第12攻略 少しばかしの遠出。
シュバルツ率いるパーティメンバーは、依頼の関係で遠く離れた街へ来ていた。その街の名は、「バウダウ」。国内一位の耕地面積を誇っている。住民のが8割を越す農民、土地の7割を越す耕地面積。
見るだけじゃ、ただっ広い畑。そして、色ずいた作物のみ。
農民が毎日、毎日手入れをしている。
この畑からできる野菜は、国内のGDPの5割を占めており、大切な生産地である。
そんな、国内半分の生産力を持つこの街に何故やってきたかと言うと‥‥‥。
まぁ、モンスター狩りです。
街の住民から、最近何かの動きが活発化してきた。
と、連絡を‥‥‥正式には依頼。を受けて、シュバルツのパーティが受けたということである。
シュバルツのいる、街から馬車でだいたい4日はかかる。
これは仕方ないのだ。
ほぼ真反対に位置している。よって、馬車を使っての野宿旅である!っと、言いたいが。宿場町はある。最悪の場合、野宿。
「えー。みんなに言っときたいんだが。これからバウダウに向かいます。」
「今日依頼をうけてきたんだよ〜。」
シュバルツと、シャルの帰りを待っていたモントラーシュとミアが驚いてる。
「シ、シュバルツさん?バウダウと言いましたか?」
「あぁ、言ったが?」
「ホンマでっか?!あんなん、遠すぎますって。」
「そーなんか?」
「ミア。もう、普通に話してくれ。訛りに慣れない。」
「分かりました。」
「おう。それでいいよ。てか、そのまま続けてくれぇ!」
パーティーメンバーが、4人なのにザワつく。
なんでだよ。普通にザワつく程度まで行かないかと思ったよ。
だって、4人だしぃ、そんな奴らじゃないとおもってたしぃー。
「はい。ということで、明日出発します。各自、準備を怠らないようにね。モンスターは、未だ不定だ。」
「りょーかいです。」
「わかった。私、準備する。」
「私も、準備しようかな。1番、なんか武器多いもんね。」
各々が準備を終え、就寝する。
寝たら直ぐに来てしまう、移動の日初日。
「みんな起きたな?外に馬車を手配してあるからな。つみこめ!」
「「「おー。」」」
朝からいい活気だ‥‥‥って言いたいんだが、腑抜けた返事しか帰ってこなかった。シャルはまぁ、周りに合わせてる。でも、顔でわかる。嫌なんだな。
ミアと、モントラーシュもわかりやすい。てか、思いっきり顔に出てる。やる気なの俺だけ?!辛くね?
みんながダラダラと荷物を詰め込む。
詰め終わったら、出発だ。
馬を操るのは、シュバルツの役目。専門職の人に頼むと高い。
特に、4日かかる街なので、代行往復代がとんでもない。
それに加えて、宿泊費、食費やらとかかってくる。
馬だけなら、食費だけで済む。といっても、馬はよく食べる。
まぁ、行くだけ行こう。
「金が無くなることは無いだろうけど、困ったら狩って売って金にしましょう。」
「「「はーい‥‥‥」」」
シュバルツの一言に、マジかよ?!と心の中で思っていた。
「良しと。出発しマース。」
ここで発揮スキルはされるのは、乗馬スキル。
あくまで、馬を操るの事をメインに補助される。
競走馬みたいなのにも乗れるけど。バランスとかは、自分ノものになる。あくまで、操ることだけである。
少しずつ前進を始める。
皆がくたびれる頃には、1つ目の宿場町に着いた。
人が多く通るので、それなりの大きさがあった。
「おっし。みんな着いたぞ。」
「シュバルツ、おつかれ。」
「シュバルツさん、おつかれです。」
「シュバさんおつかれです。」
みんな、ヘトヘトになって歩く。
「少し待っててくれ。宿取ってくるから。」
といって、ヘトヘトのみんなはよそに宿へと走っていく。
結果、取れた部屋は2部屋でした。
各個の部屋は用意出来ず、2部屋となってしまった。
「2部屋しか取れなかった。だから、男子と女子に別れよう。」
「2部屋しか取れなかったの?仕方ないかー。」
シャルは諦めが着くのが早い。いくらか冒険者として活動しているからであろう。
「マジっすか?少し心強いっす。」
モントラーシュは、シュバルツと一緒の部屋で安堵していた。
ミアはと言うと‥‥‥。寝てる。疲れで寝てる。
そんなこんなの4日間を過ごした。
「みんな、やっと着いたぞ!バウダウだぁ!多分。」
「ここが、バウダウ。」
「こんなんなんですね。バウダウは。」
「ここがバウダウ。初めて見た。」
シュバルツはあっている。丘の上から見下ろしている。
そこには一帯麦畑。黄金色の穂が風でなびき、波を売ってるかのようである。
「よっしゃぁ!宿探すぞぉ!!」
丘を下り、宿に着いたのは、その麦畑を越えて、トウモロコシ畑を越えて、果てにはさとうきび畑を越えた先にあったのだ。
そのせいで、着いてから宿に着くまで時間がかかった。
シュバルツが批判を受けたのは余談である。
そんなシュバルツに、変な気持ちを抱き始めたシャル。
変と言っても嫌いになるとかじゃない。なんだろうか。このモヤモヤ感。
それを押し殺して、一緒に行動するのであった。