第21攻略 冒険局副局長と冒険局局長
数日休んでから冒険者ギルドへと足を運んだ。
クエストを受理しようとすると、受付嬢から尋ねてきた人がいると聞いた。
しかし、誰だろう。俺を訪ねてくるのは滅多‥‥‥いや、無いだろう。
冒険者ギルド備え付けの応接室へと向かった。
戸を叩き名乗る。
「失礼します。」
「シュバルツくんかね?」
「はい。お尋ねとお伺いしたので参りました。」
「入りたまえ。」
「失礼致します。」
「そうた。パーティーメンバーのみんなは、下で待っていてくれるか?」
ほかのパーティーメンバーも、同行していたため外で待つようにとの指示だった。
扉が締まり、いくらかたった時に男は口を開いた。
「さてと。自己紹介がまだだったね。私は冒険局副局長および冒険者管理委員会委員長を務めてる、バグロス・ダグロスフィー。君のことは知ってるよ。」
「ありがとうございます。シュバルツです。」
ニコニコしてきいてくれる。優しそうな人だ。
「さてと。本題に入るとしよう。最近、魔王の復活が噂されている。それも一部の種族のみでだ。亜人族、呪族、精霊族。この3つだ。全てトロンゴードの魔術に知識がある。」
「なんです?その、とろん‥‥‥何とかって。」
「トロンゴードだ。いわゆる魔族の魔術。我々が使うのがセレクトリクス魔術。まぁ、成り立ちから説明した方がいいだろう。」
副局長は、ゆっくりと語りだした。まるで子供にお話を読むかのように。
これは今から10000年前。天界の神「魔術神」がいたのだと。
その神は双子とされ、兄をトロンゴード、弟をセレクトリクスと言った。
兄のトロンゴードはある時豹変した。
まるで悪魔に操られてるように。
そして、悪事を働くようになった。
それは残虐非道であった。神を殺し、神の住処を壊し。
それを見た戦いの神「レギナウス」が立ち上がった。
神としての振る舞いはあまり好ましくない、レギナウスであったが、戦いに置いては群を抜いていた。
悪事を働くトロンゴードを殺すように最高神から命じられ、瀕死まで追い詰めた。
しかし、あと一撃のところで下界‥‥‥我々の世界だな。
下界に自ら堕天し一命を取り留めた。
姿がトロンゴードのままなので見つかったら確実に殺される。
そのため、魔力の素質が似ていた種族‥‥‥魔族に契約を持ちかけた。
魔族が望む力を与えてやる。しかし、その魂をよこせと。
魔族は力に溺れているので契約を即飲んだ。
そのため、魂を食われその魂の空いた部分を自分の魂で埋め固めたのだ。
憑依に近い形だ。
そして、天界から見つからないように力を蓄えてるわけだ。
一方、下界し、魔族に近いとされる亜人族の王から、堕天した兄の存在を知った。
セレクトリクスは、同じように魔術を与えた。
そう。単なる力として。
「大変なんですね。」
「そうだな。あくまで神話だ。」
「しかし、とても信憑性の高い話ですね。」
「単純に戦うと、トロンゴード魔術には勝てない。」
「何故?」
「トロンゴードの魂が憑依し続けているからだ。」
「セレクトリクスはまだ在存すると考えられている。レギナウスもだ。」
「もし、それが本当なら、レギナウスの力も得ないと勝てない‥‥‥。」
「そうだ。しかし、君は爆発的な魔法の持ち主らしいじゃないか!それも、ココ最近で成績を延ばしいている」
「は、はぁー。」
「もし、セレクトリクスの話が本当ならば、君はセレクトリクスの弟子みたいなもんだろう。」
神の弟子?!てか、ゲームにあったかこんな設定。話怖すぎだろ。
おれ、そんなことした?!まぁ、魔物とかボコボコにしたけども。
「さてと。君に極秘任務を与える。これは冒険局局長からの直々のご命令だ。」
「ん?おかしいんじゃないですか?」
「何がおかしい?」
「本人が言えばいいじゃないですか。」
「局長はここにはいない。」
「いや、いますよ。ここに。」
部屋の中の1つの場所を指さした、それは窓。
窓の格子であった。
「ここの冒険者ギルドで格子を使った部屋はたったの2つ。懲罰房か、金庫かだけだ。」
「君はよく見抜いた。やはり凄腕だ。」
と格子から、声がする。
格子が浮き、変身する。
「やぁ!新米冒険者‥‥‥。いや、異彩冒険者、シュバルツ・ジークくん。」
「あなたが局長の!」
「そう。テレード・マク・ナドスだ。よろしく」
フランクな男性。そう、これこそ冒険局局長である。
副局長はお堅いスーツなのに、局長はフランクな私服である。
「さてと、いまさっきの極秘任務は嘘。ほんとあの任務はこれだ。」
手渡しで神を渡してくる。
内容は、魔族の調査。
「自分がこれをですか?」
「いや、パーティーのみんなとだ。その代わり、パーティーメンバー以外には他用無言で頼む。」
「了解です。」
部屋をあとにしみなの元へ帰る。
その後、パーティーメンバーに話した。
うん。酷かった。罵声浴びさせられるし‥‥‥。
みんな内心驚きまくってるなぁ。こりゃ。
まぁ、頑張ります。
「局長。大丈夫でしょうか?」
「あぁ。彼はやってくれるよ。僕達の期待を裏切りはしないさ。」
「局長のことを信じます。」
2人は真剣そうな眼差しで扉を見ていた。




