第8攻略 あっ、仲間が増えた。
束の間の休日も去り‥‥。
次の以来を受けようと、自宅で二人とも準備をする。
「シャル。準備終わった?」
「まだぁー。あと少しだからまってぇー。」
「玄関で待ってるよ。」
「はーい。」
二人は同棲‥‥してるわけではない。
二人は今、シェアハウス状態なのだ。
今はまだいない、仲間ともシェアする予定だ。
そのために大きい部屋を借りたのだ。
ごそごそと奥から聞こえる。そして、カチャカチャと金属の音も。
防具をつけていることが明白だ。
彼女は鉄鎧を装備している。
胴、小手、面は被り物を。
一見すれば、ジャンヌ・ダルクぽく見えなくもない。
それに比べ、シュバルツは皮と少しの鉄でできた皮鎧を着用している。
物理攻撃のダメージは半減できる。まぁ、モンスターにもよるけど。
シュバルツは剣をみて、刀身、刃を確認した。
「おわったよー!んじゃ、行こうか!」
「おいよ!」
シャルが着替え終わり、部屋から出てくる。
片手にはいつも持っている大盾が無い。
剣は腰に携えてるのに。
「シャル。盾は?」
「盾?あぁー。ギルドに保管してもらってるの。大きいから、借りてた宿に入らなくて。横に置いても、スペース取られるし。」
「なるほど。預けられるんだな。初耳やわ」
「そうゆう所も頼れるんだな。すげぇーなギルドは。」
家の扉を開け、鍵を閉める。
2人は肩を並べて冒険者ギルドへと向かう。
その途中に、朝飯を買っていった。
今日も依頼を受ける。
「シャル、今日の依頼どうする?」
「んー。どうしようかな?ゴブリンでもいく?剣術上げるんだったらオススメ。」
「報酬は少ないけど‥‥。まぁ、いいか」
「そだねぇー。でも、すばしっこいから剣の振り方良くなるかも。」
「んじゃ、ゴブリン狩りに行くか」
二人とも、会話を重ねて決定した。
本日はゴブリン狩りに決定。
ゴブリンといえば、村などの家財道具や食糧、娘を略奪する。
奴らは身長1メートル位。体重も30キロくらいである。
まるで、子供のようた。
体は緑色で鼻が妙にたかい。体つきは人族によく似ている。
歯はガタガタで、臭い。
人族ほど賢くはない。しかし、学ぶスピードは人族を超す。
それに、二度と同じ手にはのらない。
賢くはないが、バカではないと言ったところか。
武器は棍棒や、石でつくった矢、槍、短剣を使っている。
変な受け方をしない限り、死にはしない。
骨折程度で免れるだろう。と言っても骨折か。痛い。
頭は最低限守らなければいけない。
依頼掲示板に貼ってある紙を途方とした瞬間。視界の外から、すっと腕が入り込んできた。
依頼紙を取ろうとした瞬間、同じタイミングて引っ張る。
「あのー。この依頼を受けたいんですが。いいっすかね?」
「奇遇ですねぇー。僕達2人も受けたくて。いいかな?」
「そうでしたか。どうしますかね?」
その手の主は、身長が高めで、スレンダータイプの男であった。
お世辞にも、かっこいいとは言えないが‥‥。
「あのー。冒険者さん。取り合いは‥‥。それか、3人でお受けになりますか?」
仲介案を出してきたのは受付嬢。
「3人ですか‥‥。悪くは無いね!ねぇ?シュバルツー。」
「俺は良いけど、相手がどうするかによるよね」
「僕は構いませんよ?」
「3人でよろしいですか?」
「おう。」
「はい!」
「はい。」
皆が同意した所で、自己紹介を始める。
「俺の名前は、シュバルツ・ジーク。人族だ。シュバルツって気軽に呼んでくれ。」
「私はシャルフルーレ・フェリキューロ。エルフです。でも、STRと、MSLが高めです!」
二人とも自己紹介が済んだところで、握手を交わす。
「僕の名前は、モントラーシュ・バーグレードです。ドワーフです。」
ドワーフ?!あの?
ドワーフと言えば、ずんぐりむっくりイメージがついてまわる。
それに酒強くて、いつも飲んでる。石などの加工には慣れている。
それに、意外とオッサンイメージあるし。
「ドワーフ?あの?髭生やしてないの?」
「はい。意外と僕が異なってるようで。周りより身長高いし、髭も生やしたくないし。」
「そうか。」
「ドワーフですか?やった!やっと会えたー!」
「シャル?!」
そう言えば、エルフとドワーフは不信の仲。
関係が宜しくなかったんじゃなかったけっけ?
あれ?シャルが会いたかった?的なこと言ってるし。まぁ、いいか。
「よろしくな。んで!ステータス的には何が高いの?」
「えーと。INTとDEF、EST、が高いですね。STR」
「おっと。君も普通のドワーフとは違うのか。こっちのエルフと一緒だよ。」
「エルフですけど、シュバルツその言い方やめて欲しいな。」
「ごめんてば。」
「お二人さん仲いいんですね。」
「まぁな。パーティー組んでるからね。でも、俺らのパーティー異彩の集まり。」
シュバルツが笑いながら説明をする。
3人はゴブリン退治に向かった。
帰ってきたのは、出発してから5時間後のことであった。
行き帰りに1時間半。情報集めと報告で合わせて1時間。退治と処理で1時間。まぁ、ざっとこんなもんでしょうか。
彼らは下位の住処のの大きさは中くらい。
大きさ的には家3件分くらいであろう。(30坪位二階建てで考えて。)
彼らは、静かに乗り込み徹底的に叩いた。
迷わないように、壁に炭で番号を振っていく。
こうすることによって、番号を辿れば入口に着くという考えである。
冒険者の中では有名な方法である。
シャルを先頭に、モントラーシュ、シュバルツの順に並び歩く。
特に、後ろが危険。
別穴を見落として襲われてしまうことが多い。
その為か、シュバルツはいつも以上に気を使う。
大きな部屋に出てからはすぐだった。
ドワーフのモントラーシュが呪術を使って一掃。
技は石鎖を使い、ぐちゃぐちゃに砕く。
それから逃げ延びたものも、シャル、シュバルツによって殺された。
徹底的である。
依頼完了確認のため、依頼者とギルドにボスとその他のモンスターの一部を持っていく。
規定では、頭・指・腕・心臓・各モンスターの特殊器官。
ある程度とり、帰ってくる
「ふぅー。疲れた。移動長い。」
「シュバルツー。お疲れ様。」
「おう。モントラーシュもお疲れさん。」
「はい。お疲れ様です。」
彼ならこのパーティーが合ってるかもな。
誘ってみるか。
ダメ元だけど。
「なぁ。モントラーシュ。俺らのパーティーに入らないか?」
「ぼ、僕がですか?」
「おう。君の知力、視力を生かせれはいい力にならないか?」
「そうですけど。心配で。」
「いじめとか心配か?俺達は異彩の集まりだぜ?」
「そうでしたね。なら。お邪魔することにします。」
仲間が増えた。やった。面白い仲間が増えた!
3人目のパーティーメンバーの加入により、より良いパーティーの完成に近ずいて行くことであろう。