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お家デート?いえ、彼女の家で僕は料理を作ってます、なぜか  作者: EPO
第2章 僕は友達の前でも料理をすることに

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5月28日 (土) 試験直前の勉強会……

 土曜日の放課後、岡田さんの家でまた勉強会をすることになった、岡田さんの友達 吉村さん、渡辺さん、高橋さんと。

 もともと俺は岡田さんの親父さんのパソコン対応係でお呼ばれしていたけど、時間もありそうだということでの開催となった。


 玄関先まで岡田さんのお父さんが出て来て迎えてくれた。

 パソコンのトラブル対応に期待されてるようだ。失敗は許されそうにない……


「パソコンの具合が悪くなったらよろしく」


 と言われ、「はい」と答えるしかなく、その後勉強会が始まった。


「服部くん、これってどうなるの?」「服部くん、これであってるのかな?」


 特に理系があまり出来ないとかで、先に考えさせて質問に答えたり適切な公式を指示したする形で勉強していった。

 一旦休憩を取るが別の質問が追加された。


「服部くん、そんなにパソコンに詳しいの?」

「ある程度トラブル対応出来る程度には詳しいと思うよ。

 この間はたまたま運良くネットにも載ってたトラブルだったから簡単に直せただけ」

「……まあでもそれでお父さんに気に入られてるんだからいいんじゃない」

「付き合い始めてまだそれほど時間が経ってないのに、彼氏が気に入られるなんておかしくない?」

「それな」

「普通しばらくこそこそ付き合うもんだよね?」

「連れてこいなんて言わないって」

「ないねぇ」


 それは自分もそう思うし。

 大抵の人はそう思うだろう。いくらパソコンのトラブル対応が出来ると言ってもたかが知れてるし。


「服部くん的にはどうなの?」

「え?まぁ普通に考えると不思議だよね、だから今日もいまだに緊張してるし。

 嫌われていないなら岡田さんと付き合うのに困らないし、遊びに来やすいから良いかとは思うけど?」

「男的にはそうなのか……」

「それより京子ちゃんの家って兄ちゃんとか弟くんが居ないから婿に狙ってるのかもよ」

「うっそ? もう?」


 岡田さんの方を見ると首を横に振りながら「知らない知らない」と言いながら顔を赤くしてた。

 僕の方としてはそんなことを言われても絶句するしかないところで、また勉強会に戻ることにした。


 しばらくすると岡田さんのお母さんが「お昼はどうする?」と聞いた来た。

 そういえばお昼のことは何も考えていなかったなぁ。

 何か買いに出るかビザとか頼むとかが手っ取り早いかなと思うんだけど。


「服部、何か作ってよ?」

「え?何を?」

「いいわね、またお願いできないかしら」

「お母さん、悪いよぉ」

「「「服部くん、よろしく」」」


 皆の要望でお昼ご飯を作ることになった。


「とりあえず簡単なのでいいよね?ただ、失敗はしないけど大量に作ったことはないんだけど」

「いいよ、それで」


 とりあえず材料の確認。

 パスタ、豆腐、麻婆豆腐の素。これだけ。

 パスタもそれほど残っていないと言うことで近所のスーパーまで岡田さんと買い出し。

 特に珍しい材料でもないので簡単に手に入る。


 まずは麻婆豆腐の準備。その間にもパスタをゆでる準備も同時進行。

 フライパンに麻婆豆腐の素と水を説明書より少し多めの水を入れる。


「岡田さん、豆腐は食べやすい大きさに切って。普通の麻婆豆腐の時より小さめがいいかも」

「うん、分かった」


 岡田さんと手分けしてサイの目切りにしてフライパンに投入していった

 プロは豆腐を下ゆでして使うみたいだけど面倒なのでそのまま。

 このまま片栗粉を入れる前の状態でストップ。


 パスタは普通にゆでればいい。

 個人的にはゆで時間7分の1.6mmのが好き。


 ゆであがる直前に麻婆豆腐に片栗粉を水で溶いたものを入れるんだけど、少しゆるめに調整。

 水溶き片栗粉を入れたら強火でしばらく混ぜる。

 混ぜるときはお玉の腹やしゃもじで押すように混ぜる。そうすると豆腐が壊れにくい。


「岡田さん、パスタがゆで上がったみたいだからさらに分けてくれる?僕のと岡田さんのお父さんの分は多めで」

「はい」


 パスタをのっけた皿に後は麻婆豆腐をかけるだけ。

 簡単な麻婆スパ。

 料理のレシピサイトにも一杯載ってるみたいなんでそちらも見てみるといいかな。


 出来上がったので持っていこうとした時に、キッチンの見えるところで吉村さん達がによによしながらこっちを見てることに始めて気付いた。


「仲のいい夫婦みたいですな」

「そうね」「うんうん」


