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お家デート?いえ、彼女の家で僕は料理を作ってます、なぜか  作者: EPO
第12章 もうすぐ一人暮らし生活が終わる、三学期後半……

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2月27日 (月) 妹の受験……

 間もなく真琴の高校受験の日が来る。

 きちんと試験勉強をしてたのかは知らないが、うちの高校を受験するとか。

 一応、市内では難しい方の学校だ。ちゃんと勉強してないと落ちる。

 母さんは大丈夫とは言ってたけど、ほんとかね?


 入試日の2日前にはこっちに戻って来る。こっちの授業が終わる頃に合わせて新幹線で来るので迎えに行かなけれならない。

 自分の家に帰るなら別に迎えに行く必要はないのだが、今回岡田家のご厚意で京子さんの家に泊まることになった。

 京子さんと真琴の受験の話をしていたら、学校に近いうちに泊まればいい、徒歩で行けるしっということで決まった。

 うちの場合、僕が面倒を見ないといけないし、大変だろうと言われた。

 確かに助かるけど。

 ついでに僕もそのまま泊まることになっている。



 入試日2日前の土曜日の放課後……

 山田達には妹の受験の世話があるから山田の家でSLGで遊べない、と伝えてあるので今日は皆単独行動となった。

 僕達は京子さんのところに行く

 京子さんは真琴が来るのでウキウキしてる。また、「お姉ちゃん」と呼ばれたいみたい。

 その状態を吉村さん達は生暖かい目で見てる。


「京子がすごく浮かれてるんだけど……」

「うちの妹が今日入試のために戻って来るから。

 またお姉ちゃんって呼ばれたいみたいだよ」

「そっか、一人っ子だったから、義理とはいえ妹ができるのが嬉しいんだな」

「京ちゃん、良かったね。でも、服部を取られるかもよ?」

「「それはないよ」」


 うちの妹はお兄ちゃんっ子じゃあないから。

 甘えるよりいろいろ押し付けて来るから。


「そっか、服部争奪戦で面白くなるかと思ったのに」

「渡辺さん、それはちょっと悪趣味ですよ。

 それより妹さんの友達と取り合いになる確率の方が高いのでは?」

「それもいいねぇ」

「そんなことにはならないよ。中学時代もなかったし」


 そんなにモテやしないし、争ってまで取り合うような価値が僕にないだろ?京子さんだけが僕に価値があると思ってくれればそれでいいし。

 また球技大会でサッカーでもないと僕は一般人だから。

 同じ学年でモテる奴は他にいるし。



 さて雑談もそろそろ終わりにして迎えに行かないと。

 京子さんに声をかけて、一度京子さんの家に行って荷物を置いていく。


「真琴ちゃんを迎えに行ってくるのね、いってらっしゃい」

「いってきます。お昼も済ませてきます」

「分かったわ。気を付けてね」


 京子さんと手を繋いで駅まで歩いて行く。

 変わらず浮かれてるようで、手をブンブン振ってスキップしそうな感じだった。



 駅に着くともう真琴が待っていた。

 こちらが気付いた直後に、真琴の方も気付いて走ってきた。


「京子お姉ちゃーん」

「真琴ちゃーん」


 京子さんが真琴を受け止め抱き締めていた。

 「お姉ちゃん」と呼ばれるのが余程嬉しいらしい。

 ようやく僕にも気付いたようで、


「まーくん、久しぶり」

「まーくん、言うな。でも、久しぶりだな。ちゃんと勉強してたか?」

「大丈夫だと思うよ」

「まあ、いいか。じゃあ飯食べに行こう。そこでゆっくり話そう」


 近くのファミレスに入り注文をして、ドリンクを確保してから話し始めた。


「お姉ちゃんとまーくん、どこまでいってるの?」

「「ぶっ」」

「何聞いてんだ?」

「お母さんは子供が出来てもいいって思ってるから怒らないだろうし、そこまで進んでるのかと思って」

「母さん達が怒らなくても、うちの担任が怒るよ」

「別にいいじゃん」

「良くねぇよ。お前は覚えてないかもしれないけど、鈴木の兄ちゃんが迷惑かけてんだから、これ以上かけられねぇよ」


 たく、いきなり何聞いてんだよ、ほんとに。


「お姉ちゃん、実際どうなんです?」

「キスまでだよ」

「えーー、まだそんなとこなの?」

「いろいろあるんだよ、都合が」

「意気地なしなだけでは?」


 意気地無しで結構。京子さんの事も考えてるからなんだよ。

 何も考えなくていいんならとっくに最後まで行ってるよ。


「まぁいいや。どうせそんなにしない内に甥っ子か姪っ子が出来るんだろうし」

「そう思っとけ」


 京子さんの顔が赤くなってる。

 やっぱり身内とはいえ言われると恥ずかしいよね。


「それよりほんとに入試大丈夫か?うちはそこそこ難しいぞ?」

「一応模試はA判定貰ってる」

「ならいいけど。

 そういえば、こっちの中学の友達でうちを受ける子はいるのか?」

「いるよ。連絡取ってたから大丈夫」

「じゃあ、終わったらゆっくり話してくか?」

「うん、その予定」

「じゃあ、遅れて迎えにいくよ」


 大分リラックスしてるみたいだし大丈夫かな。

 今からガチガチに緊張してたら話にならないしな。

 転校する前の友達もうちを受験する子がいるなら、入学した後も大丈夫かな。まぁ、新しい友達も出来るか。



 食事をしながら話をしていたら随分時間が経ってしまった。

 今日の夕食は大輔さんが外で食べようと言ってくれているので、真琴共々ご馳走になる。

 なので、帰りがけに買い物はしなくてもいいんだけど……


「明日の晩、何食べたい?

