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最強プロゲーマーが異世界を攻略するようです。  作者: まくも
第1節 冒険者のパーティー発足編
4/37

第4攻略 何かを買いに出ると、大概脱線します。

昨日、冒険者になったのはいいが‥‥‥。

どうにも、こうにもしっくり来ない。

いや、実感が湧かないのである。

冒険者ってこんなにも簡単になれるものなのか。

分からない。


「シュバルツー。いい店があるんだけど〜。」

可愛いエルフは耳を動かし、笑顔でシュバルツに教える。

「おー。シャルのオススメの店かー。いっちょいってみっか!」


2人は今、市場‥‥と言うよりかは、商店街に近い店が多く立ち並ぶ路に来ている。

何故いるかは、明快単純である。

シュバルツの装備品の購入及びアイテム品の調達である。

彼女のおすすめの店に行く途中、防具屋のおっちゃんに止められた。

「兄ちゃん、見てきなよ。新入り冒険者だろ?」

「なんでわかったんですか?」

「そりゃー分かるよ。隣の嬢ちゃんみればな。あと、お前さんの格好だな。ほら、防具見てけ。」

「そうですか。」

無理やりとは行かないが、中に入って並んでいる防具をみる。

「これが、オススメかな。新入りの冒険者には。」

と言って、鉄みたいな素材でできてそうなメルトを出してきた。

「おー。いい防具だなー。こりゃーいいなー。」

彼は、目を通すと視界に防具の情報が映し出された。

彼は、そのことに驚かず、別のことに驚いた。

え?弱ない?防御力180って。有り得へん。

それに、軽いしー。鉄じゃないの?

価格高いしー。ぼったくりやん。



この世界では、身を守る手段は大きくわけて2つある。


1つは、物理、魔防である。

剣や盾などで物理的に我が身を防御する。

しかし、大きく身体に負担をかける。

一方、魔防ではMP(マジックポイント)を消費して、魔法、呪術を防ぐことが出来る。

これも弱点があり、MPは無尽蔵と言う訳では無い。

MPが尽きれば、魔防は無である。


2つ目は防具による防御である。

防具によってスキルが付与してあり、魔防向上や、物理攻撃のダメージ半減などがある。

大概、この世界での初頭冒険者が使う防具は防御力300位であろう。

それなら、最下位モンスターであれば防げるかどうかという所であろう。


「兄ちゃん達。それら、買ってかないかい?今なら銀貨2枚にまけとくよ?」

そんな話をされても、困ります。

買いませんよ?だって、役に立ちそうもないですから。

「おっちゃん。悪いねー。あいにく金の持ち合わせなくてよ。また今度にするわ。」

「しっかたねぇなー。また来な。そんときゃー、まけてやんよ。」

「おっちゃん、ありがとー。」

と言って、店を出る。

「危ない、危ない。安いけど、剣も防げやしなさそうだな。ありゃ。」

「そうねー。私の剣なら、1発だよ!1発!」

ニコニコしながら、グッと拳を握り剣を振るふりをしている。

見た目によらず、お強い事で。

店主は首をかしげている。

ささっと店を出て、足を前へと動かし始める。

「あー。さっきの店はなんかねー‥‥。」

彼女は、頭の後ろで手を組んで、少しだるそうに喋る。

「まぁ、まぁ。彼も稼ぐので大変さ。ゆっくりいこーや。」

「それもそうね。まだ、1日目だものね。」

「そうだろ?」

そういえば、俺達あって一日とちょっとってところなのにこんなにも仲良くなってるし。

あっ。ステータスのパラメーターにCMCっていうのがあったっけ。

あのパラメーターはなんだろう。ゲームにも無かったぞ?


