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最強プロゲーマーが異世界を攻略するようです。  作者: まくも
第1節 冒険者のパーティー発足編
2/37

第2攻略 森は危険でいっぱいです。

彼……。柁滕 宏史(たとう ひろふみ)

いや、この場合「シュバルツ・ジーク」というべきであろう。

もしゲームのみの世界観ならばシュバルツ・ジークの方が自然であろう。


彼は、現実世界‥‥‥。いや、前世と言うべきだろう。

前世の職業は、プロゲーマー。

知らぬものの方が圧倒的に少ないが。

簡単に言ってしまえば‥‥‥。

ゲームの大会に出て、賞金を貰う。

ゲーマーとしても、何種類かある。

PCゲーム、カードゲーム、アーケードゲーム等がある。

彼はPCゲーム、アーケードゲームを中心にやっていた。

初めは、友達に誘われて始めたのだか‥‥‥。

だんだん、止められなくなってしまった。

それから、彼は好きな事の為に、ベストを尽くした。

バイトやら、学業、さらには友人関係まで。


結果。彼は、好きな事を突き詰めて、ゲーマーと言う職業につけた。

最初は、狭き道。

なかなか、勝てず自暴自棄の時もあったらしい。

その為か、より一層熱中した。

気づいた頃には、チャンプになり、無敗のゲーマーとなっていた。

彼は、時の人となり、それなりの名誉と地位はあった。

桜が2回。3回。散り終わった頃には、

スポンサーもついて、環境も完全に整ったという所。

波に乗り、連覇を目指そうとしていた矢先に‥‥‥


死んだ。



自分が気付かぬうちに、死んだ。

しかし、その真実を知った彼は、後悔‥‥‥。

いや、無念な気持ちは持たなかった。いや、持つ暇もなかったのだろうか。

なぜなら‥‥‥。

「ゲームの世界に似た世界に転生したからである。」


今現在‥‥‥。矢継ぎ早に事が進み、頭の中の処理、整理がつかない。

ずっとフル回転中なのである。

「なんなんだよ。あのオカマは。神とか言ってるし。中二病かよ。」

ブツブツと不平不満を漏らしている。

右親指を噛み、すこし、髪の毛が逆だっている。

すると、辺りからカサカサと草が音を出す。

1つ。2つ。3つ。と、増えていく。

彼は、依然頭の中の整理がついていない。

よって、頭がフル回転中であるが為に、自分の世界にのめり込んでいる。

辺りの異常には気づかない。

徐々に数が増え、音が大きくなる。

やっと、聞こえたのか咄嗟(とっさ)に顔を上げる。

彼は辺りを見回す。

依然、動いているものが分からない。

場所はある程度、把握出来ている。

しかし、草が高く、木の葉が生い茂ってる為、視界の状況が悪い。

「チッ。群れかよ。全部理解してないのに‥‥‥。戦えもしねーよ。」

音が止まった。

それと同時に草の動きも止まった。

すると、突然。

黒い物体が顔目がけて、飛んできた。

柁滕(たとう)は、咄嗟に右に避けた。

間一髪の所で、直撃を免れた。

この身体能力‥‥‥。もしや、AGl (瞬発力)のおかげか?