 入試の日も弁当作るから。サンドウイッチだけど」

「生姜焼きで。弁当も作ってくれんの?ありがと」

「正直くん、優しいね」

「兄貴として面倒見なきゃね」


 京子さんが僕の腕に絡みついて来て、嬉しそうに笑ってた。

 真琴は生暖かい目で見ていた。やはり兄が女子と絡んでいるのが、頭では理解出来ないのだろう。

 京子さんの家まで歩いて帰る。途中よく行く和菓子屋に寄ったりスーパーに寄ったり、少し遠回りして京子さんとくっついている時間を楽しんだ、真琴そっちのけで。


「「ただいま」」

「おじゃまします」

「いらっしゃい、真琴さん。自分の家だと思ってゆっくりしてね」

「ありがとうございます」


 真琴の荷物は客間に置いて、リビングに戻ってきた。

 一応客間には勉強出来るようにテーブルを運び込んである。

 今更勉強しても仕方ないけど、したいなら出来るようにしてある。

 あと最近発売されたマンガの新刊も用意してある。家から持ってきた。


「まーくんはどこで寝るの?」

「京子さんとこで寝るけど?」

「へ?」

「別に問題ないだろ?大輔さん達の許可は出てるんだし、寝てるだけで人に言えないようなことはしてないし」

「なぁんだ、キスまでとか言ってたけど先に進んでるんだ。

 ほんとに甥っ子や姪っ子がすぐ見れそう」

「すぐにって……早くてもお前が大学卒業する頃くらいだろ」

「……もう確定みたいに言うんだ」


 そのつもりというだけだけどな。

 その頃に2人で生活できるようになってないといけないけど。


 大輔さん達が真琴に興味津々で、いろいろいろ質問しながら話をした。

 真琴は僕の失敗談なんかをいろいろ語って、みんなを笑わせていた。

 まぁいいけどね、別に気にしないし。

 隣で京子さんがクスクス笑いながら僕を見て、「何でも上手く出来るんじゃないんだ」って言われた。

 そりゃあそうだよ。僕だって普通の人間だもの。


「真琴さんは正直くんの事どう思ってるの?」

「そうですね、なんだかんだ言っていい兄貴だと思ってます」

「そんな事言われた事無いけどな」

「そりゃあ言わないよ。調子に乗りそうだし」

「さいですか」


 妹にそんな事言われるのも恥ずかしいな。

 真琴がそんな殊勝なことを言うなんてないと思ってたし。



 その後しばらく雑談が続き、さらなる失敗談が暴露された後食事に出かけた。

 僕はもうこのメンバーでの食事に慣れたけど、真琴は恐縮した感じで大人しかったのが笑えた。それに気付いたのか睨んできたけど。


「真琴、明日はどうするんだ?」

「特に何もしないよ。特に参考書とか持って来てないし。

 持ってきてくれてるマンガでも読んで、ゆっくり過ごそうかと」

「分かった。何かあれば言ってくれ。夕飯も要望通り作るから」

「お姉ちゃんの所でも作ってるって、ほんとだったんだね」

「本当にうちは助かってるわ。ありがとね、正直くん」


 そうだよ、好きでやってるんだからいいだろ。

 ご要望の生姜焼きにコールスローサラダにもう一品なにか付けよう。

 普通の家庭料理だけど。

 明日の晩は家でもう少し落ち着いて食べられるよ。




