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お家デート?いえ、彼女の家で僕は料理を作ってます、なぜか  作者: EPO
第3章 彼女が風邪をひき、母親に彼女がいるのがばれた

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6月19日 (日) フットサルに参加……

 朝に岡田さんの家で待ち合わせて、吉村さんに指定された屋内フットサルコートへ向かった。

 フットサルコートの受付の前で落ち合って、レンタルのシューズやユニフォームなど一式頼んで着替え準備をした。


「今日はありがとね。人数が足りなくなってさ。日曜に暇そうなのが二人くらいしかいなくて。

 ナベなんか声をかけようとしたら速攻逃げたよ。」

「暇そうってそんなに暇でもないよ?」

「えーー、イチャコラしてるだけでしょ?」

「いや、そうでもないよ?この間出かけられなかったリベンジも考えてたし。

 まぁ、いいけどね。たまには体を動かすのもいいし」


 普段ばバイトの新聞配達で駆けずり回っているのと登下校に自転車こいでいるくらい。

 体育の授業でもなければそれほど激しい運動はしていないからと、たまにはということで参加することにした。

 岡田さんの方は運動はどうなんだろう?体育の授業風景を見てないから分からないんだけど。


「岡田さんはフットサルって大丈夫なの?」

「吉村さんに誘われて2回くらいかな。そんなにうまくはないけどね。服部くんは?」

「フットサルはやったことはないけど、サッカーは小学校の頃にちょっとかじった程度かな。体育の授業で年1,2点取れるくらい」

「もしかして結構うまかったり?」

「そんなにうまくないはず。ドリブルはうまくないんで」


 小学校時代はサッカーが流行って、学校でやってたサッカー教室に通ってたくらい。だからと言ってうまいわけではないけどさ。

 一緒に登校してる宮崎はその頃からの付き合いだったりする。

 本当に体育の授業程度しかやってないからどうなってるだろうなぁ。


 ……ん?対戦相手の方に大戸がいるような……

 向こうも気づいた。こっちに駆け寄ってきた。


「よお、服部。今日の対戦相手?」

「多分そう。吉村さんに頼まれてきたから、対戦相手かどうかわからん」

「吉村さん?おお、いるな。あ?岡田さんもいるじゃんか」

「一緒に頼まれたからな」


 このタイミングで岡田さんに会ってしまうのもちょっと酷かもしれないけど、我慢してもらうしかない。

 でも、敵チームとはいえ知り合いが増えるのは、初めてのところに来た人間としては心強く感じる。


「吉村さん、対戦相手って大戸のチーム?」

「あれ?大戸くんじゃんか。

 うちのキャプテンと向こうのキャプテンが知り合いってことで対戦が決まったからよく分かんない。」

「ほんとだ。大戸くん、おはよ」

「岡田さん、おはよう。今日はよろしく」


 そうこうしているとお互いメンバーが揃ったので集まって打ち合わせ。

 僕は初めての参加なので挨拶し、自分がどれくらい出来るか話してあんまり期待しすぎないように防衛戦を張った。


「大丈夫。そんなに勝たなきゃってチームでもないし、向こうも同じだから楽しんでいって」

「助かります」

「サッカーだとどこやってたの?」

「フォワードだったりディフェンダーだったり。キーパーもやりましたけど」

「じゃあ、今日はちょうどフィクソの奴が休んでるからそこを頼もうか。サッカーだとセンターバック辺りの位置かな。

 と言っても、人数がゴレイロのぞいて4人だからフィクソも守りだけじゃなくて攻めにも参加してもらうからね」

「それだとミッドフィルダーみたいな感じですね。うまくゲームメイクできるかどうかは分かりませんけど」

「大丈夫大丈夫。ピヴォの僕と入れ替わってこっちがゲームメイクしたりも出来るから、その辺は様子見ながらチェンジしよう」


 スタートは向こうのボールから。

 しばらくはディフェンスメインで向こうのチームのパスをインターセプトしながら、得点チャンスを潰す。

 インターセプト直後にフリーになっている両サイドのアラにパスを回して攻めに転じる。


「岡田さん、パス回すよ。フリーだからシュート狙って」


 右のアラの岡田さんがちょうどフリーになっていたのでパスを回す。

 うまくパスが周りいい感じにシュート出来て、ゴールが決まった。


「ナイスシュート、岡田さん」

「ナイスパス、服部くん」

「服部くん、うまいうまい。このままフィクソ任せるよ。でもタイミング見て入れ替えて攻めてみよう」

「はい」


 その後もディフェンスメインに相手の得点チャンスを潰しつつ、前に大きく送って攻める作戦を続けた。

 向こうのクリアボールもこちらでなるべく押さえ、こちらがボールを支配する時間を増やしていく。

 事前に打ち合わせていたピヴォとフィクソのポジションチェンジも上手くいって、それなりの点数差で1試合目は勝った。


 しばらく休憩した後、2試合目を始めた。

 今回は中盤を早々にキャプテンと僕とで支配していく。

