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お家デート?いえ、彼女の家で僕は料理を作ってます、なぜか  作者: EPO
第25章 3年生 3学期受験の真っ只中……

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1月14日 (日) 共通テスト2日目……

 共通テストの2日目だ。

 今日も朝のバイトは休みを取っている。

 昨日と同じ時間に一緒に起き出して、お弁当を作る。といってもおにぎりとたまご焼き、漬物だ。

 おにぎりの具は鮭、おかか、ツナマヨだ。

 直接手で握らず薄い手袋をして握り、海苔を巻いてラップにくるんでいる。

 一応多めに、勇もまた来るだろうから更に多めに作る。


 朝食はそのままおにぎりにたまご焼き、味噌汁となっている。

 いつもの日曜にしては早く大輔さん達が起きてきた。


「おはよう、正直くん、京子」

「おはようございます」

「おはよう、お父さん」

「今日はおにぎりかい?美味しそうだね」

「ええ、昨日はサンドウィッチだったので今日はおにぎりです」


 それぞれの具のを1つずつだし、たまご焼きと漬物はまとめて出してつまんでもらった。


「いい塩加減だ。具がなくても美味しいよ」

「おかかは甘辛くていい味だわ」

「そうですか、良かった。

 単純な料理なんで塩加減や味の加減が分かりにくくて難しいんですよね」

「正直くんの料理はなんでも美味しいよ」

「ありがと、京子さん」


 程よく冷めたおにぎりなどをまとめて保冷バッグに入れて、出かけられる準備をしておく。

 後は時間まで京子さんとゆっくりしていることにする。


 京子さんも大戸達も共通テストでの入試以外に、一般入試も併願している。

 どちらかで受かれば受験が終わる。

 模試の結果からいけば一般入試で受かるはず。

 それが約2週間後にあるから、まだ気が抜けない。

 17日の誕生日も延期して頑張る事になっている。

 その分、ケーキを張り切って作るつもりだ。



「さあ、京子さん。そろそろ行こうか」

「うん、今日も頑張るよ」


 今日も昨日と同じ装いで2人は出かけた。

 同じ道を通り駅前に到着する。

 今日はもうみんな揃っていた、勇も。


「みんな揃ってるね。ちゃんと眠れた?」

「「「「「はい」」」」」

「じゃあ行くよ」


 武田もちゃんと眠れたようだ。だいぶ顔色も良いし、これなら大丈夫だろう。

 大戸も昨日の結果が悪くなかったみたいで、随分落ち着いている。

 でも、今日は理系の科目だから理系の学科に行く男共の方は今日が正念場だ。

 頑張ろう。


 会場の大学に着いて昨日と同じように一旦席を確認しておく。

 その後また集まりしばらく話をして落ち着かせる。

 ついでにまたラムネを配って食べてもらう。始めての勇はなぜラムネを食べるのかは詳しく説明しないし、面倒なのでしない。


「まーくん、このラムネって何?」

「脳みそのドーピングアイテム。休憩の時に食べとけ」

「そんなの食べていいの?」

「市販のラムネだからバレないよ」


 回りの関係ない人がざわついていたけど無視だ。ただのラムネだし。

 ブドウ糖を摂取して脳にエネルギーを供給してるだけで、やましいことはしていない。

 副作用としてエネルギーを使い切らないと、脂肪に変換されてしまうことだ。皆存分に頭を使ってエネルギーを消費して欲しい。


 後は京子さんと話をして軽くキスをして席に戻った。

 また、回りがざわついたけど。


 さて、午前中の2科目を順調にこなしていく。まだ、理系としては基礎とか数Ⅰだったりとかで忘れてなければ問題は無いはず。

 休憩の際に大戸や武田達に確認したけど、みんななんとか問題なくやれたとのこと。

 午後はまた難しくなるので気を引き締めないと。とはいっても僕はもう合格してるからいいんだけど。




 お昼になったのでまたみんなで集まって昼食にする。

 女子は皆午前中だけで午後の科目は受けないが、お昼だけみんなで食べて帰るそうだ。

 僕は京子さんとの弁当の分のおにぎりとたまご焼き、漬物をテーブルに出し、更にパウンドケーキも出した。

 女子達はパウンドケーキ目当てで残ったみたいだけど。

 多めに作っておいたからおにぎりやたまご焼きは食べたい人に食べてもらう。ちなみにちゃんと手袋やラップを使って作ったことは話してある。


「まーくんのたまご焼きは相変わらず美味しいね」

「うんうん、甘めだけど甘すぎなくてちょうど良い感じだよね」

「ありがと、京子さん」

「僕には何も言ってくれないの?」

「お前は散々甘いだのしょっぱいだのとけなしてきた奴に礼とか言わない」

「くそぉ、いつも美味しかったって言っておけば良かった」


 男の方は買って来たコンビニ弁当とかでは物足りないということで、おにぎりをいくつか食べている。

 塩加減はいいようで美味そうに食べてくれている。


「おかかが美味ぇ。甘塩っぱさがちょうど良い」

「うちの母さんのおかか、あんまり美味しくないんだよね。これはほんと美味いよ」

「最後の山田の家のお泊まり会の飯が楽しみだ」

「楽しみなのはいいけど何を作るかはリクエストしてくれ」

「「なんだ?何やってんだ?お泊まり会で」」

「優雅な大人のゲームだよ。なぁ、武田」

「どこが大人のゲームだ。1対3で徹底的に叩き潰しに来たりするくせに」


 おかかの話からお泊まり会の話にまでなったが、試験の切羽詰まったような感じもなくこのまま午後も乗り切れそうだ。

