お礼
「う〜ん...」
私は考えながらこの部屋に置いてある、人形達を見回した。
リタからこれだけの人形を貰っているので、何かお礼がしたいなと思っていたのだ。
部屋中に置かれている人形の数と出来の良さを見ていると、少し笑ってしまう。
(子供なのにこのクオリティで、よくこれだけの数を作れてるよね...)
正直な感想を述べると、私は彼女に敬意を評したかった。
彼女は手作りの物を送ってくれたので、私も何か手作りの何かを渡したくなったという訳だ。
(私だけの何か...、そうだ!あれにしよう!)
私は紙と鉛筆を握りしめて、自分の中の世界観を書き出し始めた。
だいたい原稿用紙5枚分くらいの短編を書き出した。
自分に文才はないが、子供の文なのでこれくらいで充分だろう。
彼女の物と比べれると、クオリティ差が酷く感じる...。
まあ、まだ私初心者だし!、こんなもんよね!。
タイトルは「小さな人形使い」
話の流れはありきたりなもので、とある町に住む人形使いが、町の子供達に笑顔を運ぶと言うものだ。
この話の主人公の元ネタは言わずもがな彼女だ。
私は小説を書き終えると、静かに笑い、明日これを渡すのを楽しみにしながら眠った。
...あ!
母さんに空を飛ぶ魔法の出来を見てもらうの忘れた...。
まあ、明日でいっか☆
次回に続く!!