 恥ずかしいんですけど。岡田さんも顔を真っ赤にしてるし。

 そのままリビングとダイニングの方に別れて食べた。


「おいしいね」

「そりゃあ、市販の麻婆豆腐の素を使ったんだからそうまずいものにはならないよ」

「えー、でも家でも作った事の無いパスタだったから、ちょっと意外に思った」

「これなら京子でも味付けに間違いようはないよな」

「「確かに」」

「まぁ、これなら問題は無いはず」

「京ちゃん、これでも「はず」なのかーー」


 うちの家でも定番パスタの一つなんだけど、だいぶ好評だし岡田さんにも問題なく作れそうなら良かった。

 岡田さんのお父さんからもお褒めの言葉を頂いた。


「服部くん、これ、おいしいよ。

 和や洋風のパスタは家でも出るけど中華は今のところ出た事が無かったから意外だった。

 どこで習ったの?」

「これは叔父に聞いたパスタなんです。

 叔父も25年位前に、テレビで新宿かどこかの店で出してて人気メニューだってニュースを見てから作り始めたらしいです」

「へぇーー」


 昼飯も満足頂いて、そのまま質問に答えてながら勉強会が続いたが、6時半頃勉強会もお開きになった。

 結局特にパソコンの不調は出なかったようだ。

 明後日からの試験はなんとかなりそうだということで、まぁ何よりと言うところか。

 後で出来なかったって言われると怖いけど。


 僕だけ夕飯に誘われたのでそのまま残り、吉村さん達は帰ることになった。

 岡田さんと彼女のお母さんがキッチンに立っているところをリビングで見ていた所……


「急に夕飯に誘ったけど家の方は大丈夫なのかい?」

「ああ、大丈夫ですよ、今一人暮らしなんで」

「はぁぁぁ?」


 岡田さんに随分驚かれたけど、まぁ言ってなかったからね。仕方が無い。

 彼女のお父さんもおどろいているようだ。


「ご飯なんかはいつも自炊してるのか?」

「そうでもないですよ。結構手抜きはしてます。

 カレーとか肉じゃがとか多く作って小分けにして冷凍してますし、面倒ならコンビニ弁当やファーストフードだったりしますよ。あとレトルトも。

 いつもいつも作ってはいないですよ」

「それでもしっかりやってるようにしか見えないけど。いつから一人暮らしなんだ?」

「2年になるちょっと前ですかね。父親は元々単身赴任だったし、母親も働いてたんですけど、急に1年くらい転勤って話が出て断れなかったんで妹と一緒に」

「……」

「隣の市に祖父母と叔母も居るんで何かあれば頼ることになってますから、問題ないですよ?」


 今のところ特に問題になるようなことは起きてないからね、まだ2ヶ月ちょっとだし。

 三者面談とか親が来る必要があるような時は、仕事を絶対に休めるようにしてくれるって会社と約束してるって話しだから多分大丈夫だろう。


「一人暮らしをしてるから料理が出来るのかい?」

「それは叔父の影響ですかね。

 叔父が割と料理が得意で、祖父母のところで小学校の夏休みに面倒を見てもらってた頃に教えてもらったりしたんです。

 それに料理のマンガやテレビ番組が結構好きなんで、それを見て手軽に出来そうなのからやってみて覚えましたよ。

 ああ、あと夏や冬の休みに妹の面倒も見させられてたんで」

「はあーーーー、京子との差がよく分かるな」

「ぷぅーー、しょうがないじゃない。家のお母さん専業主婦だったし一人っ子だったんだから。特に出来なくても困らなかったんだもん」

「確かに、そりゃ仕方がないよね、岡田さん。」

「ぷぅーー」


 岡田さんが頬膨らませてちょっと怒っているのがかわいいけど。

 料理なんて好きだったり必要に迫られないとそんなに出来るようにはならないと思うよ、うちの叔父さんもそうだったらしいし。

 岡田さんも具材を切ったりは問題なく出来るんだから、後は調理の仕方や味付けを覚えれば十分上手くなるはず。

 これからも一緒に作っていれば大丈夫だよね。


 その後も食事をしながら、一人暮らしをしている話とかのいろいろ話をして楽しい時間を過ごした。

 岡田さんの両親から何かあったらこちらにも言って欲しいと言われてしまった。

 ありがたいことではあるけど、家の親にはまだ岡田さんの話はしていないからなぁ。

 その時また考えればいいか。


誤字訂正

2行目  もともと俺は岡田さんの親爺さんのパソコン対応係でお呼ばれしていたけど、時間もありそうだということでの開催となった。

  → もともと俺は岡田さんの親父さんのパソコン対応係でお呼ばれしていたけど、時間もありそうだということでの開催となった。



2025/09/02

現在次世代の話を連載中です。興味がある方はご覧いただければ幸いです。

「 遊園地デート?いえ、心霊スポットで私は除霊師みたいなことをしています。なぜか?」

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