第17攻略 ミュルと名ずけよう
あの出来事から、一夜明け‥‥‥。
エッチと呼ばれた、エッチシュバルツは、彼女らの部屋を訪れていた。
彼はまた何か言われるのでは?と少しヒヤヒヤしていた。
彼の隣にはモントラーシュがいる。
パーティーメンバー全員が集まっている。
今回の議題はというと‥‥‥そう、獣の幼女のことである。
「シュバルツー。この子に質問してみたの。」
「なんて?」
「名前は?とか、おうちは?とか。」
「んで、結果は?」
「名前も分からず、おうちも分からず。」
「長い間、獣の状態だったのか?」
「多分そうかもしれない。」
「シュバルツさん、話が高度すぎませんか?」
「そーか?」
何故か、シャルとシュバルツが突出して理解していた。
モントラーシュとミアが理解不能と言わんばかりの表情でシュバルツを見る。
「シュバルツはんは、よー分かったもんですなぁー。」
「ミア。頼む。そのよく分からない訛り直してくれないか?」
「そんな事言われても、こまってぇなぁ。」
「シュバルツ。そこには触れないでおこうね?」
「シャル?」
少し、笑顔が引きつってないか?怖いんですけど?
え?ヤキモチ?てか、前回こんなことになってたかったのに?
今日集まったのは買い出しのためである。
そう、彼女の為の。
彼女に必要なものを全て買う。一応、サポートみたいなもの。
たとえ、このパーティーの元から離れてもいいようにサポート。
これは、パーティーメンバーの総意であった。
「なぁ、みんな。名前がわかんないんだったら、付けるか?」
「「「はっ?」」」
「え?付けてあげようぜ?名前くらいはさぁー。」
「「「え?」」」
なんなの、この人達!!ひどすぎね?
は?と、え?しか言ってねぇーし!!なんなんもぉ!
「わたし‥‥‥名前‥‥‥分からない‥‥‥。」
「ほら。名前くらいはいいだろ?」
「シュバルツが付けるのかぁー。」
「え?シャル?」
「そーっすねぇー。」
「そーやなぁー。」
「モントラーシュと、ミアまで?!」
「まぁ、シュバルツが付けてみてよ。」
「なんか、シャルが手厳しい。」
「ネーミングセンスを知りたいのよ。」
「そーゆーことね。名前は決まってるよ?」
「なんですか?!気になります!」
「あたいも、めっちゃ気になるけん!」
「名前を言うぞ!『ミュル』だ!」
彼女の名前を付けようと考えた名前を発した瞬間‥‥‥。
静寂がシュバルツを襲う。
「「「おーーーーー!!!!」」」
歓声みたいなおーー!が飛ぶ。そう。ハモッている。
「シュバルツ!やるじゃん!」
「シュバルツさん!凄いです!」
「シュバルツはん!すげぃーでっせ!」
え?意外としっくりきた?嬉しいわ!でも、ミアの言い方なんか、特殊すぎね?!
「わたし‥‥‥ミュル?」
「そうだ、ミュル!君の名前は今日からミュルだ!」
そう言うと、ミュルは嬉しそうな表情をする。しっぽがパタパタしてるね‥‥‥、え?しっぽ?!あっ。幼女だけど、妖族かな?
人間みたいな顔立ちで、狐のような耳としっぽ。これは妖族だね!
うん!可愛い。ロリコンじゃないけどね!
「まず、街に出て朝食を取りつつ買い物だな」
「服はミアのを貸してるよ!」
「サンキュー、シャルとミア!そんじゃぁ、いくぞぉ!」
「「「はーい!」」」
「は、い‥‥‥。」
なんか、愛おしいなぁー。ミュルは。
ロリコンじゃないぞ!
朝食は宿の近くのレストランでとることにした。
理由としては、いつも行くような居酒屋のような店にミュルを連れては行けない。
さすがに、止められちまうよ。
はぁ。満腹、満腹!てか、面白かったなぁ。
シャルを除いたそれ以外のぎこちない食事、面白かったぁ。
ミアはまだしも、モントラーシュが意外にもマナーというか技術がない。
シャルはやはり、ハンターを、やっているのである程度は。
まぁ、レストランなので、ある程度のマナーがあればいいんだけどね。
いつもだったら、最低限のマナー守っておけばいいし。
大概は黙認されるんだけどね。
さて、朝食後はショッピングだ!
男性陣と女性陣で別れることになった。
まぁ、理由としては、女の子の買い物なので‥‥‥ね?
そんなのについて行ったら、シャルの大盾で頭殴られるかもね。
あぁー。怖い怖い。
男性陣は、必需品を買いに。
女性陣は、ミュルの服などを買うのと、自分たちのショッピングも楽しみたいのだと。
何度も言うが、俺はロリコンじゃない。
「ミュルはどんな服が似合うかなぁー。」
「ほんまですなぁ、気になりますねぇー!」
「んー。しっぽあるからどーしましょーかね?」
「まぁ、気にしーひんでもええんちゃいます?」
「まぁ、そうよね。」
2人の会話が弾む中、ミュルは新しいものに目を光らせていた。
屋台からする匂い、輝かしい様々なもの、可愛らしい色をしたアイテムなど、物新しいものばかりだ。
しかし、人は怖くて仕方なかった。
まぁ、シュバルツ達には心を開いている。
まぁ、助けたのが大きい要因だろう。そして、シャルとミアの、介抱もあったからであろう。
「ミュルにはこんな服が似合うねぇー!」
試着室に入れて、着替えてもらう。
ミアが着替えの手伝いをする。
いい服が見つかった。
その後も何着か着させて、人形みたいになってた。
だから、ロリコンじゃないからな?
その後もいくらか店を回り、宿に帰ってきた。
ミアが発したのは衝撃的な事だった。
「私、このみんなと居たい。」
パーティーへの加入だった。
みんなは快くOKを出したのであった。
ミュルはパーティーメンバーとなり、総勢6人のパーティーになった。
これからも楽しいパーティーになりそうだ。




