ドライブだね。そうしよう。どこがいいかな」
「まだ寒いけど海とか。あと、山の方に行って鍾乳洞とか巡るコースとか?」
京子さんと話がまとまったので帰ることに。
今日はバスで市街地の東側に来たので、ゆっくり駅前まで戻ってきた。その間は当然しっかり腕を絡めてくっついて。
家に帰り着き、料理の準備を始める。
今日のメニューはローストビーフ、煮込みハンバーグ、ロールキャベツ、ラザニア、ポテサラ、シーザーサラダ、ご飯ものにオムライスを。
ローストビーフは実はローストしていないなんちゃってローストビーフ。
醤油、酒、水、にんにくで合わせ調味料を作り沸騰させ、各面を1分45秒ほど煮汁に浸けて煮ていく。
各面煮たら取り出し、煮汁を冷まして、肉と一緒に煮汁をフリーザーバッグに入れて冷蔵庫に保管する。
原作ではタッパーだけど、フリーザーバッグの方がお肉全体に煮汁が行き渡るから便利だと思う。
昨日の夜に既に仕込んでおいた。
煮込みハンバーグ&ロールキャベツは……
まずロールキャベツを作る。キャベツは芯の部分を薄くそぎ落とし茹でておく。挽肉や玉ねぎでタネを作りキャベツで巻いておく。
ロールキャベツを鍋に敷き詰め、水とコンソメスープの素で煮ておく。
ハンバーグの方は小さめ一口二口くらいのサイズにし、中にチーズを仕込んでおく。それの表面を焼いておく。
次に、ロールキャベツを煮た時に使ったコンソメスープをベースに、市販のホワイトシチューのルーを使ってシチューを作る。
具材はじゃがいも、玉ねぎ、人参、マッシュルーム。
ハンバーグは先にホワイトシチューに入れて煮込み、ロールキャベツは器に盛り付ける時に入れるようにした。
ホワイトシチューは焦げ付かないように葛西さんにしっかり見てもらっておく。
ラザニアは市販のミートソースを使うことにしている。理由は京子さんでも作れるように。将来的には一から作れるようになるのが理想だけど、この辺は市販品を使って時短もいいだろう。
ホワイトソースはレシピ通り、バターや小麦粉、牛乳で作り、塩コショウで味の調整をしておく。
耐熱容器にミートソースを底に広げ、茹でたラザニアを敷く。その上にホワイトソース、茹でたほうれん草、チーズ、ミートソース、パルメザンチーズを順に乗せる
茹でたラザニアを敷いて、ホワイトソースからパルメザンチーズを乗せるまでを3層作りる。
それを180度に余熱しておいたオーブンで20分くらい表面に焦げ目が付くくらいに焼けば完成。
まだ、焼かずに保管しておく。
ポテサラは僕がいつものように作り、シーザーサラダは葛西さんに任せた。
オムレツも以前定期試験の勉強会のお昼ご飯に作ったもの。
その後何度か作り、チキンライスの上にオムレツを乗せて包丁で切れ目を入れると広がる、あのオムライスが出来るようになった。
テーブルで実演する予定。
### 続く ###
*後書き
ローストビーフとラザニアについては、「きのう何食べた?」にあるレシピで作ってます。
ローストビーフの方はドラマでも確か作っていたと思いますが、焼いてません。それなりにいい肉を使いますけど。
「衛宮さんちの今日のごはん」や「新米姉妹のふたりごはん」でもローストビーフの作り方が紹介されてます。どれがいいというわけではないですけど、作りやすいのはいいですね。
2025/09/03
現在次世代の話を連載中です。興味がある方はご覧いただければ幸いです。
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