 ついに月曜日、真琴の決戦の日である。

 朝食は甘目に作ったフレンチトーストを出し、パクパク食べていた。

 それほど緊張はしていないようだ。

 時間までゆっくり精神統一していた。出かける時間になり、呼びに行ったけどしばらく気付かなかった。


 京子さんも一緒に学校に行き、校門の所で友達と待ち合わせていたようで走って行った。

 まあ大丈夫そうなので、京子さんと普段通らないルートで家までゆっくりうでをからめて散歩しながら帰った。



真琴Side

 校門の所で友達に会えた。久しぶりなんでみんなで抱き合ってた。

 いろいろと話し事があるんだけど……


「さっきの人、誰?」

「うちの兄貴とその彼女。将来的に私のお姉ちゃんになる人。

 ここの生徒だよ。ここまで徒歩圏内なんで、今回お世話になってる」

「お兄さんがいるのは知ってたけど、彼女さんの話は聞いたことなかったよね」

「去年付き合い始めたんだって。夏にうちの実家で会わせてもらった」

「へぇー、お兄さんも背が高くて割といい感じの人だよね」

「確かに……略奪愛でもしますか?」

「「ははは」」


 そろそろ中に入らないと。試験も始まるし、寒い。

 お昼にまた会う約束をして教室に入る。今は学校が違うから教室も違う。1人になりちょっと寂しい。

 とりあえず集中集中っと。


 試験が始まり、午前中に3科目。なんとか大丈夫そうな手応え。

 昼の休憩になったので友達のいる教室へ向かう。そっちなら同じ学校の子が固まってるから。

 友達以外にも知り合いがいて、軽く声をかけて友達の所に行った。


「お疲れ」

「まだあるけどね」

「お昼食べよっか」


 それぞれお弁当を出して開く。

 おーー、サンドウイッチとは聞いてたけど、美味しそうだなぁ。

 予想以上だよ、まーくん。

 ポテサラ、タマゴ、ベーコンレタスの3種類。ちょっと多いけどね。


「サンドウイッチ、美味しそうだね。あの彼女さんが作ったの?」

「違う。うちの兄貴が作った。お姉ちゃんも手伝ったと思うけど」

「えっ!お兄さんが作ってるの。凄い美味しそうなんだけど」

「うちはお母さんより兄貴の方が料理が上手いよ。多めに作ってるから食べる?」

「「食べる食べる」」

「美味しいね、やっぱり略奪愛しか……」

「無理だって。お姉ちゃん一筋だから」

「そっかぁ」


 その後は転校した後の学校の様子とかを話して過ごした。

 リラックス出来たから午後の試験もいけるかな。


 教室に戻り席につくと、後ろの子が声をかけてきた。


「別の教室に知り合いがいるの?」

「うん、転校して今別の所にいるけど、元々この辺の中学だったから、その学校の友達が別の教室にまとまっているんだよ」

「そうなんだ。私も今度この辺に引っ越すからここを受けてるんだけど、受かったらよろしくね」

「こっちこそよろしく、お互い受かったらだけど」


 お互い受かるといいね。

 後、2科目がんばろう。まーくんがサンドウイッチを作ってまで応援してくれてんだから。


 残り2科目も問題は特になく回答出来たと思う。

 多分大丈夫じゃないかな。