今は、そんな事は関係ない。

彼は、動き方を見て、必死に頭を回す。

「まさか、フライブラットマン(飛ぶ吸血虫)?!」

フライブラットマン。

それは、前世の「リヴィア・クロス」と言うゲームの敵モンスターで、ストーリーの中盤以降に出てくる、中堅モンスターである。

特徴としては、群れで行動し、瞬間的に飛んでくる。

彼らの武器は口にある。

4方向に開き、大小様々な歯が沢山ついている。それが、バリカンのように動き、皮膚を切り裂き、血液を摂取する。

上位種になれば、肉も喰らう。

フライブラットマンは、人以外にも、自分より大きい動物であれば吸血、食肉してしまう。

大きさは、だいたい70センチ程度。

吸血する、マダニの何十倍もある。

形は、ゴキブリみたいに、触覚があり色としては、緑黒である。

「まずい。こんなに居たんじゃ、相手も出来やしね。武器ないし‥‥‥。」

彼は必死超えて、頭を回転させる。

「しゃぁ!闘ってやるよ!」

頭が結論を出す前に賭けに出る。


しかし、奴らを見て、闘えるのかと疑問に思った瞬間。

結論は直ぐに出た。

「んー。逃げるしかないか。仕方ない。力の使い方分からんし、武器もないからな。」

逃げ道を探していると、一瞬の隙ができ、人1人通れるようなスペースが出来る。

しかし、逃げようと思うが、直ぐに塞がれる。

この繰り返しだ。

単純な動きだが、群れなので厄介である。

すると、後ろから足音がする。

徐々に近づいてくる。

音が少しづつ大きくなってゆく。

彼が後ろを振り向くと、そこには走ってくる1人の少女(エルフ)がいた。

髪は緑で風に(なび)いてる。

左手には、全身を隠せそうな、大盾。

右手には、刀身が100センチはあるくらいの大剣を持って走ってきてる。

背中にはちゃっかり弓を背負っている。

「うりゃぁー!今度こそー、倒してやるー!」

と言いながら、バッサバッサと大剣と大盾を振り回してる。

大きいサイズのモンスターと群れという、好条件が揃っている。幾多ものモンスターを(ほふ)っている。

彼女が疲れた頃には、モンスターは1匹も生きてはいなかった。

残っていたのは、モンスターの残骸だけである。

「はぁ、はぁ、はぁ。今度こそ()ったぞー!」

可愛い容姿とは裏腹に、怖いことをいっている。

彼女はこっちを振り向いて、ニコリと笑った。

「大丈夫ですか?怪我はありませんか?」

は、早く返事をしなきゃ!

あっ!でも、女子との話し方がわからねぇー!

手汗やべーよ!どーしよう‥‥‥。

チャットの会話法‥‥‥いや、テンプレパターンで行くか‥‥‥。

「あ、あ、危ないところを助けて下さってありがとうございます。」

けいごぉぉぉぉぉぉ!!それに出たしやらかしたー‥‥‥。

彼は数秒のダウンした。

「どーしたんですか?!もしや、襲われたとか?!それとも‥‥‥。腹痛ですか?!空腹ですか?!」

おいおい。会話の内容多すぎ!。やられたかどうか聞いておいて、腹痛ですかと聞くか?!あり得なくもないが‥‥‥。特に空腹を聞いてくるとは‥‥‥。奴はヤバイ!

ミスったからダウンだわ、ダウン。

「いえ。疲れたもので。貴方は‥‥‥?」

「私ですか?私はシャルフルーレ・フェルキューロ。シャルって呼んでください!エルフです!でも‥‥‥。普通のエルフとは違って‥‥‥。パワーが強いんです。筋力とか。」

え?エルフと言えば、器用で、俊敏で知的のイメージが強いが‥‥‥。

まさかの、細マッチョ型エルフでした。

「道理で、大盾と大剣振り回してたんですね。」

この事実を知った彼は、苦笑いするしかない。

「貴方は?」

逆に聞かれた。

「俺は…‥‥‥。た‥‥‥。シュバルツ‥‥‥。」

「あんだって?」

顎をしゃくれさせ、目を細めて聞き返してきた。

どこぞのお笑い芸人だ?!調子が狂いそうだ。

「俺は、シュバルツ・ジーク。人族(ヒューマン)だ。」

おっ。タメでもいけるか?いっちょやってみっか!

「人族なんですね!道理で、質素な格好をしてる訳ですね。」

「まぁな。村人だしな。街を目指して出てきたのはいいが、どっちに行けば分からない。教えてくれないか?」

「良いですよ!私もこれから街に行くので!行き先は‥‥‥。ヴィアンティルで良いですか?」

ヴィアンテル?

あっ。この森と他の街を繋ぐ街のことか!

いわば、中継地点である。

中継地点は、商人の行き来が激しい。

理由としては幾つかある。

冒険者が通るから。

珍しい物が手に入るから等である。

ヴィアンテルは、冒険者がよく通るので、商人が多い。

っだったような‥‥‥。

「合ってますよ!お願いします。」

「分かりました。でも、何故。ヴィアンテルに向かうんですか?冒険者にでもなるんですか?」

「まぁ、そんな感じです。ちょっとへまこいて、村から追い出されて‥‥‥ね。」

「それは、それは。大変失礼なことを聞きました。お許しください。」

ぺこりと頭を下げる。

と、同時に大盾、腰につけた大剣も頭が下がる。

「謝んないでよ。こっちが、心苦しい。」

少し、笑みをこぼす。


2人はゆっくりと、街の方へ歩き始めたのであった。


これが、異彩を放つパーティーのスタート地点である。


彼は、こんな奴といて大丈夫かなということを心配し始めたのであった。

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