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300文字小説

最果て

作者: 林 秀明

自分の人生の本を閉じた。


暗い部屋の中、窓から差し込む陽の光だけが、唯一の希望だった。

その光も日が沈むにつれて、徐々に輝きを失っていく。


光が亡くなった時、私は灰になるだろう。


楽しい思い出を思い出そうとしても

一度閉じた人生の本を開けることが出来なかった。


もう日は沈む。



その時、突然玄関扉が大きく開け放たれた。


「助けに来たぞ」


目の前にいたのは家族でも、恋人でも、友人でもないもう一人の自分

吹きついた風が私の本のページを目まぐるしくめくり始める


「お前の人生はまだ終わっちゃいない。これからも続いていくんだ」


腕を引っ張られるとともに、足に力が戻っていくのが感じた


私はドロ沼に入った足を持ち上げ、


もう一人の自分の手をしっかりと握った


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― 新着の感想 ―
[良い点] 最初の一文に引き込まれてしまいました。 心中の二人の自分。互いにこれからも支えあってほしいものです! もう一人の自分は"私"からすれば、窓から差し込む光のような存在だったのだろうな、と…
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