 試験も終わったから、後ろの子に「またね」と声をかけて帰る。

 友達の所に行き、近くのファミレスに行って話す。


「「「お疲れぇ!」」」

「試験どうだった?」

「大丈夫だと思うよ?」

「真琴は成績良かったからね。私も多分大丈夫だと思う、多分」

「随分弱気な大丈夫だね、私も多分かな」


 みんなちょっと弱気だね。大丈夫だよ、きっと。

 話をそらそうか。


「学校の方はどうなってる?」

「ん?学校?特に変わらないよ?

 ただ、誰かと誰かがくっついたとかはあるけど」

「そのへんを詳しく!2人はどうなの?」

「真琴はそういうの好きだったもんね」

「期待を裏切って悪いけど、私達はそんな話はない!」


 特に好きだった男子もいなかったけど、回りでくっついた人がいるのかどうかは気になるな。

 まーくんの話もお姉ちゃんから聞いたけど、他人の恋バナは面白いよね。


 その後も雑談をしてたけど、そろそろ帰らないといけない時間になったのでファミレスを出た。

 こっちに戻ってきたらまた会う約束をして。


 まーくんには事前に場所を伝えておいたから迎えに来てくれた。

 お姉ちゃんも一緒で仲がいいなぁ。

 高校に行ったら、私もそんな彼氏が欲しいいかな。




 京子さんの家に着いて、真琴の荷物を持ってきて帰り支度をする。

 慌ただしいけど今日中に帰ることになってるから。

 優子さんにも挨拶しないと。


「お世話になりました。ありがとうございます」

「いいのよ。正直くんの妹さんなんだからもう身内も同然よ。

 こっちに戻ったら、また遊びに来てね」

「はい、また来ます」


 駅まで僕と京子さんも一緒に送っていく。

 その間、真琴は京子さんとあれこれ話しながら歩いていた。

 やっぱりお姉さんが欲しかったのだろう、兄より話しやすいんだろうな。

 まぁ、兄嫁で我慢してくれ。


 駅について土産や駅弁を買っていた。僕も母さんに土産を買って、真琴に渡しておく。

 ホームへ移動し、新幹線が来るのを待ちながら、真琴は最後まで京子さんと話をしていた。

 京子さんも楽しそうにして、ほんとの姉妹のようだった。


 そうこうしてると新幹線が来て、入口に真琴を押し込んだ。

 お互い手を振って別れを惜しんでいると、ドアが閉まり新幹線が動き出した。



 これで一段落ついた。落ちてなければもう戻ってくるまで、こっちには来ない。

 京子さんはなんか寂しそうな顔をしてた。


「帰って行っちゃったね、正直くん」

「どうせ1ヶ月後には戻ってくるよ。そうすればまた会えるし」

「そうだけどね。でもちょっと寂しい」


 寂しそうな顔の京子さんの頭を撫でると、ようやくちょっと持ち直した。

 そのまま少し遠回りして二人っきりを楽しんでから家まで帰った。


2025/09/03

現在次世代の話を連載中です。興味がある方はご覧いただければ幸いです。

「 遊園地デート?いえ、心霊スポットで私は除霊師みたいなことをしています。なぜか?」

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