第14攻略 暗がりの中の光は命
困難(?)を超えたシュバルツとモントラーシュ。
彼らは、依頼を受けてきた。それも、幾つかが連なってるやつ。
複数体のモンスターを狩るのだ。
大きいヤツもいれば、小さいヤツもいる。
連戦したら、見が持たないので、数日に分けて行う。
なんて、説明を受けたパーティーメンバー3人は首を傾げる。
「はい。」
「なんでしょうか?シャル。」
手を挙げたのはシャル。何か、もどっかしそうな表情をしてる。
「私たちは何故ここで連戦依頼をうけるの?」
「あれ?話してなかったっけ?」
「話してないよ!」
「あれ?話してた感覚だったんだけど‥‥‥。あれ?話してない?」
「マジか‥‥‥。」
「ドッキリじゃ‥‥‥ないよね?」
「おい、マジか‥‥‥」
あるはずのない何かを疑うシュバルツ。
それに対して、頭を抱えるパーティーメンバー。
そんな、態度を見ていたシュバルツが口を開いた。
彼は、説明をはじめた。
時間は遡ること2日と半日前。
ミアを仲間にした日の事。シュバルツは依頼を見に行くため、依頼ボードへと足を運んでいた。
幾つもの、幾つもの依頼用紙(依頼申込用紙とでもいうのか?)が貼られており、それをじっくり眺めている。
依頼は、低難度から高難度まで結構雑に貼られている。
しかしながら、色で判別できるのだ。
色のパターンは5種類ある。
超低難度は白。低難度は青。中難度は黄色。高難度は緑。最高難度が赤となっている。
そして、レイアウトにも工夫がなされている。
紙が何等分かにされ、色が異なる様に配色されている。
例を出すならば、国旗みたいな感じ。ヨーロッパ系の。
採取、討伐、捕獲、退治、連戦、防衛とで色が異なる。
採取から、オレンジ、紫、灰色、桃色、黒、茶色。
これには、訳があるのだ。
どんな冒険者でも、依頼を識別できるから
だそうだ。
理由は、字が読めない、字が分からないだと依頼内容が分からない場合がある。そのため、色で識別することによってわかりやすくしてるのだ。
シュバルツは、1枚だけの、黄色と黒と、紫の異彩な色を見つけた。
連戦ものはあまり、表沙汰にならない。
理由としては、連戦の依頼はあまりないのだ。
どちらかと言うと、討伐や捕獲、退治、防衛の方が多い。
シュバルツは、これはいい経験になるぞ!!!っと思い、依頼を受けたのだ。
「という訳だ。」
「「「いや、相談しろよぉぉぉお!!!!」」」
「なんで?!」
「いや、なんで?じゃないですよぉ!普通に、考えてありえませんからね?」
「俺普通じゃないよ?」
「わかってますよ!!」
「何が言いたいの?!」
なんか、話が違うほうを向いてきた。
まぁ、置いておいて。今日から戦うのだ。
と、言っても、今は作戦会議をしようと思ってたのに。
滅茶苦茶、言われるしー。
なんか、へこむわー。
「はい。切り替えていきましょう。今日の相手は、ゴブリンです。」
いや、出来るか!!って皆が思いつつも話を聞く。
「ゴブリンはしってるよね?体が緑色で小さいヤツら。」
「はい。しってますよ!」
シャルが先程とは違う顔で返事をする。
「ゴブリンは、お話で出てくるようなやつではありません。」
そう。ゴブリンと言えば、人の住む民家や倉庫を荒らし、作物などを盗んでいくイメージである。
しかしながら、この世界のゴブリンは、自給自足をしている。
そう。全良なのだ。
しかしながら、武道などの闘い方を覚えた輩が、非道に走る。
それが不良なゴブリン。
窃盗などをするのは、不良ゴブリン。
どの世界でも、ゴブリンは悪いイメージが多い。
そう。この世界でも、一部地域は偏見を持っている。
不良ゴブリン狩りだ!
「シュバルツ。怖い。」
「シュバさん。こわいですぅー。」
女性陣2人が声を出したのかと思うと、モントラーシュとミアでした。
「モントラーシュ。ビビんなって。だいじょぶやから。」
「でも‥‥‥。まぁ、頑張ります‥‥‥」
シャルが優しい声で、諭す。
「ミア。だいじょぶ。なんとかなるから。」
「はい。」
なんだ?なんとかなるって。
廃坑付近に近づくに連れて、辺りは不気味になっていく。
なんか、怖いな。
たまに、骨があり、布切れもある。
まるで、不気味感を漂わせている。
まぁいい。戦ったら勝つだけだ。
パーティーメンバーはのそのそと廃坑に入っていく。