 ただ、向こうで昨日も来たチャラい男が、こちらのおにぎりを狙うように見つめているのが気になる。



 後は午後の2科目が残るだけだ。武田は3科目だそうだけど。

 その2科目もみんな集中力を途切れさせることもなく、なんとか問題なく試験を終えることが出来た。

 武田が後1科目残ってはいたが、帰っていいと言うことで帰ることにした。

 ただ、終わったら連絡するようにとは伝えた。




岡田さんSide

 私の共通テストは午前中で終わったので、お昼ご飯を食べた後もまだ試験が残ってる正直くんを待つ。

 大学のラウンジで飲み物を購入して、勇さんと話しながら待つことにしたよ。


「京子ちゃん、まーくんとどうなのかな?」

「どうと言われると、仲良くしてますよ?冬休みは一緒に生活してましたし」

「一緒に?」

「はい、うちにずっといたよ。正月なんか英世さんと真琴ちゃんもうちに泊まってたから」

「……羨ましい。小さい時ならともかく、そんなに長く泊まって一緒にいたことないよ」

「私も羨ましいなぁ。大戸くんとそんなに長く一緒になんていられないもん」

「まぁ、普通そうだよね。あと、年越しそばやお雑煮も美味しかったよ」

「京子ちゃん、わざと羨ましがらせてるよね?」


 バレたか。だって、小さい頃からの正直くんを知ってるんだもん。

 そっちの方が羨ましいよ。


「バレちゃった?」

「そりゃあ分かるよ。私だって同じことするよ?」

「ははは、そっか。でも、お雑煮は友達や後輩の子達も一緒に食べたんだよ。独占したわけじゃないよ?」

「どっちにしても羨ましいよっ!」


 ははは。でも、料理は結構みんなが食べてるからね。

 正直くんは私専属ってわけじゃないよ。みんなに食べてもらうのが好きなんだと思うよ。



「まあいいや。それより昨日ファミレスから出る時に、まーくんと京子ちゃんを別れさせるなって囁かれたんだけど、あれは?」

「あーー、多分それ正直くんと私を見守る会の人かな。

 一昨年の球技大会の後に結成されたみたいだよ。私達の間に割って入ろうとする人に説教する会らしいよ。

 球技大会で正直くんが学校で有名になって私が不安になった時、正直くんが私のために一緒にいてくれたのを見て出来たみたいだよ」

「それでか。いくらなんでも今の状況でそんなことはしないけどね。

 そんなことしたら余計まーくんに嫌われるよ。

 それに今度こそここに戻ってこれないように、パパに遠くに飛ばされそうだよ」


 そんなことするんだ、勇さんのお父さん。

 正直くんが信用してるわけだよ。

 それより勇さんも正直くんに嫌われるのが怖いんだなぁ。


「そんな会が学校で暗躍してるんだ。メンバーは何人いるの?」

「さぁ?直接会ったことはないから分からないよ。

 でも、1年や2年にもメンバーがいるらしいんだよね。

 河野さんは知ってる?」

「私も人数は知らないね。でも、噂には聞いてるよ」

「なんかやっぱり怖いんだけど」


 私達には実害がないからそんなに怖くはないけどね。


 その後は勇さんの女子校の話を聞いた。やっぱり、女子校なのにモテてたんだって。

 しかも全寮制だから夜に襲いに来る子もいたとか。

 ただ、勇さんとこも親衛隊みたいなのがあったらしくて、そんな事をするような子は事前に止められてたんだって。

 どこにでもそういう組織が出来るのかな?


 待ってる時間は結構長かったけど、話が面白くてすぐに試験が終わる時間になっちゃった。

 もう、こっちに来るって連絡が入ってたよ。




 京子さんと勇、大戸の彼女さんがいるラウンジに移動し帰ることにした。

 高橋さんや他の女子は、あの後しばらく京子さんに勇と話して帰ったそうだ。

 今日は共通テスト最終日だし、勇というイレギュラーにもう興味がある人はいない。

 後は併願している地元の大学の一般入試の日程を確認し、駅前で別れて帰ることになった。

 僕達も帰るとしよう。


 僕と京子さんが腕を組んで帰り始める。とりあえず一段落したから気分も軽い。

 気温が低くて寒いこともあり、京子さんとぴったりくっついて歩いていた。

 ……ただ、後ろから勇がまた後ろをついてくる。


「勇、今日はおじさん達仕事は休みだろ?家にいるんじゃないの?」

「えー、せっかくまーくん達といるんだからこっちの方がいい」

「我が儘言わずに帰れ。こっちはこれから帰ってゆっくりするんだから」

「まーくんは、これから京子ちゃんとエッチなことするから帰れって言うんだぁ」

「あほか!大輔さんや優子さんが居るのにそんなことするか!とっとと帰れ」

「京子ちゃん、まーくんがいじめるよう」

「ごめんね?勇さん。とりあえず共通テストが終わってゆっくりしたいんで、今日は帰って下さいね?」

「京子ちゃんもー」


 とにかくゆっくりしたいので勇にはお引き取り願う。

 今日はもう帰って、夕飯を食べて、京子さんはゆっくりお風呂に入って、テレビを見ながらだらだらして、明日は京子さんが寝坊する予定になっている。

 後は一般入試だけだから、今日は鋭気を養いたいところ。

 勇はさっさと帰れ!


2025/09/03

現在次世代の話を連載中です。興味がある方はご覧いただければ幸いです。

「 遊園地デート?いえ、心霊スポットで私は除霊師みたいなことをしています。なぜか?」

https://ncode.syosetu.com/n0014kk/

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