ぼやぼやと下を見て歩いてる。自分の思考の世界へとどっぷりと浸かる。

「‥‥‥ぃ、‥‥‥ルッ」

なんか聞こえる。

「‥‥ぉい?‥‥ルツ!」

なんだ?まってくれ、忙しい。頭の中での整理がつかない。

「おーい?シュバルツ!」

はっ。危ない、危ない。

我が世界へと昇天していた。

「ごめんごめん。考え込んでたわ。」

「よかった。ぼぉーとして、俯いて歩いてるからー。」

「そーだったの?!自覚ないけど?!」

まぁ、戻ってこれたのでよかったです。


そこから数分して、シャルのオススメという店へ着く。

「ここだよー!私がオススメする防具屋兼アイテム屋。」

「ほぇー。結構大きいな。ほかの店とは規模が比べ物にならねー。てか、店かここは?」

一般的な防具屋は、平屋で簡素な造りのものが多い。

しかし、この店は天地の差がある。

店は三階建てで、見た目は一軒家。まぁ、この辺で三階建てはここだけだけど。日本で言う‥‥。あれだよ、あれ。ペンギンが書かれてる、安いお店。なんつったけな?

「うん!お店だよ?知る人ぞ知る、穴場である!」

少し鼻を伸ばし、耳をぱたぱたと動かす。

多分、男だったら‥‥。イラついて、顔面にアッパー食らわせてたわ。

こんな、ドヤられてたら。

んーぅ。憎めない。シャルだものー。差別か?いや違う。そう信じる。

いや、そう信じたい。信じる他無いだろう!


あれ?フェルの様子が‥‥。


一方、フェルの頭の中はと言うと‥‥‥。

考えにふけてるシュバルツを見て‥‥。

妄想をしていた。

「シャル‥‥。俺の為に‥‥。あぁ。なんて素晴らしい店を用意してくれたんだ。」

「そ、そんなことないよ。ただ、ここの防具がいいからお、おすすめのしただけだから!」

(フェルの妄想)が優しい眼差しで見ている。

それに、惚れたのか萌えたのか、頬を紅く染めウネウネとしている。

「フェルに案内してもらったのは‥‥。俺が初めてかな?」

彼女の頭の中では、みんながイケメーン。無駄にイケメーン。

無駄にイケボー。無駄にロマンチックー。

「そ、そうなんだよね。あはは。シュバルツの役にたてるかなーっておもって。」

2人《※あくまで彼女の妄想です。》は、お互いに目をそらす。

彼が‥‥。


「‥‥ァル。‥‥ァル」

口を動かしてるものの聞こえない。聞き取れても最後だけだ。

「そんなに、無理しなくても良いんだよ?私から言わして。」

「!」


はっ。私は何をしてたの?あっ。妄想に浸ってた。

目の前には、(現実の)‥‥。

「うわぁぁぁぁ。」

彼女は驚き、尻もちをつく。

「だ、大丈夫か?!」

彼が心配をし、手を差し伸べる。

「だ、大丈夫だよ。あはははぁ‥‥。」


ヤバい、ヤバい、ヤバい!

あの事がバレたら‥‥。健全とは言えない、乙女!

「ほんとぉーか?」

「な、なんで?」

「だって、店の前に着いたら、空を見て、口からはなんか出てるし。それに、頬が赤くなってたぞ?のほほーんとした顔してたね。」

妄想中の自分の態度を聞いて、羞恥心とプライドを守る気持ちが、一挙に上がってきた。

彼女はシュバルツの方を持ちブンブン、前後に揺らす。

「もぉー!もっと早く目覚めさせてー!」

なにぁから(何から)めぢゃめしゃせぇてぇ(目覚めさせて)っちぇぇえ?(って?)

「もぉ!なんでもいいでしょ?」

彼女が彼を揺するスピードは、増していく。

「や‥‥ぇて」

カスカスに声が聞こえる。

「あっ。ごめん。強く揺すりすぎた。」

「だ、大丈夫さ。」

顔は少し、紅さを失い白に近い。そして、口からは唾液がただれでている。

彼は頭痛、吐き気、首の痛みをもよおしている。

もう数秒揺すられてたら、確実に出てたわ。

まて、来た。やばいのが来た。


街路時の裏路地に入り、瞬間的に穴を掘り、出す。

何も無かったかのような顔で、フェルの元へ帰ってくる。

「どうしたの?」

「なんでもないさー。」

「そう?なら良かったんだけど。」


その後、2人は防具を買い宿に戻るのであった。

その間、シュバルツは吐き気が続くのであった。


シュバルツがこんなことを漏らす。

それは、メインサイドでは語られることの無い、呟きだった。

「てか、今回の話し‥‥。タイトルとなんか違くね?」

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