 2試合目で疲れているだろうから、こちらを警戒してボールを取りに来ない分ゆっくりボールを回していく。

 左右のアラ、岡田さんと吉村さんにボールを振って相手を揺さぶり、キャプテンと僕も得点に絡む。

 得点は少ないけど失点もほぼなかったのでまた勝った。


 岡田さんも吉村さんも得点を挙げているので満足顔だった。

 逆に相手チームの大戸はうなだれていた。そりゃそうか敵とはいえ岡田さんにいいところを見せられなかったし。


「服部、お前、全然うまいじゃねぇか!」

「うんうん、うまかったよ。いいところにパスくれるし」「そうそう、けりやすかった」

「そんなにうまくないだろ?僕よりうまい奴一杯いるし、たまたまうまくいっただけだよ。

 岡田さんのは特にそうなるようにパス回しただけど」

「嘘つけ」

「フットサルって選手が少ないから落ち着いてプレーできたし、キャプテンもうまくて連携が良かっただけだって」


 別に嘘をついているつもりはないけどね?

 周りにうまい奴が多かったし?今日のメンバーが僕よりちょっと下手だっただけで、うまく見えただけなんじゃない?

 そんなに変わらないって。


「服部くん、今日は助かった。勝てたし、プレーもうまくいって楽しかったよ」

「いえ、こちらもフォローしてもらってましたからうまくいっただけですよ」

「また、何かあったら頼んでいいかな?」

「岡田さんがOKしたらいいですよ?」

「へ?」

「岡田さんと遊ぶ時間が少なくなるのはちょっと・・・・・」

「じゃあ、岡田さんと一緒で。

 この後打ち上げにファミレスに行くんだけどどう?」



 大戸を含め皆打ち上げ参加ということで、ファミレスに来ました。

 こちらは4人席で話し始めた。


「大戸くん、服部と仲良かったっけ?山田達と仲いいのは知ってるけど」

「実は小学1、2年の時に仲が良かったんだよ。俺が転校して疎遠なったんだけどな。

 で、今年同じクラスになってどどっかで見たことあるなと思ってこの間確認したらビンゴだった」

「へぇ、縁があったんだな」

「縁があったって話なら山田ともあったよ」

「え?どんな?」

「山田の叔父さんと僕の叔父さんがうちの卒業生で、2年の時に今の僕らみたいに山田の家でシミュレーションゲームで遊んでたんだって。

 しかもうちの叔父さんが時々飯作ってたんだって、この間の勉強会の時みたいに」

「それもまたすごい縁ね。京子、知ってたの?」

「服部くんにこの間教えてもらってた」


 高校はいろんな小学校や中学校から来るから切れた縁が繋がることもあるよね。

 去年の同じクラスにもちょっとした縁の奴がいたし。


「服部、勉強会で飯作ってんの?なんで?勉強教えてもらってるからか?」

「いや、教えてるのは僕だけど?」

「じゃあ、なんで?」


 そりゃあ、不思議だろうな。何で作ってるかも微妙に分からない。

 頼まれたからと言って断ってもいいんだけど、岡田さんが期待しているから作っているんだと思う。

 彼女に期待されれば作るしかないよ、やっぱり。


「服部くん、吉村さん達と私の両親に頼まれて断れなくて作ってくれたの」

「なぜに岡田さんのご両親も?」


 悪い、大戸。いくらあきらめようとしているところとはいえ、こんな話を聞かせたら更に落ち込むだろう。

 吉村さんがだめ押ししなければいいけどな。


「服部ね、京子のお父さんに気に入られてるんだってよ。勉強会の時も呼ばれててさ、空き時間に勉強会したんだよね。

 勉強会の方がほんとはついでだったんだよ。

 この後も京子んちへ行くんでしょ?またご飯作るの?」

「岡田さんのお父さんに気に入られてる……」


 ああ、沈没したな大戸。


「岡田さんの家に行くけど、ご飯を作る予定はないよ。さすがに疲れてるし」

「ええーー、作ってくれないの?」

「また今度ね。期末の試験勉強もするでしょ?そん時にね」

「むーーー」


 大戸が浮上しないな。

 でも勉強会、何に作ろうか……昼も晩も作らないといけないかな……


 結局最後まで大戸は浮上せず、その間に大戸のチームのキャプテンやこちらのキャプテンの勧誘合戦にあったりしたけど断りました。

 岡田さんと一緒ならって条件だし、そうなると吉村さんところでまた人が足りない時でないと無理かな。



 それから岡田さんと一緒に岡田さんの家に帰って、岡田さんのお母さんの作ってた夕飯を頂いた。

 流石に岡田さんのお母さんも疲れてるだろうと思って準備してくれていたみたい。

 その後はお茶をしながら岡田さんがフットサルの僕のプレーの話を自慢げにするのを聞いてちょっと恥ずかしく思いつつも、家族の団欒に混ざって楽しむことにした。



2025/09/02

現在次世代の話を連載中です。興味がある方はご覧いただければ幸いです。

「 遊園地デート?いえ、心霊スポットで私は除霊師みたいなことをしています。なぜか?」

https://ncode.syosetu.com/n0014kk/

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