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兄貴と父さん

 騎士達を引き連れた男達の中には、2人だけ、黒いタキシード服を着た者がいた。

 他の者は綺麗な鎧を着込んでいるのにも関わらず、何故か先頭の2人だけタキシードだったのだ。

 私は誰なのかわからなかったが、母さんの反応見て察した。


「あなた!、それにローシュ!」


 母さんは2人に近づくと、一気に抱きついて感動したように涙を流す。


「母さん!その派手な服装はやめてくれ...、いくら外見年齢が大丈夫だからってその派手さは息子殺しだぞ!」


 ローシュと呼ばれた青年は少し顔を赤らめながら母さんにそう言う。

 だが、もう1人の男はそこまで取り乱した様な雰囲気もなく、王の下に近づいていく。


「王よ、クティル騎士団団長フォロス、勤めを果たしただ今帰還いたしました!」


 茶髪の男はフォロスと名乗り、王の前で敬礼している。

 彼が敬礼すると、彼の後についていた団員達も一斉に綺麗な形の敬礼をしていた。

 随分と息のあった敬礼を全員がしているので、わざわざこの日のために何度も練習したのだろうか?、そう思うと少し可愛く思い笑った。

 王はその姿を見下ろしてから手を叩く。


「流石はフォロス殿!、あの魔女を仕留めた者の1人ですな!、まさかこんなに早く魔海の魔物供を一掃してきてくれるとは...」


 王は笑みを浮かべながら彼を出迎える。

 王が手を差し伸べると、それに応じて手を握る。

 会場内は拍手が飛び交い、一気に歓声の声が上がる中、私は頭を回していた。

 魔海...?、また新しい単語が出てきたので流石に頭の中がこんがらがる。

 今日だけで専門用語が大量に耳を流れていったので、これは覚えきれない...。

 だが、話はどんどん続いていくのだった...。





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